約9割が立教大へ進学!リーダーシップから古典落語まで。大学の授業も先取りして学べる立教池袋中学・高校の多様な魅力に迫る

公開: 更新: テレ東プラス

名門校の知られざる姿を、生徒や親、教師など、さまざまな視点を通して紐解く情報ドキュメンタリー「THE 名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東 毎週土曜午前10時30分)。「名門とはいったい何か?」常識を打ち破る教育現場に密着する。

今回紹介する名門校は、「立教池袋中学校・高等学校」。卒業生の約9割が立教大学に進学する付属の中高一貫の男子校だ。大学のような自由な学び舎で、生徒たちは6年間、自分の可能性をじっくり模索する。吹奏楽部の高校3年生もその1人。東京都の吹奏楽コンクールで、同校を16年ぶりの金賞に導いた立役者の1人でもある。2年生に部長を譲った今、どうリーダーシップを発揮し、部に貢献すべきなのか迷っていた...。

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東京・池袋。最寄りの池袋駅から徒歩でおよそ5分、立教大学の真向かいに見えてくるのが「立教池袋中学校・高等学校(以下、立教池袋)」だ。中高一貫の男子校で、全校生徒875人。そのうち高校生は427人。大学までを視野に入れた一貫教育を掲げ、生徒の約9割が立教大学に進学。2022年の春も、148人中127人が進学している。卒業生には、名だたる実業家やタレントも。

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立教池袋の生徒たちが過ごす6年間を探るべく、さっそく校舎へ。

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校門を入ると、見えてくるのは「チューダーアーチ」。イギリスの建築様式で、レンガを組んだ玄関への通路だ。教室前の空間は、廊下を広くとった「コミュニケーションロビー」。ワンフロアに1学年4クラスの教室が並んでおり、休み時間にはクラスの垣根を越えた交流の場になっている。「本当に自由」「先生一人ひとりも面白い」と、学校の魅力を教えてくれた生徒たちからは、学校生活を存分に楽しんでいる様子が伝わってきた。

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都心にありながら、運動施設も充実。野球やサッカーなど多種多様なスポーツに対応した全面人工芝のグラウンドがあり、その隣には、3面のテニスコートもある。

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校舎に隣接する体育館は、バスケットコート2面の広さがあり、天井の高さも11メートルある。さらに、ギャラリーは1周125メートルのランニングコースになっており、トレーニングルームも完備。

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5階に上ると屋内練習場が! 野球部やゴルフ部の練習などに使われている。屋上にネットを張った、屋外練習場もある。

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さらに、50メートル×6レーンの温水プールも設置されている。冬場も利用することができ、隣の立教大学の学生も利用しているとのこと。

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もちろん学習環境も充実している。図書館の蔵書は7万冊以上で、中には卒業論文関連の本のコーナーもある。まるで大学の図書館のような印象を受けるが、立教池袋では卒業論文が必修になっている。高校2年から論文作成を始め、3年生で発表する。

ほかにも、立教池袋には独自のカリキュラムが用意されている。たとえば経済の授業もその1つ。日本史や生物などと並び、必修選択の1科目だという。経済の授業を受けている生徒は、「受験がないので、大学の一歩手前の授業を先取りできる」と、付属高校ならではのメリットを実感しているようだ。

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立教池袋の教育目標は「テーマをもって真理を探究する力を育てる」。自らテーマを見つけて学ぶことを後押ししているのだ。

「中高6年間では、自分の将来に関して主体的に考えて欲しい。そのために色々選択科目を用意して自分の興味関心を広げたり深くしてもらうという配慮をしている」(校長・豊田由貴夫さん)。

主体的に「テーマ」を見つけるために、高校3年では毎日2時間ずつ、興味を探究する「自由選択講座」を履修。「異文化トレーニング」や「古典研究(落語と日本文化)」など、バラエティに富んだ47の講座がある。中には、「生活と科学」という「身近に潜む科学について、数学が苦手な人でもわかるように授業を行っている」ユニークな講座も。この日はカップ麺を解体、その仕組みを探る実験をして盛り上がっていた。

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「自由選択講座」の中で人気なのが、新しいリーダーシップを育てるための学び、「リーダーシップ概論」だ。1人のリーダーが集団を率いるのではなく、それぞれが集団に影響を与えて目標達成を促す、新たなリーダーシップを学ぶ。なんと教えているのは、立教大学の学生! 大学生講師が語る「リーダーシップを学ぶことの強み」や、気になる授業内容についてはぜひ番組で。

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自由な校風のなか、主体的に探究心を育む生徒たち。今回カメラが追ったのは、吹奏楽部の前部長で、「2021年度 第61回東京都高等学校吹奏楽コンクール」で16年ぶりの金賞(東日本組)に導いた伊東音弥くん(高3)だ。サックスを担当する音弥くんの趣味はギター演奏。実は、歌手にして名ギタリストを父親に持つ音弥くん、将来の夢は「今のところギタリスト」なのだとか。

取材時は豊島区主催の音楽祭に向けた練習の真っただ中。思うような完成度になっていない現状に焦りを見せながらも、部長を退いた今、どのようにフォローすべきなのか悩んでいた。本番当日の様子と、音弥くんが見つけた答えは、ぜひ番組で。

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このほか番組では、「自由選択講座」の授業の様子、音弥くんの志望学部(立教大学)とその推薦枠の状況、音弥くんの父親が語る息子への教えなどを紹介。音弥くんと名ギタリストがプライベートで見せた華麗なギターテクニックもお楽しみに。

毎週土曜午前10時30分放送! 「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東)をどうぞお見逃しなく!

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