【独占】「豊洲 千客万来」オープンまでの舞台裏。大人気!海鮮バイキングも…変わる!築地と豊洲:ガイアの夜明け

公開: 更新: テレ東プラス

2月9日(金)に放送された「ガイアの夜明け」(毎週金曜夜10時)のテーマは、「新ニッポンの魚河岸!~変わる築地と豊洲~」。
築地から豊洲に市場が移転して5年。紆余曲折を経てオープンするのが、豊洲市場に隣接する商業施設「豊洲 千客万来」だ。豊洲市場の“場外”と位置付け、地元の人々や観光客を呼び込み、豊洲エリアの活性化を狙う。
一方、豊洲への移転で取り残された築地場外市場は外国人観光客で大盛況だが、古くから店を構える商店街の人々は危機感を抱いていた。観光客目当ての店が乱立し、地元の人やプロの料理人が訪れる築地場外市場の文化が失われようとしていたのだ。
「千客万来」で活性化を狙う豊洲と、魚河岸の伝統を守ろうと立ち上がる築地…それぞれの挑戦を追った。

【動画】マグロの解体ショーも!「豊洲 千客万来」人気海鮮バイキング


築地場外市場は外国人パラダイス? 築地の文化と伝統を守れるか…


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ニッポンの台所・築地市場。6年前、老朽化によって市場としての機能を豊洲に移転したが、場外市場は連日この人だかり。特に目立つのが外国人観光客で、ニッポンらしさを体感できる観光地として、年々人気が高まっている。よく見ると英語の看板だらけで、中には外国語で接客する店員の姿も。

商店街にとってはうれしい悲鳴なのかと思いきや、「築地食のまちづくり協議会」の北田喜嗣理事長は、強い危機感を抱いていた。
外国人観光客を目当てにした店が急増し、海鮮丼が1万8000円の店まで。ウニがのった牛串は、なんと1本6000円という。

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北田さんは「築地は、本物を適正な値段で販売するというのが誇りだった。観光客相手にとっぽい商売をするのは、ちょっと違う」と話す。

築地市場は、1935年、東京・日本橋にあった魚河岸が関東大震災で焼失し、移転したことで誕生。築地場外市場は、買い出しに来た料理人のお腹を満たす飲食店や地元の人が買い物をする商店街として発展した。
北田さんの店は、大正時代から海産物の加工品を販売している。この日も、わざわざ遠くからなじみの客が来ていたが、観光客の急増で、昔からの常連客が買い物しづらくなっていた。

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去年12月中旬。「まちづくり協議会」の定例理事会が開かれた。集まったのは、代々築地で商売をしてきた人たちだ。
北田さんは、「うわべだけの商売を続けると、築地の未来がなくなる不安もある。街の魅力や本物をどう説明していくか…課題がずっと続いている」と訴えた。そんな築地の現状を何とかしたいと動き出したのが、鮮魚店を営む浅田欣也さんだ。

浅田さん一家が営む鮮魚店「浅田水産」では、浅田さんの父・宗良さんが豊洲市場で買い付けた選りすぐりの鮮魚が並ぶ。客には商品をきちんと説明して売る、そんな昔ながらの商売を続けている。浅田さんは、こうした築地の良さを次の世代に残したいと考えていた。
そこで仕掛けたのは、観光客に向けた公式ツアー。まずは、場所も近い帝国ホテルの宿泊客に、築地本来の姿を知ってもらおうというのだ。

2024年1月9日。帝国ホテルでお客の世話をするコンシェルジュたちが、浅田さんの店を訪れた。「僕たちは、中に居過ぎて外から見る目を失っているので、ぜひ教えていただきたい」と浅田さん。この日は、コンシェルジュたちがツアーの内容を検討してくれることになったのだ。日本で貿易会社を経営するエクアドル人のフレディさんも、外国人の目線でツアーを体験してくれることに。

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鰹節問屋の「秋山商店」や、創業100年近い老舗「近江屋牛肉店」を巡り、店主からおいしい食べ方などのレクチャーを受ける。
「プロとして、いつ食べるのか、何で食べるのかをちゃんと聞いて対応する…築地が一番やるべきことだと思う」(「近江屋牛肉店」寺出昌弘社長)。
早ければ2月中旬から開催する予定だが、果たして公式ツアーの内容は、コンシェルジュたちの目にどう映ったのか。

豊洲市場に新名所が誕生? “海鮮バイキング”を救う謎の料理人


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2月1日にオープンした「豊洲 千客万来」。江戸の街並みを再現したという商業施設だが、当初の計画から5年遅れて開業した。箱根や湯河原から運んできた温泉が楽しめる施設を併設。屋上には、湾岸エリアを一望できる足湯もある。

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東京都から事業を受託したのは、全国で10カ所の温浴施設を手がける「万葉倶楽部」だ。元々、築地市場を豊洲に移転する際、築地場外市場の店も「千客万来」に移す予定だった。ところが、開業が大幅に遅れたことで、テナントの誘致に大苦戦していたのだ。

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「魚河岸の文化を受け継ぐ店になるべく入ってほしい…」。プロジェクトの責任者である「万葉倶楽部」の高橋眞己副社長は、玉子焼きの名店「丸武」など、築地の有名店と出店交渉を重ねる。

その頃、「豊洲 千客万来」では、施設最大となる飲食店の工事が進んでいた。大手の旅行会社「エイチ・アイ・エス」が出店する「海鮮バイキング いろは」は、豊洲市場からその日仕入れた魚をその場でおろし、バイキング形式で提供するスタイル。座席数は130で、団体ツアー客も受け入られる大型店だ。

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プロジェクトを指揮する「エイチ・アイ・エス」飲食事業の相磯亮さん(40)は、コロナ前まで、旅行事業の営業所16店舗を総括する立場だったが、「旅行事業から出て、新しいことにチャレンジしたい」と自ら希望し、未経験の飲食事業に飛び込んだ。

魚を仕入れる経験がなかった相磯さんは、市場に通い詰め、魚の目利きも学んできた。
訪ねたのは、60年前に築地市場で創業したマグロ専門の老舗仲卸「相馬水産」。天然から養殖まで、ありとあらゆるマグロを取り扱っている。

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海鮮バイキングの目玉は、「相馬水産」から仕入れる本マグロの食べ放題。さらに相磯さんは、マグロの解体ショーを毎日やろうと考えていた。

11月18日。千葉・浦安市にあるホテルで、本番を想定した2日限定の海鮮バイキングを開催することになり、「相馬水産」の本マグロが運び込まれた。料理する中心メンバーは、「エイチ・アイ・エス」の社員5人。飲食店でのバイト経験者や調理学校の卒業生もいるが、大きなマグロのかたまりをさばいた経験はない。刺身に菊の花を添えるのも手探りだが、あとは場数を踏んで慣れるしかない。

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今回は大サービス! 60分食べ放題で大人3850円。本マグロ以外にサーモンやタイもあるが、刺身だけではなく、ホタテのバター焼きやエビの丸焼きなど盛りだくさん。今回の一番の目的は、お客が何をどれだけ食べるのかを調べることだ。

午後5時に開店すると、新聞の折込みチラシを見た近所の人たちですぐ満員に。お目当てはやはり本マグロで、予想以上の刺身の消費量に補充が追いつかない。当然厨房はてんてこ舞いに。

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今のメンバーだけで「千客万来」の大型店を回せるのか…。不安を感じた相磯さんは、“ある秘策”を思いつく。

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