日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎え、アポなしインタビュー!そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(月曜夜6時25、分~)。今回のテーマは「芸術の秋!食欲の秋!執念の秋!あきらめないYOUたちのネバーギブアップSP!」。笑いっぱなしの95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?
成田国際空港で声をかけたのは、ドイツから10日間の滞在予定で初来日した、モロッコ出身のイマッドさん(41歳)。滞在中に美味しい大福を食べたいという。子どもの頃に餅つきを目にしてからというもの、31年間も食べることを夢見てきたという。
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それならば…と、担当Dがコンビニで買ってご馳走したいと提案するが、「僕が食べたいのは、つきたてのモチで作る大福なんだ」と出来たてへのこだわりを訴え、拒否。行きたい店もリサーチ済みで、「最高の店に行ってすぐに食べるつもりさ」と目を輝かせる。“もちベーション”が半端ない! その瞬間に立ち会いたいとお願いすると、快諾してくれたので密着決定!
イマッドさんが一番行きたい大福の店とは、東京の三大豆大福のひとつといわれている『原宿 瑞穂(みずほ)』。1981年創業の豆大福専門店で、開店前から行列ができ、午前中のうちに売り切れることも珍しくない大名店だ。
ついに31年の夢が叶う~と足取り軽くやってきたのはいいが、ここでまさかの衝撃が走る。なんとシャッターが閉まっており、諸事情のため10月までお休みという張り紙が…(撮影日は9月20日)。だが、その頃にはすでに帰国していて食べられない。しかたないとはわかっていても、残念無念だ。だが、リサーチしていた店は1軒のみではなかった。教えてくれた別候補は、100年以上の歴史がある老舗。原宿から徒歩約20分の場所にあるというので気を取り直し、「お腹も空いてきたし、最高のタイミングで食べられそう」と、所在地の代々木八幡に向かった。着いてみると、老舗の大福店にしてはオシャレな佇まい!
さっそく店員さんにどんな大福があるのかを尋ねると、「スッゴい柔らかくて生食感のある…今朝つきたてのお餅ですべてお作りしているので。当店の生大福は賞味期限5時間」と教えてくれた。賞味期限が5時間とは! まさにイマッドさんが求めていた大福だとわかり、期待が一層高まる!
イマッドさんは、つきたての看板商品を愛おしそうに見つめ、人生初の大福をガブリ!! “黒文字”にさせばプルップルで、「ゼリーみたいに柔らかい」食感に感激もひとしおだ。“んふっ♡”と味わい、もう止まらない!
「モチはフワフワで超柔らかい。甘いんだけどあんこの自然な甘さが引き立ってるね。(ドイツから)9000㎞の旅の疲れが吹っ飛んだよ」と、感無量のイマッドさん。
こちらのお店『あいと電氣餅店』は、福島県の南相馬市で100年以上続く大福屋『宍戸電氣餅屋』(大正5年創業)が元々の母体。オーナーの鈴木さんが福島の実家に里帰りした際、出会った大福に一目惚れし、引き継いで開業することになった。大正時代には珍しかった電気餅つき機を導入し、『電氣餅』と呼ばれるようになった老舗。そんな歴史ある地元の伝統の味を守ろうと、弟子入りして屋号を引き継いだというわけだ。
最高級もち米・新潟県産こがねもちを、宍戸さんの教えに従って電気式の餅つき機でつく。モッチモチのお餅に入れるのは、やっぱり最高品質の小豆・北海道産の襟裳小豆(えりもしょうず)だ。つきたての餅でふわっとあんこを包めば、「生大福」(320円)の完成。賞味期限5時間という希少さから「幻の大福」とも呼ばれている人気商品だ。
イマッドさんは約30秒でペロリと完食し、おかわりには「きな粉餅」(350円)をセレクト。さらにはお店のオススメで、期間限定販売の「夏苺の生大福」(590円)もいただくなど、31年の夢を叶え、存分に出来たて大福を満喫したのだった。
「大福サイコー」とテンションMaxで叫んだところで、密着終了。「今日は完璧な1日になったね」と大満足のイマッドさん、最高の大福をたくさん食べに、また日本に来てね~!