2人に1人が国公立大学へ!神奈川県立 柏陽高等学校“やる気を引き出す授業”

公開: 更新: テレ東プラス

名門校の知られざる姿を、生徒や親、教師など、さまざまな視点を通して紐解く情報ドキュメンタリー「THE 名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東 毎週土曜午前10時30分)。「名門とはいったい何か?」常識を打ち破る教育現場に密着する。

【動画】名門校にカメラが潜入!

今回紹介する名門校は、「神奈川県立 柏陽高等学校」。
“授業の柏陽”をスローガンに掲げ、早慶上理やGMARCHなどの難関大学に多数が合格するが、特筆すべきは国公立大学に強いこと。ほぼ2人に1人の生徒が、国公立大学に合格している。その原動力となる、“生徒のやる気を引き出すユニークな授業”の秘密に迫る。

さらに番組は、アナウンサーを目指す女子生徒に密着。彼女は今、夢を叶えるために新たな挑戦を始めていた…。

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神奈川県横浜市。江戸時代に開港した歴史ある港町に、「神奈川県立 柏陽高等学校(以下、柏陽)」はある。京浜東北線・本郷台駅から徒歩5分で、通学の便の良さも魅力の一つだ。
1967年創立。今年56周年を迎えた全国屈指の公立進学校で、全校生徒は946人。2023年春の大学合格実績は、早慶上理に270人、GMARCHに571人、国公立大学には165人。ほぼ2人に1人が、国公立大学に合格している。

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公立高校らしいシンプルな造りの校舎だが、目立つのは、外壁につるされた大きな垂れ幕。学校のスローガン“授業の柏陽”の文字が、威風堂々掲げられている。

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「スローガンを掲げて、子ども達をその気にさせていく。そういう仕掛けがいろいろと積み重なって、実績につながっている部分はある」と、野沢重和校長先生は話す。

柏陽は、なぜ国公立大学に強いのか…。その秘密を探るため、早速校舎へ!
校内は、どこを見ても笑顔でいっぱい! 生徒たちの明るい笑い声が聞こえ、みんな伸び伸びと過ごしている。

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ある教室の黒板前では、男子生徒が「インド式計算を説明しようと思って…」と、簡単に2ケタのかけ算を暗算する方法を披露していた。難しい話なのに、みんな楽しそう!
図書館では、資料を見せ合いながら談笑する生徒、読書にふける生徒と、それぞれの過ごし方を満喫していた。

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「キャリアルーム」には、大学受験対策の赤本や資料がずらり。「勉強を自主的に頑張れる環境が揃っている」と話す生徒も。

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広々としたグラウンドでは体育の授業が行われ、この日は、男女一緒にソフトボール! 好プレー珍プレーの連続に、「ナイス!」と仲良く応援する姿が印象的だ。

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廊下では、男女混成チームが創作ダンスを練習中。聞けば「修学旅行でみんなに披露する」という。生徒の主体性を重んじる柏陽では、生徒の提案で行うイベントも多く、生徒たちが伸び伸びと楽しんでいる姿は、一流進学校とは思えない和やかさだ。

もちろん、部活動や学校行事にも全力投球! 部活動は、運動部と文化部を合わせて31のクラブと1つの同好会があり、約9割の生徒が参加している。

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恵まれた環境で伸び伸び過ごす生徒たち。そんな彼らが一番楽しみにしているのが、学校行事だ。3月には合唱祭、6月には体育祭が行われ、9月には文化祭(柏陽祭)も。
中でも生徒に一番人気なのが、「柏陽祭」のラストを締めくくる打ち上げ花火! 20年続く伝統となっている。

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ここからは、“授業の柏陽”の秘密を探っていこう!

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2年生の数学の授業では、生徒たちが向き合って着席。誰も黒板の方を見ていない。
まずは1人で問題を解いた後、今度はクラスメイトと一緒に考える…ディスカッション形式の授業が行われているのだ。
柏陽では、数学だけでなく、全ての教科でディスカッションを重視。先生から教わるだけでなく、自分たちで考える…主体的な学びが特長の一つになっている。

さらに授業は、1コマ65分あり、一般的な授業時間より15分も長い。こうすることで、生徒たちが意見を出し合うディスカッションに時間を割くことができるのだ。
「65分ある中で、生徒たちはディベートするなどし、いろいろなことが解決できるようになる。より内容の濃い授業になっている」(野沢校長先生)。

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授業や部活、学校行事…さまざまな場面で仲間と刺激し合うことで、“やる気と主体的な行動”を生み出す。それが、柏陽の強さの原動力なのだ。

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そんな柏陽で、将来の夢を叶えようと頑張っている一人の生徒と出会った。高校2年生の棟朝まひろさんは、陸上部に所属し、短距離走の選手として活躍。夢はテレビのアナウンサーで、中学生の頃から、“自分の言葉で伝える姿”に憧れていた。
夢を叶えるためには、自ら取材し、記事にする力も必要と、高校生新聞の記者活動も行っている。

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だが、その一方で、まひろさんは、ひとつの悩みを抱えていた。それは、人とコミュニケーションを取るのに気後れしてしまうということ。人との関わりが大事なアナウンサーという職業に就くためには、大きな欠点だと自覚していたのだ。その欠点を克服しようと、まひろさんが始めたこととは…?

番組では、授業風景や、まひろさんの取材活動、自宅での様子なども紹介する。

毎週土曜午前10時30分放送! 「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東)をどうぞお見逃しなく!

 

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