役者を夢見て…。老舗バーのマスターが明かす激動の半生と、超大物有名人との絆:家、ついて行ってイイですか?(明け方)

テレ東プラス

8月21日(月)に放送した「家、ついて行ってイイですか?(明け方)」(毎週月曜深夜)では、東京・新宿三丁目で出会った、新宿で45年間スナックバーを経営しているという男性のお家について行きました。

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新宿三丁目にある「新宿末廣亭」前。お笑いコンビ「ミキ」のファンでライブを観に来たという女性2人組に声をかけた矢先、なんと、ミキの兄・昴生さんが登場! ためしに「家、ついて行ってイイですか?」と聞いてみましたが…「ええわけないやろ! ついて行かれたダメですよ」と、女性2人にも釘を刺されてしまいました。

【動画】広々!1LDKで家賃5万円。新築の区営高齢者住宅)

気を取り直して路地を歩いていた男性に声をかけました。「普通のスナックバー」を45年も経営しているそうで、様変わりする新宿界隈の様子を話してくれました。「客層は変わりましたか?」と聞くと、「45年やっているから、ほとんど死んじゃった」…。

取材をお願いすると「それも、面白いかもね」とあっさりOKしてもらえました。「雑魚寝」というお店のマスターの名はみずしまさん(73歳)。


タクシーは苦手ということで、買い物代をお支払いして、電車でご自宅について行きます。2年ほど前に区営の高齢者住宅に当選したそうで、1LDKで家賃はなんと5万円!! 「この近辺の同じ広さなら15万円する」という好立地なうえに新築で、セキュリティーもバッチリです。

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みずしまさんにとって帰宅後の1杯が至福の時。ビールを飲みながら話を続けます。玄関にも絵が飾られていましたが、リビングの壁にも絵が並んでいます。70歳の時に思い立って絵画教室に入会したそうです。「3年前に入った時は生徒5人で全員年上。『みずしまさん、若いから』って言われて。『若いから』って何十年ぶりに言われたの」と嬉しそうに話してくれます。

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床には、人からもらったという腹筋マシーンが。「体を鍛えるために毎夜これは欠かせません、って言っといて」と、腹筋をしてみせてくれます。「明らかに使っていない感じだった」とのスタッフの指摘に、豪快に笑います。

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冷蔵庫の中はスッキリ。「1人暮らしだもん」と、みずしまさん。掃除や洗濯は「慣れっこ」だそうで、1人暮らしを謳歌している様子がうかがえます。壁に貼られた世界地図には、訪れた街に印がついています。その数35カ国! 一番良かった旅行先はヴェニスだそうです。トイレの壁には、旅の思い出の写真がたくさん飾られていました。

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その中の1枚を見て「大谷翔平に似ていますね、めちゃめちゃイケメン!」と、番組スタッフ。たしかに! みずしまさんも「えー、そりゃ嬉しいな」とまんざらでもなさそうです。「役者さんみたい」というと、「俺は子どもの時からずっと役者になるのが夢だった」…。

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壁には賞状も貼られています。小学校5年から高校2年まで新聞配達をしていた際に贈られたもの。母親1人で8人の子どもを育てる家庭に育ち、家計を助けるために始めた新聞配達。みずしまさんは上から6番目で、高校も自分で働いて貯めたお金で通いました。

お姉さんが勤め先でもらってきた映画のチケットが、当時の唯一の楽しみ。「姉がいつも僕にくれて。映画にどっぷり浸かってた。ああなりたい、こうなりたいって」。そうして役者になる夢を膨らませていったみずしまさん。

28歳の時に始めたバーには、佐藤B作や渡辺えりなどの演劇人がちょくちょく来ていたといいます。「それから、美輪明宏さん」と、店の常連客に著名人の名前が次々にあがります。でも、役者を目指していたのに、なぜお店を始めたのでしょうか?

 

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