「栁さんのお芝居が静かな分、今後どうなっていくのか怖い」「Season1からハマってるけど、Season2も展開が楽しみ」と、早くもSNSで話題！ ドラマチューズ！「夫を社会的に抹殺する5つの方法 Season2」 (毎週火曜深夜24時30分)。
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主人公の美咲(高梨臨)が、最愛の息子の死をきっかけに、夫・透(栁俊太郎)に社会的な制裁を与える痛快な復讐劇。美咲は透に思い切りぶつかる中で自他と向き合い、やがて人生を見つめ直していく…ただの復讐劇ではない“再生”の物語をおくる。
「テレ東プラス」は、本作で、美咲の夫で敏腕漫画編集者の透役を演じる栁俊太郎を取材！ 金持ち一家に生まれ、高学歴・高収入の透の目標はただ一つ、一生“勝ち組”で居続けること…。第1話から、栁の静かな演技が話題を呼んでいる。
Season1とはひと味違って、よりダークになっているなと感じます
――Season1もヒット作となりましたが、作品のどこに魅力を感じましたか。
「まず、タイトルにインパクトがあって“面白そうだな”と。夫婦って、外からは幸せそうに見えても、実は2人にしか分からないいろいろな事情があると思いますし、少しボタンをかけ違うと、どうなってしまうかわからない。
Season2は、見た目に分かりやすいモラハラやDVとかではなく、内に秘めた夫婦間での心理戦になっていて、そういう意味では、共感できるリアルなシーンが多いのではないでしょうか。
夫婦の心の機微に共感してもらえそうですし、細かい芝居が求められているような気がします。スリルがあり、続きが気になる物語になっています」
――栁さんは、透のキャラクターをどう分析したのでしょう。
「透はプライドが高く、とにかく負けることが嫌い。冷酷というか、もはやサイコパスですよね(笑)。救いようのないクズなので、そこは思う存分、振り切って演じたいです。
透が不倫をし、愛する息子が亡くなってしまう。美咲に対する仕打ちというか、ストレスのかけ方が、Season1とはひと味違って、よりダークになっているなと感じます。おそらく、皆さんに嫌われてしまうのではないかと（笑）」
――SNSでも、すでに栁さんの静かなお芝居が話題です。去年放送されたドラマ「けむたい姉とずるい妹」で演じた三島律役も、「クズだけど、どこかセクシー！」と評判になりました。
「そう言っていただけると。自分としては特にセクシーさを意識しているわけではないので、視聴者の皆さんにそう感じていただけたことに関しては、いいところを引き出してもらって、監督に感謝です。律はクズすぎて、共感できるところが一つも無かったんですよね(笑)。でも演じるにあたり、彼にそういう色気みたいなものがないと、共感や説得力が生まれないなと感じていたので、見ていただいた方にそう言ってもらえるのはとてもうれしいです」――栁さんは、2009年に「MEN'S NON-NO」でモデルデビューを果たし、2012年に映画デビュー。近年は、大河ドラマや、映画 「ゴールデンカムイ」（1月19日（金）公開）など、話題作への出演が続いています。30代に入って、気持ちの上で変化などはありましたか。
「自分の中では、20代の頃とあまり変わっていないかなとは思いますが、やはり仕事に関しては、“別のベクトルに入ってきたな”というのは感じています」
――「MEN'S NON-NO」出身で同性代の俳優さんは多いと思いますが、20代の頃は、ライバル意識のようなものがあったのでしょうか。
「やっぱり嫉妬はしますよね。周りのみんなが、自分より早く活躍している姿を画面で見ながら、“いいな、スゲぇな”とうらやましく思った時期はありました。でも、そういうハングリー精神がモチベーションになっていたというか…。
特に24歳くらいの頃は、精神的に年齢にまったく追いついていなかったので、フィジカルと体がバラバラだったような気がします。男の24、25歳って、たしか厄年だと思うんですけど、“あーそういうことか”と。でも若い時って、そういうどこかちぐはぐな感じも楽しんでいたような気がします」
――今後40、50代と歳を重ねていく中で、栁さんのお芝居がどう変化していくのか…どんな俳優さんになっていくのか、個人的に楽しみにしています。
「今はまだ考えられませんが、今後結婚して子どもが生まれるかもしれないし、自分に守る者ができた時、俳優としてどんな変化が生まれるのか…僕自身も楽しみなんですよね。昔から、環境が変わることにまったく抵抗がないですし、そこに合わせていくこと、変化するのは嫌いじゃない。むしろ楽しめるタイプなので」
――お忙しいとは思いますが、プライベートで楽しみにしている時間はありますか？
「長年サッカーをやっていたこともあり、テレビでヨーロッパのサッカー中継を観ながら、お酒を飲む時間が好きですね。今は、そんな時間と現場の仕事のループです(笑)。お酒は何でも飲みますが、夕食を作るのもけっこう楽しみで、最近は、牛丼やなすとねぎの味噌汁、野菜をたくさん入れたミネストローネなどを作りました。今はあまり時間がありませんが、煮込み料理など凝ったものを作るのも好きです」
――鍋をかき回している栁さんも絵になりそうですね。最後に2024年の抱負をお聞かせください。
「あまり先の目標を決めるのが得意じゃないんですけど、今年もコンスタントに、一つ一つの作品を大切にしながら頑張っていけたらいいなと思います。目の前のことに向き合って、しっかりとこなしていけば、それがまた違う作品につながっていくので、今年もそういう年になればいいなと思います」
【栁俊太郎 プロフィール】
1991年5月16日、宮城県生まれ。2009年、「第24回MEN'S NON-NOモデルグランプリ」を受賞し、モデルデビュー。2012年、俳優デビュー。主な出演作に、映画「HiGH&LOW THE MOVIE」シリーズや「弱虫ペダル」「るろうに剣心 最終章 The Final」、「ゾン100～ゾンビになるまでにしたい100のこと～ 」、ドラマ「ギヴン」「ナンバMG5」「ハレーションラブ」、「今際の国のアリス」などがある。待機作に、映画「ゴールデンカムイ（2024年1月19日公開）、映画「バジーノイズ」（2024年5月公開予定）。
