早慶上智に100人以上合格!指定校推薦枠は380人以上...鎌倉学園、人気の秘密は「放課後」にあった!

公開: 更新: テレ東プラス

名門校の知られざる姿を、生徒や親、教師など、さまざまな視点を通して紐解く情報ドキュメンタリー「THE 名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東 毎週土曜午前10時30分)。「名門とはいったい何か?」常識を打ち破る教育現場に密着する。

今回紹介する名門校は、「鎌倉学園中学校・高等学校」。9割近くの生徒が部活動に励み、のびのびとした自由な校風ながら、早慶上智に100人以上が合格する進学校だ。指定校推薦枠は国公立・私立合わせ、なんと380人以上。難関大学への高い合格実績を誇り、全国の大学からも高く評価されている秘密とは?
カメラが注目したのは、陸上部で駅伝選手を続けてきた高校3年生。指定校推薦で見事、難関大学への合格が決まった。しかし、当の本人はなぜか複雑な様子。その理由は...。

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「鎌倉学園中学校・高等学校」、通称「鎌学(かまがく)」は、自然と歴史が息づく古都・鎌倉市(神奈川県)にある。中学生520人、高校生913人の計1433人が通う中高一貫の男子校だ。JR「北鎌倉」駅から歩くこと約13分。鎌学の前身は、「巨福山建長興国禅寺(以下、建長寺)」が1885年(明治18年)に創設した教育機関「宗学林」。そのため校舎は鎌倉五山の第一位・建長寺の境内に隣接し、境内図の看板にも学校が記されている。

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2022年春の合格実績は、国公立66人、早慶上智101人、MARCH378人。歌手の堺正章さんや桑田佳祐さんの母校としても知られる、国公立大や早慶上智など難関大に多数合格者を出す一流進学校だ。

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だが、生徒たちに話を聞くと、「自分のやりたいことに集中できる」「ストレスなくみんな学園生活を送っていると思う」と、毎日をのびのびと過ごしている様子がうかがえ、受験のストレスは感じられない。では、高い合格実績の秘密はどこにあるのだろうか?

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さっそく校内を探訪してみよう。校舎は5年前にリニューアル工事を終えたばかり。グラウンドは2つあり、コの字型の校舎に囲まれた「第1グラウンド」は全面人工芝。「第2グラウンド」は建長寺の境内の奥にある。そこまで行くには境内を通るしかないため、境内との仕切りの門は常に開かれ、生徒は自由に出入りできるようになっている。また、体育館は屋上にテニスコートを備えている。

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食べ盛りの生徒たちの強い味方の「カフェテリア」は、昼休みだけでなく放課後も営業している。一番人気はカツカレー(450円)だそう。

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蔵書数およそ2万2000冊を誇る図書室の一角には鎌学らしいスペースが! NHK大河ドラマでも脚光を浴びた、地元・鎌倉の歴史や名所に関する本が集められたコーナーが設置されている。

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「鎌学らしさ」は施設だけでなく、カリキュラムにも表れている。建長寺の境内の一角で行われていたのは「坐禅教室」。静寂の中で精神統一し、生徒たちが自分と向き合う時間になっている。

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厳かな空気から一転、別の授業では坂を駆け上がる生徒たちの姿が。自然が残る「第2グラウンド」の周りでは、地学のフィールドワークが行われていた。「鎌倉市は古都保存法に守られているので、建物を自由にたくさん建てられない」(地学担当・宮地崇至先生)そうで、自然のままの地層や岩肌を観察できる、環境を生かした授業となっている。

建長寺の歴史と環境を活用し、独自の取り組みを実践している鎌学。さらに、もっとも鎌学らしさが表れている教育目標がある。「キャッチフレーズは『放課後元気な学校』です。自主自律ということで生徒の自主性を重んじている。これまで個性も大事にしてきたし、大事にしていきたい」と語るのは、松下伸広校長。

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校長先生の言葉を聞いて放課後の生徒たちの様子を覗いてみると...グラウンドでは、野球部やハンドボール部、ラグビー部がそれぞれエリアを分け合って練習していた。「甲子園(選抜高校野球大会)」に2度出場した経験がある野球部は、神奈川県の強豪の一角だ。体育館でも、卓球部やバスケットボール部が練習に励んでいた。鎌学では部活動への参加は自由になっているが、9割近くの生徒が運動部や文化部、同好会に所属しているという。

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文化系の「ESS(英語同好会)」の生徒たちが放課後集まっていたのは、JR鎌倉駅前。外国人観光客に、英語で観光ガイドを行うとのこと。外国人観光客を見つけるとすぐに声をかけ、無料の案内を申し出るが、突然ということもあり、なかなか頼んでくれる人は現れず...。

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所変わって学校の会議室では...先生方が向かった先に待っていたのは生徒会のメンバーだ。生徒会長が掛け合い、会合をセッティングしたという。この日の要望は「中学生の校内でのスマホ解禁(現在、高校生はスマホ使用自由だが、中学生は禁止)」「コロナ禍で感染防止のために撤去された校内のゴミ箱の復活」「中学生の下校時間の延長(現在、高校生は午後6時30分、中学生は午後5時30分)」の3つ。両者が懸念点や改善案を提示し、話し合いが進められていく。

はたして生徒会の要望はどのように受け止められたのか。議論の結果は、「ESS」の奮闘ぶりとともに、ぜひ番組で確認を!

自由な環境のもと、自ら考えて行動する生徒たち。そんな中、高校3年生の鈴木康介くんは、取材時、難関大学の指定校推薦合格者に決まったというおめでたい知らせを受けていた。

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うれしい知らせのはずが、康介くんはどこか元気がない様子。実は、第一志望は別の大学だったと明かす。「全国高校駅伝」に出場経験のある陸上部に所属する駅伝選手の康介くん。目標とする大学のタスキをかけることを目指してきたが、高3の夏が終わった頃、志望していた大学の推薦枠学部の変更を知ったという。。「3週間くらい睡眠時間も全然とれなくて、ずっと考えていました」。

康介くんの第一志望への熱意やご両親の思いを聞くため、番組は康介くんの下校時間を待って家にお邪魔することになったのだが...。

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このほか番組では、在校生が語る鎌学の魅力や部活動の様子、カメラに見せてくれた鎌学生の自由な昼休みの過ごし方などを紹介する。

毎週土曜午前10時30分放送! 「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東)をどうぞお見逃しなく!

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