「復讐しなくて良かった」...電気はなくても明るく生きる!プロボクサーのさらなる夢:家、ついて行ってイイですか?(明け方)

公開: 更新: テレ東プラス

11月28日(月)に放送した「家、ついて行ってイイですか?(明け方)」(毎週月曜深夜)では、東京・中野駅前で出会ったプロボクサーのお家について行きました。

今回はプラカードを持った番組スタッフに話しかけてくれた方に、タクシー代をお支払いするかわりに家を見せてもらう企画。中野駅前でプラカードを掲げていると、1人の男性が近づいてきました(取材日は2021年11月19日)。

ボクシングの応援の帰りで、ご自身もプロボクサーという男性。現在、部屋の電気が止まっているけどそれでもよければ、と取材に応じていただきました。ゆうじさん(28歳)は、プロボクサーではあるものの、それだけでは生活ができないので週6日、八百屋さんでアルバイトをしているといいます。知り合いのアパートに住んでいるそうで、1Rの家賃は割り引きしてもらって4万5000円。

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「めちゃくちゃ散らかっている」という言葉どおり、なかなかな感じです。

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電気が止められているという室内では、普段はキャンプ用のライトを使用。「災害に強そうだね」とよく言われるそうです。携帯電話の充電はソーラーバッテリーを使用し、地球に優しい一面も! 窓にはカーテンがついていませんが、洗濯物や布団をさげてカーテンがわりにしています。

部屋の片隅には山のようにビニール袋が...。ボクシングの練習でめちゃくちゃ汗をかいた服を入れるための必需品だそうです。その大量のビニール袋の下には、ゴミも紛れていました...。そんな、雑多な部屋の中で、かわいらしいものを発見!

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「野菜を配達している保育園の子どもたちが、僕のことを気に入ってくれて作ってくれた」という応援メッセージのカードでした。「めちゃくちゃ嬉しくて涙が出ました」。

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ユニットバスを覗くと、浴槽にはなぜか鍋が。お湯が出ないので、ガスコンロでお湯を沸かして、溜めたお湯を鍋ですくって浴びているのだとか...。

なんと、ひとり暮らしを始めた10年ほど前から、ガスを繋げたことがなく、カセットコンロかキャンプ用のアルコールで炊事しているそうです。水垢だらけのキッチンにあった包丁はキャンプでも使っているサバイバルナイフ。まな板は空き箱の裏を利用しているといいます。実は、キャンプが趣味で、テレビ東京の「車あるんですけど...?」という番組に出演した経験もあるそうです。それでキャンプ用品が充実しているんですね!?

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カセットコンロを使い、土鍋で作った夜食のラーメンも、なぜかとってもおいしそうに見えるから不思議です。

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試合用のトランクスに着替えてもらうと、プロボクサーらしい鍛え抜かれた肉体が! 「試合前は、ここから10キロ絞ります」。ちなみに成績は19戦10勝7負2分で「まだまだです。もっと頑張りたいです」と、ゆうじさん。

高校2年生の頃からボクシングを始め、卒業後にプロテストに合格してプロボクサーになったといいますが、そこには悲しい理由があったことが明らかになります。

ところで、どうして電気がない生活を続けているのか聞いてみると、「支払いを忘れたら、電気が止まって。電気がなくてもやっていけることに気がついた」とシンプルなお返事が。さらに「ここ(部屋)は暗いけど、明るく人生生きています。暗い人生歩んできたので。もともと、つらい人生を送ってきてるんです」と、意外な告白が...。