2020年に韓国で大ヒットした弁護士ドラマを、篠原涼子&山崎育三郎のW主演でリメイク。勝つためなら手段を選ばない型破りなアウトロー弁護士(篠原)と、法曹一家に育った生真面目な超エリート弁護士(山崎)が、法曹界を舞台に、生き馬の目を抜くような生存競争を繰り広げる。先が読めないジェットコースター的な展開に、大人のラブストーリーが絡み合う…。今秋、ただの法廷モノにはとどまらない見応えたっぷりなドラマをおくる。
「テレ東プラス」は、クランクイン前の篠原と山崎を取材。今回が初共演となる2人だが、実はプライベートで親交あり?
【動画】ドラマ8「ハイエナ」ティザー
「凜子には肉食的な強さと同時に弱さもある」(篠原)
――まずは、作品に触れた時のご感想からお願いします。
篠原「元々韓国のドラマを観ていて、面白い作品だなと思っていたので、すごくうれしいです。自分が演じることになった時は、韓国版とはまたちょっと違うお話で、キャラクターも違う雰囲気でできたらいいなと思いました。あの役を自分がどう演じようかなと考えるだけでワクワクしますし、元々知り合いだった育三郎さんと初めて共演できるのもうれしくて。知り合いだけにちょっと照れもありますけど、頼りがいがありますし、新鮮で撮影が楽しみです」
山崎「韓国版、面白いですよね。あっという間に観終わってしまいました。僕は舞台だと常に誰かに恋している役なんですけど(笑)、ドラマで大人のラブストーリーを演じることが少なかったので、今回はすごく楽しみです。しかも、ご一緒するのが涼子さんですから。プライベートでもともと知っていた涼子さんがいてくださると安心感があります。2人の関係性を生かして演じたいと思っています」
――篠原さんは策略を駆使し、たくましく生き抜こうとする結希凛子役、山崎さんは凛子と出会ったことで人生が変わっていく一条怜役を演じます。ご自身のキャラクターについて、どのように捉えていますか?
篠原「凛子は何でも食い物にしようとする強い女性で、野生動物みたいなんです。その反面、重い過去を背負っていて弱さや人間らしさもあるので、視聴者の方に共感してもらえるんじゃないかなと」
山崎「怜は仕事だけじゃなく、ワイン、アート、美術、音楽に造詣が深い多趣味な人間です。いろんなことを極めている完璧主義者のようでいて、実はこの作品のキャラクターの中で一番子どもなんじゃないかな? と思っていて…。純粋でまっすぐで、傷つきやすく繊細。そんな怜が凛子と出会うことでどんどん変わっていく姿も、この作品の見どころです」
――弁護士という役柄を演じる上で、意識することは?
篠原「弁護士と聞くと、カッコいいイメージがあると思うんです。カッコいい女性には私も憧れますし、皆さんもそういう女性を見てみたいと思ってくださるのであれば、自分がご期待に沿えるように演じることができたら。『ハイエナ』というタイトルの通り、凜子には肉食的な強さと同時に弱さもあるので、一人の人間の中にある、いろんな面を表現できたらいいなと考えています」
山崎「弁護士らしさを意識するというよりは、怜として法廷に立った時の思い、法廷で対峙する人への思いをきちんと伝えられるお芝居をしたいですね」
「怜は子どもっぽいところもありますが、それは彼がピュアでまっすぐに自分らしく生きているという証でもある」(山崎)
――日本版「ハイエナ」は韓国版とどのようなところが違うのでしょう。
篠原「日本版は展開が早いと思います。韓国版をリスペクトし、大切に描くことも目指しているので、韓国版を観た方は、日本版では、名シーンがどうなっているか…そんな視点でも楽しめると思います。日本版で初めて『ハイエナ』を観る方も、絶対に楽しめるものになっています!」
山崎「怜は、韓国版のキャラクターとはかなり違いますね。皆さんに与える印象としても、韓国版より繊細な男として描かれているような気がします。怜が凛子に出会うことで変わっていく様も、日本版は別物として観てもらってもいいぐらい、また違う面白さになっていると思います。韓国版をご覧になった方もそうでない方も、日本のチームで挑む『ハイエナ』を新鮮な気持ちで楽しんでいただきたいです」
――役に共感する部分はありますか?
篠原「凛子には、自分の中でずっと眠らせていて言えない秘密があります。私自身、50年も生きていると、いろんな経験をして、人様には言えないような気持ちを自分の中で抱えることもありますし(笑)、凛子のように強く生きなくちゃ! と思うこともあります」
山崎「怜は子どもっぽいと言いましたが、それは、彼がピュアでまっすぐに、自分らしく生きているということでもあるのかなと。とはいえ、社会で生きていく上では我慢しなければならないし、いろんな葛藤があると思うんです。僕も、どこかで大人になりたくないと思いながら生きているところがあるので(笑)、変化したくないけど大人として変わらなければならないと葛藤する怜の気持ちは理解できます」