「断固取材NG」の名店にアポなしガチ交渉 新人Dの熱意の結果は:有吉の世界同時中継

公開: 更新: テレ東プラス

海外で活躍する取材コーディネーターや日本大好き外国人などの海外特派員と中継をつなぎ、世界の国々を中継で旅する新感覚旅番組「有吉の世界同時中継」。「テレ東プラス」では、10月26日に放送された番組の中から「完全取材拒否の名店にアポなしガチ交渉」の内容を振り返る。

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北関東と埼玉県にある、絶品料理を提供する飲食店を数々紹介するなか、番組の新米ディレクター(23)がやってきたのは、筑波山のふもとにたたずむ「そば心 ゐ田(いだ)」(茨城県つくば市)。店の前にはすでに行列ができ、なかには台湾の台北からやって来た人もいた。

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お客に話を聞くと「ここが一番おいしいと聞いた」との声がある一方で、別のお客たちからは「ただの蕎麦(そば)というよりも、体験でしたね」「一種のエンターテインメント」「とにかく、クセが強くて味どころじゃない」と一風変わった答えが。蕎麦でエンターテインメントとは一体どういうことなのか。

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ところが、同店はテレビ局の取材は一切断っているという。そこで別日にディレクターが取材の交渉を試みた。ディレクターは恐る恐る話を切り出したが、店主によると、以前テレビ出演したのちに、祭日に1時間待つほどの行列ができ、常連のお客に迷惑をかけた経験があるという。「(取材は)一切、いまはお断りしている」と店主は話した。

取材はできないのか……


しかし、店主が新米ディレクターの熱意にほだされた。食事をして店を出る際、ディレクターが「最後に後悔しないようにもう1回だけ聞きたい。大勢の方がおいしいお蕎麦を食べてほしい。取材は難しいですか」と尋ねると、店主は「そうね、大丈夫」と返答。今回だけ、取材を了承してくれた。

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後日、改めて店に向かうと、すでに満席で行列もできていた。お客の目当ては、蕎麦粉を100%使った手打ちの十割蕎麦に、特有のクセがない、青森から仕入れたフランス原産の鴨(かも)肉をその場で焼いて食べる「鴨汁そば」(2700円)。しかし、皆が口をそろえるエンターテインメントとは……?

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店内の様子を見てみると、店主が席を回ってお客の隣に座り次々に声をかけている。「かたいだろ?ゆーっくりかむ。ただひたすらかむ」「はい言って。鴨汁になぁーれ」──。行列ができる理由の一つは、鴨汁そばのおいしさもさることながら、ご主人の明るいキャラクターだった。

「おとうさんがやってくれるから、よりおいしい」「ものすごく楽しかった。漫才最盛期のノリ」とお客は口々に話し、笑顔を見せていた。