温暖化が進み、人々の道徳や消費形態が重要視されている今、もっと気軽にエシカルな暮らしを楽しんでみませんか？
エシカルとは、直訳すると「倫理的」という意味。人や社会・環境を思いやる考え方・行動のことを指します。

【動画】俳優・井浦新がリポート！シャンプーの泡はどこへ行く？

例えば、毎日飲んでいるコーヒー。誰がどんな労働環境で作ってくれているのか、考えたことはありますか？ もしもそれが、学校に行けない子どもたちが低賃金で作っているモノだとしたら…それは児童問題につながります。

例えば、まだ着られるのに、「もう飽きたから」と捨ててしまう洋服。もしそれが、遠いどこかの国でゴミの山となり、土壌汚染や健康被害を引き起こし、子どもや動物たちの生活を奪っていたら…。
何気なく手にしたモノにそんな背景があったら…私たちは、知らず知らずのうちに、人や動物、環境を傷つけているのかもしれません。

思いやりを持って少しでも優しく、エシカルなモノを選んで、暮らしから世界を、未来を変えていく…そのヒントを探してみませんか？

テレビ東京では、エシカルな暮らしを提案する新しいライフスタイル番組「a・unエシカル百科店」をお届けする他、さまざまな形で「エシカルの重要性」を発信。「テレ東プラス」でも、定期的に「エシカル特集」を配信します。

【一生使いたいキッチングッズも！環境のために…今すぐできる＜エシカル消費＞】

エシカルとサステナブル・SDGsの違い

そもそも、エシカルとサステナブル・SDGsの違いとは？
「サステナブル・SDGsは具体的な目標があります。サステナブルは“持続可能な世界にしたい”、SDGsは“17個の目標に向かっていく”。エシカルは、それを実現する時の考え方の元で、人や地球に優しい選択をしていくと、自然と優しい世界になります」（エシカルディレクター「GENERATION TIME株式会社」代表取締役・坂口真生さん）。

例えば、「コーヒーフィルターは紙を使わず、布を使用する」「庭の土のバクテリアを利用し、生ゴミを分解・処理する」など、大切なのは、日頃の意識を変えること。まずは、モノをゴミにせず、大切に使うことから始めましょう。

「エシカル」用語を坂口さんが解説

・フェアトレードとは？
「公正で公平な貿易の仕組みのことを指します。原産国は立場の弱い賃金が低い国が多い。平均的な賃金をあげる取り決めをしている、生活を保護することを条件に雇うなど、フェアなトレードをしているところからモノを買うと、消費者としてサポートすることができます」（坂口さん）。
最近では、「フェアトレード認証ラベルが」貼られている商品も増えています。

・アニマルフェアとは？
「直訳すると“動物の福祉”。誰もが動物やペットに対して、いい環境で育ってほしい、ストレスをかけたくないという思いがありますよね。その思いを、畜産の動物たちに対しても持ってもらう。例えば、バタリーケージ（ケージを数段に重ね、その中でニワトリを飼育する集約飼育方式）など、畜産の動物たちを痛みを伴う環境の中で育てていいのかどうか…そういうことをせずに育てよう、これがエシカルな考え方。日本が一番遅れているジャンルの一つです」（坂口さん）。

さらに、もっと身近なところから始められる、こんなエシカルも！

シャンプーの泡はどこへ行くのか？

毎日使うからこそ、エシカルなモノを使いたい…。
鹿児島・南大隅町。ここで、暮らしに身近な“エシカルなモノ”を作っているのは、俳優の井浦新さん。

井浦さんは夫婦でナチュラルコスメブランド「Kruhi(クルヒ) 」を立ち上げ、エシカルなシャンプーやトリートメントを作っています。

でも、なぜシャンプーを作ることに？
「環境への負荷を少しでも軽減できる暮らしって何だろうとなった時、一つは水質汚染があって、自分たちの暮らしの中でアップデートしたかった」と井浦さん。
美しい海や川を守りたい…そんな思いから作られたシャンプーは、原材料が100％パッションフルーツの蒸留水で、自然由来。流れた廃水は5日かけて98.9％バクテリアが分解し、地球に還るといいます。
鹿児島・南大隅町の特産品であるパッションフルーツ。実はキズがある、色が真っ赤ではないものは、市場に流通されないそう。

「よいものなのに捨てざるを得ない、そのサイクルを変えたい」。「Kruhi」では、搾りかすも飼料や肥料にし、無駄にしないよう徹底しています。

さらに、「パレスホテル東京」の厨房から出た廃油をアップサイクルし、ディッシュ＆ハンドソープにするプロジェクトも。そんな井浦さんにとって「エシカル」とは？
「誰かのため、何かのためになれていたら最高。自分の幸せを少しずつシェアして、プロダクトを使った人がまた幸せな気分になって…循環されて世の中が幸せで満ちあふれたら最高」と話します。

この他、「エシカル百科店」では、「世界に誇る！使って“育てる鉄製のフライパン」、「アフリカに雇用を生むファッションアイテム」など、エシカルな商品が多数！