「息子の妻は40歳で亡くなっちゃった」と、やながわさん。来年が7回忌ですが、気持ちの整理がつがず、片付けるにはまだもう少し時間がかかるといいます。なおゆきさんとあいさんはサーフィンを通じて知り合い、結婚。「俺のところは女の子どもがいないから、娘ができたんだって感じ。大きな娘だよな。まさかそんな早くいなくなると思わないからさ」。
なおゆきさんにもお話を伺いました。ある夜、痙攣を起こして救急車で運ばれたあいさん。「脳にできたがんで、進行状況がうんと早い。生存率1年半、10万人に1人くらいしかならない病気だと当時言われた」。
当時は小学4年生と1年生だった息子さんたちに、母親の病状を話していいのか、悩んだといいます。「手術でがんを取って、1年くらいは元気にしていたと思う。下の息子の入学式には歩いて行ってるから」。しかし、「脳の真ん中の手術ができない部分にも悪いものが広がった」影響で、徐々に指が麻痺。その後、喋ることもなくなり、「あっという間でした」と当時を思い出すなおゆきさんの表情が翳ります。
入院中に結婚記念日を迎えたそうで、「花を買って病院に持って行ったんです。本人も頷いていたから、わかっていたと思う」
お葬式の時のなおゆきさんは「気丈にふるまっていた」と、やながわさん。「遺された孫たちが可哀想だった。まだ母親の温もりが欲しい年頃でしょ。だからお葬式の時は本当に可哀想だった」と、当時を思い出し、言葉に詰まります。
みさこさんも「孫たちにはかける言葉もなく、ただ抱きしめることしかできなかった」といいます。実の娘のようにかわいがっていたあいさんに代わって、お孫さんたちのためにこまめに家事をサポートするやながわさんのこれからの夢は…？
「孫たちが健康で無事に育ってくれれば」と、やはり孫を思いやる言葉が。みさこさんも「良いんじゃないの、今まで通りで」と言葉を添えます。
お孫さんたちの成長を見守るためにも、うんと長生きしてください！
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