【Pコメあり!最終回直前考察】田中圭主演「ブラックポストマン」最後の裏切者は!?

公開: 更新: テレ東プラス

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ドラマ8「ブラックポストマン」(毎週金曜夜8時放送)、いよいよ最終回!

田中圭演じる郵便配達人の副島力也が、警察や司法が手を出さない事件から子供たちを守り、加害者である大人に“制裁”を下す! 前回の第6話では、かつて“ネバーランドの悪魔”として子供を救うために殺人を犯し、2年前に獄中で死亡したと思われた力也の先輩郵便局員・水野真(小泉孝太郎)が生きていたことが判明、真の妹である桃が何者かに車でひかれて…と、怒とうの展開を見せました。

全てが明らかになる最終回!…の前に、ここまでの物語を復習。さらに、最終回の見どころを、山鹿達也プロデューサーにうかがいました!

【動画】第1話~第3話、最終回直前第6話を無料配信中!

※第1話~3話の振り返り+考察はこちら

3分でわかる「ブラックポストマン」


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【これまでの物語】
発端は10年前にさかのぼります。東京・あさひの市、そこにはかつて苦しみを抱えた子供が手紙を出すと救いの手が差し伸べられるという特別なポストがありました。

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「ネグレクト」や「いじめ」、「虐待」などで苦しむ子供たちを救うべく、悪い大人たちに制裁を与えてきた“ネバーランドの悪魔”。その正体は、自分も子供の頃、無責任な親によって苦しめられた真と、親からの虐待を知りながら救えなかったことを悔やむ力也の2人でした。

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“ネバーランドの悪魔”が、10年の時を経て復活。地元を離れた力也は無関係、真はすでにこの世にはいないのに…。かつて働いていたあさひの郵便局に戻ってきた力也は、後輩郵便局員の草薙桃(志田未来)、あさひの警察署の刑事で力也の幼なじみ・祖父江ひなた(高橋メアリージュン)らとともに真相を追いますが、その背後には、あさひの市を我がものにしようと目論む市長・佐伯敏治(杉本哲太)を中心とした街ぐるみの巨大な陰謀が…!?

【一連の事件の“黒幕”の正体は?】

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第3話では、佐伯市長が完成させたニュータウン全体を巻き込んだ健康サプリ詐欺事件を裏で主導する商工会議所職員の稲田誠一(村田雄浩)が、追いつめられた末に、意識不明の重体に。第4話では、稲田が運び込まれた聖寿総合病院の医院長 ・ 今野義一(酒向芳)による臓器売買明るみになるも、証拠不十分で釈放されて…。その後、稲田は、病室で絞殺され、力也に殺害の容疑がかかることに。

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やがて一連の事件の黒幕=謎の“ワークブーツの男”が、力也の信頼する開業医・加納直樹(平山浩行)だったことが判明。安楽死により、犯罪を犯した人間を「救済」していると言い放つ加納。次に解放=殺害されるのは、力也。果たして、加納がつながる組織とは…。

力也は「まさか…水野真も、あんたが殺したのか?」と問い詰めますが、加納までもが何者かに薬を打たれて死亡してしまいます(第5話)。

【衝撃のラストが話題沸騰の第6話】

第5話のラスト、思いがけない人物が、力也の目の前に現れます。それは、死んだはずの真でした。街に戻ってからの力也をずっと見ていたと明かし、「俺はもう水野真ではない。これ以上余計なことをするな」、「二度と関わるな」と強い口調で釘を刺す真。

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力也は、真の妹である桃に真が生きていたことを報告し、10年前、真の身に何が起こったかを話します。10年前、力也と真は父親・杉原勝次(波岡一喜)から虐待を受けている少女・凛(戸簾愛)を救おうとしましたが、逆上する杉原を真が刺殺。自分が、すべての罪を被ったのです。

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真が生きていることを知った桃は、2年前に真が獄中死したことを報告した、あさひの警察刑事課課長・三倉文雄(甲本雅裕)に話を聞きに。しかし、その帰り道、何者かの車にひかれてしまい…。

一方、力也は、成長した凛(平澤宏々路)と再会、真が凛に資金援助を続けていたことを知ります。再び力也の前に現れた真に対し、「もう1度、一緒にやらないか」、「ネバーランドの悪魔を」と提案する力也。そこに、ひなたから着信が。力也と真は、桃が死亡したと告げられて――(第6話)。

山鹿Pに聞く最終回のポイント


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これまでの物語を復習したところで、最終回は一体どうなるのか!? 山鹿達也プロデューサーに注目ポイントをうかがいました。

――すべてのピースがつながった第6話、これまでの伏線が見事でしたが、全7話の台本があってのクランクインだったのですか?

「もともと全7話を作って撮影に入りたかったのですが、間に合わず、4話まで完成したところでクランクインしました。とはいえ全体の構成、プロットはありましたので、全キャスト、スタッフには配布して、最後まで流れをつかんでいただいた上での撮影となりました」

――今週、いよいよ最終回。これまでの反響、評判はいかがでしょう?

「SNS等を拝見しますと、みなさん楽しんでいただけているようですし、さまざまな角度から考察もしていただいて、私自身も読みながら『こんな考えもあるのか』と感心したり、驚いています。原作のないオリジナルものとしての手応えも感じました。田中圭さんをはじめ、お芝居が上手な役者さんが揃いましたので、目線であるとか、仕草など、上手に視聴者の皆さんをあざむいてくださったんじゃないかなと思います」

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――杉本さん演じる佐伯市長や腹心の稲田(村田)、今野医院長(酒向)ら、悪役がいい意味で憎たらしく、物語を盛り上げました。

「いい人の役のイメージが強い村田さん演じる悪役の稲田、まさにマッドサイエンティストという役を怪演してくださった酒向さん演じる今野は、圧巻でした。杉本さん演じる街を牛耳る、本当に憎たらしいフィクサー、佐伯市長が最後にどうなるのか、楽しみにしていただきたいです」

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――第6話は、車にひかれた桃が…という衝撃のラストシーンで終わりました。ズバリ、最終回のポイントは?

「第6話で、小泉さん演じる真が生きていたというところから、10年前に自身が起こした殺人事件の真相がわかり、それを受けて力也が何を思い、どんな行動を取るのか。現在は、市長の息のかかった清掃会社に身を宿す現在の真は果たして善なのか悪なのか…。そして第6話の最後、車にひかれた桃は…というポイントもありつつ、街ぐるみの巨大な陰謀の行方が見どころになります。

あと、第1話でひなたの回想にもあった力也の過去ですね。昔は暴力性のあった彼が、一連のネバーランドの悪魔がかかわった事件を経て、どう成長するのか。やむを得ず…という側面があったとしても、10年前には凛の父、杉原を殺害した真と力也がダークヒーローとして、どう落とし前をつけるのかも楽しみにしていただきたいです」

――第2話で、悪徳施設の施設長・梅下大輔(三浦誠己)が、ひなたに言った「君たち、あれかな、三倉さんの部下?」や、坂上が10年ぶりに町へ戻った力也に言った「先輩、この町がもうずいぶん変わってしまったんですよ」という何気ないセリフ。病床の稲田がひなたに言った「大前、こっち側じゃないな?」など、気になるキーワードもたくさん。

「『こっち側』『使者』というワードとともに、坂上が言った『この町がもうずいぶん変わってしまった』、第5話で10年前の“ネバーランドの悪魔事件”を取材するフリージャーナリストの風間翔子(金澤美穂)が言った『この街、きれいになりすぎてる』、というセリフが“街ぐるみの巨大な陰謀”というところ、そして極秘裏に出所した真が清掃会社で働いている理由にかかわってきます」

――連続殺人の最初の被害者・みどりを殺害した犯人が誰なのかも気になるところです。

「おっしゃるとおり、第1話の最初の事件が、ここへきて大きくかかわってきます。佐伯市長はもちろん、第6話でようやく裏の顔が見え始めた三倉課長の動向にも注意してください」

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――ちょっと話はズレますが、力也に協力するホームレスのマサ(三島ゆたか)の存在も気になります。

「出番こそ少ないですが、人気のキャラクターです。力也とは10年前からの付き合いで、“変わっていく街”で唯一変わらないもの…というような存在として描かれています。

また、変わらない…といえば、第6話で『すっかり変わっちまっただろ。一部の人間が得するためのニュータウン計画なんて、くそくらえだよ』と語気を荒げた、あさひの郵便局の局長・江口道夫(正名僕蔵)も最終回でいい味を出します。楽しみに、お待ちください」

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――金曜夜8時、放送枠ならではの制約などあったであろう中、冒険作・野心作になったと思います。

「週末の夜8時台という視聴環境もありますし、内容的に、表現的に描きづらい部分もありましたが、スタッフみんなで話し合ってギリギリのところを攻められた、チャレンジできたかなとは思います。もともとは“田中圭さんでダークヒーローものをやろう”というところから始まり、警察や弁護士などではなく、権力を持たないごく普通の人間が自分の信じたことを貫く難しさを描けた手応えも、手前みそですが、ありました。力也の行動原理である“見て見ぬふりはできない、しない”、そこが一つのメッセージになっています」

――加納医師も医療の無力感にさいなまれ闇に堕ち、佐伯市長も実は養護施設の出身で…と、当初はそれぞれに正義を持って行動していたのではないだろうか? とも想像させます。最終回で描かれるメッセージが楽しみです。

「正義を貫く――。大上段に構えなくても、自分には一体どんなことができるんだろう? 何かできることはあるんじゃないか。加納や佐伯のように、ゆがんだ正義もあるんじゃないか。繰り返しになりますが、力也が疑問に思う問題や、それにともなう言動をとおして、いろんなことを感じていただければと思い、このドラマを作りました。最終回までお付き合いいただきありがとうございます、楽しんでご覧ください」

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最終回では、桃が亡くなったと連絡を受け病院へ向かった力也は、ひなたから一連の事件の 背後で動いていたある人物の陰謀を明かされます。佐伯市長による“ニュータウン計画の調印式が迫る中、 力也たちは子供と町を守るための最後の大勝負を挑むが…

山鹿Pによれば「さまざまな謎が解け、すっきりするともに、多少のほろ苦さもある最終回」とのこと。それぞれ考察しながら楽しみに待ちましょう!

(取材・文/橋本達典)

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