ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せてください」を合言葉にリポーターが旅を敢行する「昼めし旅」(毎週月~金曜 昼12時00分)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。
10月27日(金)は岐阜県養老町で昼めし旅。日本シリーズでは大接戦の末、阪神タイガースが38年ぶりに日本一となり、今シーズンも盛り上がったプロ野球。そんな球界を支える陰のMVPが、岐阜県養老町にいるとのこと。さっそく養老町で、タレントの鈴木美羽さんがご飯調査を開始します。
【動画】球界を支える大手メーカーの社員食堂へ!MVP職人の昼めしに密着
昼食が待ち遠しくなるミズノの社員食堂
養老鉄道・美濃高田駅から歩くこと徒歩5分、今年創業80周年を迎えた「ミズノ テクニクス株式会社」養老工場に到着した鈴木さん。こちらでは野球、ゴルフなどのスポーツ用品を製造しています。まずは、社員の名和民夫さんに野球のバット工房を案内してもらうことに。ここではプロの選手用だけで、年間およそ2万本のバットを造っているそうです。
名和さんも、松井秀喜選手やイチロー選手のバットも担当した「クラフトマン(同社では2年に一度技能試験があり、1級を取得すると与えられる称号)」とのこと! 貴重なお話と職人技を見せていただいたところで、例のお願いを…。
「あなたのご飯、見せてくださ~い」!
交渉成立!
社内食堂でのお昼ご飯を拝見します。毎日のお昼が楽しみになるよう、さまざまなメニューが揃っています。若手社員も嬉しいボリューム満点のものも!
こちらが名和さんのお昼ご飯、「高岡大仏コロッケ定食」。この日は若手社員と一緒に昼食をとった名和さんでしたが、なんと5人中4人がこちらの定食を選んでいました。
これからも、ここで作られたバットから数々の記録や名場面が誕生するのでしょうね。お忙しいところありがとうございました!
地元でおなじみの「松井定食」とは?
続いて、名和さんおすすめのお店へ。工場に訪れる多くのプロ野球選手が、その足で向かうという洋食レストラン「自由軒」。プロ野球ファンの間でも有名で、県外からもお客さんが来るそうです。
店を切り盛りするのは、三代目店主の田中啓文さん。大学を卒業後、岐阜を代表する老舗旅館で修業。
遊び心満載の人気メニューが「大人のランチ定食」。内容は、エビフライ、オムレツ、味噌カツ、ハンバーグと、まさに洋食界のオールスターです。
そして“ゴジラ松井”こと松井秀喜さんが愛した、こちらのお店の四番打者ともいえるメニューが「トンテキ定食」。地元では「松井定食」と呼ばれているのだとか。デミグラスソースは牛すじや鶏ガラの他、野菜や果物類などを2週間かけて煮込むといいます。
鈴木さんも、松井さんと同じ大ボリュームの250gを注文! いただいた鈴木さんは、「すっごいジューシー。デミグラス(ソース)、食べたことないくらいおいしい」と大絶賛。いい食べっぷりでした!
若きグローブ職人!活力の源は、岐阜ならではの赤味噌豚汁
最後は、養老町から車でおよそ15分の、岐阜県関ケ原町。大手メーカーと競う、若き職人さんのもとへ向かいます。
2014年に創業した、グローブ職人・宮川涼さんのオリジナルブランド「RAG de Lion」。全国のスポーツ用品店60店舗に卸しており、プロ野球選手や高校球児などの間で話題になっているそうです。
小学校3年生から野球を始めた宮川さん。もともと道具の手入れが好きだったこともあり、高校生のときに選手ではなく、職人の道を目指すことを決意。大学を卒業後、奈良県のグローブ製造会社で修業。独立し、地元の関ケ原町でオリジナルブランドを立ち上げました。工房を見せていただいたところで、例のお願いを…。
「あなたのご飯、見せてくださ~い」!
交渉成立!
実家のお母さまと、お兄さん夫婦とその子どもたち、計7人で囲むにぎやかな食卓です。
こちらが宮川さん家の晩ご飯。
子どもたちの大好物、サクサクのヒレカツと赤味噌の豚汁、栗ご飯が並びました。赤味噌を使う豚汁は、この地域ではポピュラーだそうです。山盛りのヒレカツは、中濃ソース、そして味噌だれの2種類を用意。
栄養のバランスも考えて、普段から野菜を多く摂るようにしているという、宮川さんファミリー。オクラの胡麻和えも子どもたちが大好きなおかずだそうです。
現在は全国から注文が来るようになった宮川さんですが、「世界一の選手が使うようなグローブを作れるようになりたい」という大きな夢も。世界一のグローブ作り、頑張ってください!ありがとうございました。