ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せて下さい」を合言葉にリポーターが全国を旅する「昼めし旅」(毎週月曜~金曜 昼12時)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。
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7月22日(月)は、千葉県鴨川市で昼めし旅。漁業が盛んな鴨川市。今回は、北陽の虻川美穂子さんが、鴨川漁港からアポなしご飯調査スタート!
鴨川漁協 定置部の皆さんのお昼ご飯
「虻ちゃん!」と次々声をかけられ、笑顔で返す虻川さん。豊洲市場に出荷するため、獲れたてのゴマサバを箱詰めしていた庄司康恵さんにご飯交渉しますが、この日は出荷作業で忙しいとのことで、残念ながら交渉成立ならず。しかし、「定置網漁の乗組員の詰所があるので行ってみたら?」と庄司さんにアドバイスしていただきました。
早速、「鴨川漁協」定置網漁の責任者・山﨑智文さんの姿を見つけた虻川さんは、例のお願いを…
「あなたのご飯見せて下さい」
「大丈夫ですよ!」と、交渉成立。ありがとうございます!
毎朝4時、山﨑さんは27名の乗組員と4隻の船で沖へ。定置網にかかった魚を回収し、再び網を仕掛けて、朝8時には漁港に戻ります。この時期は、アジやイサキなど、さまざまな魚が網にかかります。
仕事を終えた山﨑さんたちは、鴨川漁協 定置部にある食堂でお昼ご飯。各自好きなものをセルフで取って食べるスタイルです。
食堂内の大きな炊飯器にはたっぷりのご飯が。キャベツの千切りやカボチャサラダ、コーンスープが並びます。「海の男は味噌汁だ!」と思っていた虻川さんに、「朝は味噌汁なんですけどね(笑)」と返す山﨑さん。料理長は、日替わりでメニューを考えています。
こちらが、鴨川漁協 定置部の皆さんのお昼ご飯。メインのお肉料理は分厚い豚肉を使ったポークチャップ。ケチャップとウスターソース、コショウで味付けしたソースは、柔らかい豚肉とベストマッチ! ご飯が進む食べ応えのある一品です。
カボチャの甘みとマヨネーズの酸味が絶妙! 粗めにつぶしたゆで卵の食感が楽しめるカボチャサラダ。
55リットルの大釜で仕込んだコーンスープも。ここで虻川さんもご相伴に預かります。
熱々のコーンスープは、飽きがこないようにコンソメで味付け。コクがあり、タマネギとトウモロコシの甘みがたまりません。
食事を終えたら、定置部の皆さんの業務は終了。これからも、安全第一でお仕事頑張ってください! ありがとうございました。
家庭で作りたい「マルイカの煮付け」と「イカ納豆」
引き続き鴨川漁港でご飯調査をしていると、沖釣りから戻った一般のお客さんに遭遇。この時期は、イカや黒むつなどが釣れるとか。
ここで虻川さんが声をかけたのは、釣り船を営む、「第三新生合同丸」船長の本多一統さん。一統さんの息子・諒平さんも、3年ほど前から父親の船に乗り、船長見習いとして働いています。早速、例のお願いを…。
「あなたのご飯見せて下さい」
諒平さんが妻の未来さんに確認したところ、夕飯なら大丈夫とのことで、交渉成立!
諒平さんの仕事終わりの時間に合わせて、自宅へ伺います。未来さんはまだお仕事中なので、諒平さんがキッチンへ。
一品目は、今日獲れた新鮮なマルイカを使います。マルイカは、剣先イカの子どもで今が旬。
さすが海の男! 慣れた手つきでマルイカをさばき、食べやすい大きさに切って鍋へ。
火が通ったら砂糖と醤油を加え、強火で5分煮込めば「マルイカの煮付け」の出来上がり! 新鮮なので、シンプルな味付けが一番と諒平さん。
続いて取り出したのは、漁師さんがくれた立派な金目鯛。傷物で市場に卸せなかったとのことで、「大きい! これ、家で食べる金目鯛ですか?」と思わず笑ってしまう虻川さん。
フライパンに水と酒を入れ、煮立たせたら砂糖を加えて金目鯛を投入。一煮立ちさせたら、生姜と醤油を加え、落し蓋をして15分。時折煮汁をかけながら、じっくりと煮込みます。
こちらが、本多さん家の晩ご飯。「マルイカの煮付け」と「金目鯛の煮付け」、マルイカに細かく切ったオクラ、ネギ、キュウリ、納豆を加えたネバシャキ食感が抜群の「イカ納豆」。帰宅した未来さんお手製の「油淋鶏」は、諒平さんの大好物で本多家の定番料理です。他にも「マルイカの刺身」や「キュウリとニンニクの浅漬け」が並びました。
虻川さんもご相伴に預かり、具だくさんの「イカ納豆」に「美味しい!」と感激!
昨年11月に結婚した本多さん夫妻。諒平さんは、「妻が作るおにぎりがデカい! ソフトボールより大きい(笑)」という新婚夫婦ならではのほんわかエピソードを明かしてくれました。おにぎりの大きさは愛情の大きさ! これからも、仲良しご夫婦でいてくださいね。ありがとうございました!