10月9日(月)に放送した「家、ついて行ってイイですか?(明け方)」(毎週月曜深夜)では、東京・JR阿佐ヶ谷駅前で出会った寿司職人さんのお家について行きました。
仕事終わり(午後11時)に「勉強会」という名目でお酒を飲んできたという男性。オシャレな帽子を被っていますが、雨でもないのに足元は長靴…。「仕事の時はこれを履いてるんですけど」という、男性のお仕事は「僕こう見えて、寿司屋なんですよ。しかもロックンローラーです」。声も渋い男性のお名前はつちやさん(58歳)。
同居人について伺うと「大人の事情で僕1人なんですよ」と、意味深発言。いったい何が?
ひとり暮らしになったのは8年前、32歳で結婚して2人の子どもを授かるも「50歳の時に色々ワケあって離婚。20年一緒にいました」とサラリといってのけますが…。
【動画】養育費1000万円を一括払い!寿司職人が家族に言い放った禁断の言葉とは?
築40年という4DKの一軒家に到着しました。玄関で長靴を脱ぐつちやさんの足にはビニール袋? 靴下の上にビニールを履いてから、長靴を履くと「中が蒸れなくて済む」のだとか。
ダイニングには40年前のギター。「音がいいんです」と、番組のテーマソングでもある『Let It Be』を弾き始めます。
キッチンには大きな食器棚があり、食器も家族の人数分揃っているのがわかります。ひとり暮らしじゃなかった面影が残っているという番組スタッフの言葉に苦笑いするつちやさん。使っている食器以外にはラップを巻いて保管しているところから、几帳面さがうかがえます。
壁には娘さんが幼稚園の時に描いたという家族の絵が飾られています。その横には、息子さんと娘さんが子どもの頃の写真も。
「ここも見て」と案内してくれたのは、家族と暮らしていた頃に使っていたリビング。ソファもあり、団らんのひとときを過ごしていたのが伝わってきます。空っぽのテレビ台には「なんか色々入っていた。今いなくなっちゃったから」。2階のクローゼットには立派なタンスが。引き出しの中には、きちんと畳まれた衣類などが収納されています。今は使わなくなったという商売道具の包丁類も専用のバッグに入っていて厳重に保管しています。「すごい几帳面!」と驚く番組スタッフに、「綺麗にしていないと嫌なんですよ」と、つちやさん。
高校卒業後、18歳で料理の道に入ったつちやさん。寿司職人になった理由は当時好きだった彼女の「つちやくんって、お寿司屋さんとか板前さんになったほうがかっこいいよね」というひと言。「だから今があるね」と、渋い声でキメてくれました。
家族写真は残っているのか尋ねると、「見してやっかな」とこれまた渋い声で取り出して見せてくれたのは、娘さんの七五三の時の写真。カメラの前で緊張して泣きべそをかく娘さんにつられたように、硬い表情で写っている息子さんと奥さん。写真を見ながら当時を思い出しのか、「この時にはめちゃくちゃ愛があった」とポツリ。家族写真はこの1枚だけだそうで、「あとはみんな持っていちゃった」。
家族4人で寝ていた寝室に、今は1人で寝ているつちやさん。その部屋の柱には、子どもたちの成長を記した跡が…。まだ4人で暮らしていた時は、専業主婦だった妻の作る料理を食べて、「『お前の料理最高に美味いからさ、幸せだよね』とか言っていた」と振り返る姿はどこか寂しそうです。
几帳面なつちやさんらしく、冷蔵庫の中も綺麗に整頓されています。冷蔵庫から「食べます?」といって、イワシを取り出し、鮮やかな手付きで捌きます。「(別れた妻は)女性としては立派な人、ご飯もちゃんと作ってくれるし」、「話し相手が欲しいのよ。今は家に帰ってきたって電気もついてなけりゃ料理している匂いもないし。あ、これが1人なのだと再認識する」と、料理しながら、さらに饒舌に…。
出来上がったなめろうをスタッフにご馳走してくれました。
婚活パーティーで出会った女性に「結婚するつもりで付き合ってほしい」と告白すると、「はい」と即答。その半年後に結婚。33歳で子宝にも恵まれました。しかし息子さんが高校卒業、娘さんが中学卒業というタイミングで、3人は「家を出ていった」のだとか。養育費は一括で支払ったといいます。
今もお子さんたちと会うことはあるのか尋ねると、「会ってないね。別れてから会ってない」。会いたくなることは…「あるよ、そりゃ。でも『今は会いたくない』って言われた」と寂しい答えが返ってきました。
「俺が悪いから」と言い切るつちやさんに、離婚の理由を聞いてみました。