「孤独のグルメ」10年もやってると思考も似てくる!?漫画で断念した店をドラマ化したことも

公開: 更新: テレ東プラス

2012年1月にスタートしたグルメドラマの金字塔「孤独のグルメ」が放送10周年を迎え、この10月よりシリーズ10作目となる「孤独のグルメSeason10」(毎週金曜日深夜0時12分/テレビ東京系)が放送中。

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Season"10"を記念して、原作者で本編放送後の人気コーナー「ふらっとQusumi」にも出演中の久住昌之先生に、特に印象的だった"10"のエピソードをうかがう連載「ふらっ10"Qusumi」を毎週公開していきます。第5回は、驚きのエピソード!

【ふらっ"10"Qusumi エピソード7】

10年やってきた中で起こったサプライズ! 久住先生もビックリのエピソードです。

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10年もやると思考が似てくる!?

「僕が漫画(原作:久住昌之 作画:谷口ジロー)を書く時に候補に挙げたけど断念した店を、ドラマのスタッフが独自に見つけてドラマ化したこともありましたね。それがSeason4 第1話の『みゆき食堂』で、しかもオンエアされたら、谷口ジローさん見てびっくりしたそうです。なんと元の仕事場のすぐ近くで、いつもアシスタントと食べに行っていた店。淀橋市場の中の『伊勢屋食堂』さん(Season6 第2話)も、漫画「食の軍師」(原作:泉昌之名義 作画:泉晴紀)でも出てきたんですけど、掲載誌掲載とほぼ同時に『孤独』のスタッフが店を見つけてきて。『大丈夫ですかね?』って言ったこともありました。10年で10シリーズもやっていると、僕の思考にスタッフも近づいてくるんだなと思いましたね」

「孤独のグルメ Season4」
第1話「東京都清瀬市のもやしと肉のピリ辛イタメ」

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「孤独のグルメ Season6」
第2話「東京都 新宿区 淀橋市場の豚バラ生姜焼定食」


大阪と東京の親子の店に!?

「大阪の屋台の串揚げ屋さん『串かつ・どて焼 武田』でも面白いことがありました。五郎さんがその店に行った後(Season6 第1話)、そこのおばちゃんが東京の息子に『こんなドラマに出た』って電話したんですって。そうしたら息子が『ウチにも来たよ』って。『食の軍師』で東京の息子さんの店に行ってたんですよ。同じ原作者が大阪と東京の親子のもとに行くなんて、自分でもビックリしました」

「孤独のグルメ Season6」
第1話「大阪府美章園のお好み焼き定食と平野の串かつ」

来週は、コロナ禍で閉店した店のその後...感動のエピソードを!

久住先生の10の印象的なエピソードを紹介する「ふらっ"10"Qusumi」1~3はこちら
「ふらっ"10"Qusumi」4はこちら
「ふらっ"10"Qusumi」5はこちら
「ふらっ"10"Qusumi」6はこちら

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次回「孤独のグルメSeason10」第10話は?

第10話
神奈川県川崎市「元住吉」。久々にこの地を訪れた五郎(松重豊)。新しいお店が軒を連なる賑やかな商店街を通りながら、移り変わりゆく街並み感じつつ今回の商談相手である「スナック幸」のママ・幸代(馬場園梓)のお店へ。カラオケ熱唱中の幸代に手招される五郎。陽気なママのペースに終始飲まれつつも予想に反してすんなり商談が成立。帰り際、いい話があると投資話をされるが華麗にかわし、納品日を伝えて何とか脱出する。嘘か誠か見極めるのは難しいと思う五郎だが、今確かなことがあるとすれば、"腹が減った"と今日もお店探しの旅路へ。今日は強めなモノを腹に入れたい気分と、商店街で歩きながらお店を探す五郎。すると、外観が補修工事中で一度は見落としていたが独特な字体で書かれた名前のお店を発見する。そして立て看板に刻まれた"本気"の文字にその本気、拝見しようといざ店内へ。20種類以上もあるこだわりの中国茶に激レア食材を使った料理まで、謎メニューのしぶきで目が開いてられないほど五郎の脳内は混線状態...。腰を据えてじっくりと悩み抜いた末、果たして五郎が中華の神髄に辿り着くのには、四千年くらいかかると言わしめたお店自慢の本気料理とは。

(取材・文/橋本達典)

【プロフィール】
久住昌之(くすみ・まさゆき)
1958年7月15日生まれ。東京都出身。1981年、和泉晴紀とのコンビ・泉昌之の「夜行」でデビュー。実弟の久住卓也とのユニット「Q.B.B.」の『中学生日記』で文藝春秋漫画賞を受賞。ベストセラー「孤独のグルメ」「孤独のグルメ2」(作画・谷口ジロー)、「花のズボラ飯」(作画・水沢悦子)、「野武士のグルメ」(作画・土山しげる)の原作を担当。その他、エッセイ、切り絵、童話のみならずミュージシャンとしても活躍を続けている。最新刊は「勝負の店」。