原作は、「ひだまりが聴こえる」("文乃ゆき"名義)でも人気を博した新鋭・茜田千の同名作。
ある地方都市に“新婚夫婦”として引っ越してきた、主人公の晃(山下美月)と桂一(鈴木仁)。
仲睦まじく穏やかに新しい生活を始めた2人には、誰にも言えない大きな秘密があった…。
実は2人は兄妹だったのだ。
晃と桂一が織りなす切ない愛…彼らを取り巻く人々のさまざまな人間関係を描くヒューマンラブストーリーをおくる。
「テレ東プラス」は、山下美月とともにW主演を務める鈴木仁を直撃!
SNS上では「最初、鈴木仁くんだって分からなかった」「へたれぶりが半端ないw」などの声も。
インタビューでは、作品のみどころや裏話はもちろん、大好きな格闘技の話を明かしてくれた。
桂一はだらしないところがありますが、僕は家事もちゃんとやります!(笑)
――まずは、主演が決まった時の感想をお聞かせください。
「今までとは違った恋愛要素がある作品なので、撮影がものすごく楽しみでした。心の動きも繊細に描かれますし、とても深みのある作品なので、“どう向き合っていこう…”と悩みながらも、撮影を待つ日々でした」
――桂一という役について、どんな印象を持ちましたか?
「一見、ゆるくフラットに生きているように見えますが、桂一のセリフから、人との接し方を考えている、実は器用な部分もある人間なんだなと思いました」
――主演として、現場で意識していることはありますか?
「キャストやスタッフの皆さんとのコミュニケーションを大事にしています。現場の雰囲気はすごく良くて、カメラが回っていない時も山下さんとよく話しています。
昨日も『明日、取材日なんだよね』と話したところ、『私の印象を聞かれたら、素敵な女性ですって答えてね!』と笑っていました。もちろん山下さんも、僕のことを『素敵な男性です』と答えてくれると信じています(笑)。
晃の哀しい視線や笑顔が、桂一を演じる上でとても重要なので、一緒に作品作りができて良かったです」
――晃と桂一は兄妹であり、作品紹介にも「つがいのように穏やかな2人の日常」とありますが、これを表現するにあたり、意識していることは?
「恋愛要素はありますが、絶対的なのは"兄妹"という関係ですよね。そこが作品の軸になっているので、山下さんとうまくコミュニケーションを取ることで、息の合った穏やかな日常会話が成立しているのかなと思います」――鈴木さんと桂一…似ている部分はありますか?
「共通点は、長男というところと、ちょっとボケッとしているところかな。日常生活において、桂一はだらしないところがありますが、僕は1人でも生きていける人間だと思いますし、家事もちゃんとやります(笑)」
――物語の導入は「大きな秘密を抱えた夫婦」。鈴木さんが、周囲に明かしていない秘密はありますか?
「何事も包み隠さず生きているので、あまり秘密はないんですけど、最近公表したのは、格闘技が好きということ。自分が習っていることもあり、オフはずっと格闘技を観ていることもあります。格闘技オタクになりつつあるというのは、まだあまり知られていないかも…」
――どんなところに、格闘技の魅力を感じますか?
「もともと“自分には無理だろうな”と思うスポーツを見ることが好きなんです。格闘技は男の憧れだし、種類もたくさんあるので、見始めたら一気にハマってしまいました。
一番好きなのは総合格闘技です。自分のファイトスタイルを持ちながら、『パンチで倒したいけど、相手は寝技が得意だから…』とか、そういう部分での頭脳戦も面白い。
僕は休日でも、必ず1回は外に出たいタイプなんですけど、観たい試合がある日は、ずっとテレビやタブレットの前にいます(笑)。以前、映画『ブレイブ -群青戦記-』でボクサー役を演じたことがあるので、それもハマるきっかけのひとつになっていると思います」
――ありがとうございます! 最後に読者へメッセージをお願いします。
「自分自身の感情との向き合い方が重要になってくる作品だと思います。一人ひとりの心の動きや気づき、変化を感じてもらえたらと思います」
【鈴木仁 プロフィール】
1999年7月22日生まれ。東京都出身。「第31回メンズノンノモデルオーディション」で準グランプリに選ばれ、専属モデルとして活躍。俳優としても活動しており、映画「ジオラマボーイ・パノラマガール」(2020年)「ブレイブ-群青戦記-」(2021年)、ドラマ「お耳に合いましたら。」(テレビ東京)「今夜すきやきだよ」(テレビ東京)など、話題作に出演している。
【第2話】
兄妹であることを隠しながら夫婦として穏やかな日々を送る晃(山下美月)と桂一(鈴木仁)。
二人がここまで辿りつくまでには様々なことが…。2018年、大学生の桂一は演劇サークルの巡業で数日家を空けることに。そんな中、晃がいる浴室を覗く不審な男が現れる。高校生の晃は気丈に振舞うが内心とても怯えていた。そんな晃を気にかけながらも、桂一は巡業に出発する。
一方、晃の友人・珠希(加藤小夏)にも不穏な影が…。
(撮影・倉持アユミ)