元地下アイドルが優勝!「生まれた時から恵まれてなかった」壮絶な過去からの逆転劇

公開: 更新: テレ東プラス

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“歌声”だけで審査するオーディション番組「目を閉じてお聴きください」(毎週水曜深夜1時30分 )。9月20日(水)の放送で優勝をつかみ、2代目“めをとじシンガー”に輝いた、"心の扉を開く歌声"あかたんさんにインタビュー!

ファイナルステージでは、「リリック」(TOKIO)、「Soranji」(Mrs. GREEN APPLE)の2曲を披露。力強く、かつ無垢な歌声に会場が引き込まれ、見事優勝! テレビ東京の1月ドラマの主題歌を歌う権利を手にしました。

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優勝の瞬間の気持ちは?


――まずは優勝おめでとございます! 決まった瞬間の心境は?

「『何が起きたんだろう?』みたいな感じで…。まさか自分が優勝するとは思っていなかったので、一瞬時が止まったような気がしましたし、想いがこみ上げて涙があふれ、自分でもびっくりしました。
私は喋ることが苦手で、言葉に感情が乗らなかったり、想いが相手にうまく伝わらなかったりすることが多いので、歌を通して気持ちを伝えられたことが本当に嬉しかったです」

――現在、イタリア料理店で働いているそうですね。この後、すぐお仕事に?

「はい、シェフがお祝いに豚の足を丸焼きにして待っていてくれるそうです(笑)。
シェフには上京してからすごくお世話になっていて。うちは家庭環境が複雑なのですが、何も持っていなかった私に、希望や優しさを与えてくれたのがシェフなんです。シェフと私だけの小さなお店なのですが、こうやってチャンスをいただけると『店は俺がやるから、行ってこい!』って快く送り出してくださって。いつも応援してくれるので、真っ先に喜びを伝えたいです」

――シェフもきっと喜んでくれますね!オーディション中、嬉しかったことは何ですか?

「ここまでくるのが奇跡の連続だったんです。上京して環境がガラリと変わり、いろいろな方と出会って、お店の常連さんも応援してくれて。これまで、周りから優しくされたり、応援されたりしたことがなかったので、そういう方達と出会えたことが、チャンスにつながったのかなと思います。

私は生まれた時から恵まれてなかったので、大人になってから温かいものに包まれて、感じることがすごくあって。でも、幼少期の辛い時期がなかったら、こうやって感謝の気持ちを持てなかったかもしれないので、全てが自分にとって大切な時間だったと思います」

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――番組の中で明かされましたが、以前は地下アイドルとして活動していたそうですね。

「はい、声が特徴的なので『アイドルっぽくない』という批判もありました。自分の辛さや苦しさに共感してほしくて、歌にぶつけていたんですけど、ファンの皆さんが引いてしまうところもあって…。『このやり方は間違っている、どうせ受け入れられない』と思っていた時期はとても辛かったです。でも、ただぶつけるだけではなく、相手にどう伝えるかを考えるきっかけにもなりました。
アイドル時代は顔で人気に優劣がつくことが多かったのですが、このオーディションは歌声だけ。それが私にとって、すごく嬉しかったです」

――1回戦では93点で暫定トップ。追われるプレッシャーがあった中で、2回戦に向けてどのように気持ちを奮い立たせましたか?

「もう心臓バクバクで、手が震えていました。実は2曲目はあまり自信がなくて、どうすれば皆さんに伝わるか、想いだけでも伝われば…と思って挑みました。1曲目で1位だった分、余計に怖くて。他のファイナリストの皆さんが本当に上手で、技術面はもちろん、想いがものすごく伝わってきたので、ただただ脅威でした」

曽祖父がシベリアで捕虜に


――1曲目の「リリック」、2曲目の「Soranji」ともに圧巻でした!選曲の理由は?

「『リリック』は、ドラマ『泣くな、はらちゃん』(日本テレビ系)の主題歌です。ドラマが放送していた10年前、私は小学生でした。漫画から飛び出してきた主人公・はらちゃんが、ヒロインと出会って愛や恋を知り、優しさに触れて成長していく…というストーリーが、心にじんわり染みたのを覚えています。はらちゃんの純粋であたたかい気持ちを、私もみんなに表現したいと思って選びました。でも、すごく難しくて。『なんでこの曲を選んだんだろう』と思いながら、何度も練習しました。

『Soranji』は、シベリアの強制収容所に抑留された日本人捕虜の実話をモデルにした映画『ラーゲリより愛を込めて』の主題歌です。実は私の曽祖父がシベリアで捕虜になっていたということもあり、映画を観に行き、主題歌を聴いて『私はこの曲を一生聴いていくだろうな』と感じました。

言葉や曲の儚さが心に染みて、悲しい時や辛い時に聴くようになり、このオーディション期間中に緊張した時もよく聴いていました。自分のエネルギーになるような曲なので、皆さんと共有できたらいいなと思って選びました。

曽祖父とは幼い頃に数回会っただけですが、笑顔で話してくれたことは少し覚えています。この曲を聴いている時は曽祖父との繋がりを感じるので、音楽ってすごいなと思います」

――最終決戦では、持てる力を全て出し切れましたか?

「はい!最後に『私は、今の状態ではこれ以上歌えません』と言ってしまったくらい、自分の実力を出し切れたと思います」

――とても心に響く歌声でした!あかたんさんが影響を受けたアーティストは?

「私の人生を変えてくれたのはL'Arc〜en〜Cielさんです。中学生の頃に『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)のクリスマスライブで披露されていた『虹』を観た時に、歌詞がすごく刺さって。繊細で誰かに寄り添うというか、テレビの前にいる私の悲しみも繋いでくれるような曲だと感じました。

私はそれまでは歌うのが好きなただの女の子で、将来はOLになるんだろうなと思っていたのですが、それがきっかけで音楽の世界に興味を持つようになりました」

――人生を変える出来事だったんですね。今後の目標は?

「一度諦めた夢だったのですが、音楽でご飯を食べていけたらいいなと思います。シェフだけがちょっと心配ですが…(笑)」

――最後に、"めをとじリスナー"にメッセージをお願いします!

「視聴者の皆さんの中には、苦しんでいたり、辛い状況にいたりする人たちもたくさんいると思います。でも、諦めずに生きていれば、必ず支えてくれる人や優しい人に出会えると思います。私の歌を聴いて、少しでもその先にある未来に希望を持っていただけたら嬉しいです。これからも頑張っていきますので、応援よろしくお願いします!」

番組MCコットンからのコメント


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番組MCとしてずっと見守ってきたコットンさんに、あかたんさんの印象についてうかがいました。

西村真二
「審査中に鹿野淳さんもおっしゃってましたが、今回のファイナルは"あかたんの時間"でした。お笑いの賞レースでも起こることなんですが、圧倒的に突き抜けていて、会場の空気を完全に自分のモノにしていた。しかも、普段はイタリアンで働いていらっしゃって、番組スタッフからスカウトされてこのオーディションに参加したというシンデレラストーリー! 今後、顔出しするしないにかかわらず、日本を代表するアーティストになれる存在だと思います。品評者の方々も、カメラが回ってないところで『上手すぎて言葉が出ない』とおっしゃっていましたから。仕事以外は部屋に引きこもっているそうなので、僕らが迎えに行って、強制的に外に出したいです(笑)」

きょん
「声だけのオーディションで顔を知らないので、とにかくあかたんさんに会ってみたいです。これから、都内のイタリアンを片っ端から回ろうと思います!(笑) 何年かかるかわかりませんが、いつか会えることを信じて…。
そして、この番組のSeason3の放送が決定しました!引き続き僕らが出演しますので、盛り上げていけるように頑張ります!」