船越英一郎、山村紅葉、西村まさ彦、高島礼子、名取裕子、内藤剛志と、サスペンスドラマ界のレジェンドたちが夢の競演を果たす、超豪華な刑事ドラマが誕生。
秋元康が企画・原作を手掛けるドラマプレミア23「警視庁考察一課」(毎週月曜夜11時6分)を放送中!
「テレ東プラス」では、11月14日(月)に放送された第5話「西村撃たれる!」の内容をプレイバックする。
大東京警察署・考察一課...それは、現場へ行かずに捜査する考察専門部署。
ある日、美術収集家・二階堂犬千代(児玉頼信)の屋敷の一室に使用人が入ると、背中にボウガンの矢が刺さった男が倒れているのを発見する。
「誰かー!」
「うう...!」
血を流して倒れているのは...考察官の西村まさ雄(西村まさ彦)だ。西村はうめき声を上げ、そのまま気絶してしまう。
◆
考察一課では、考察官の山村楓(山村紅葉)、高島誠子(高島礼子)、内藤昌志(内藤剛志)、新人考察官の藤井龍(藤井流星)が、ああでもないこうでもないとホワイトボードの位置を調整している。気分転換に、壁を取り払って模様替えをしたようだ。
そこに、考察一課の管理官・徳永りえ(徳永えり)がやってきて、「壁ごと取ります?」と驚くが、「他の奴らは手伝いもしないで、どこ行ってんだ?」と内藤。
出欠ボードを見ると、西村の欄には「有給休暇」の文字が。
「西村さんは今日、どこかのご老人のパーティーに行くと言ってました」
「あーなんかお金持ちの」
「サイバー班にいる頃、特殊詐欺に遭いそうなところを未然に防いで仲良くなった人みたいですよ」
「ふーん」
京都から戻ってきたばかりの内藤は、船越と名取の欄を見て「尿酸値にワイドショー...皆が出勤して来ない理由が自由すぎるな」と言うが、「誰が言ってんスか」と藤井にツッコまれてしまう。
そこに庶務の北野美奈子(北野日奈子)がやって来て、持ってきたポスターを壁に貼る。
「私この度、大東京警察署のイメージキャラクターに選ばれました!」
「よっ!」
両手に手錠をされた北野の写真が使われた、警視庁警察職員募集のポスター。
「キミもタイホしてみない?」というキャッチフレーズが書かれている。
「これ、北野さん捕まっちゃってますよ!」
「これはボツのデザインで、正しくはこっちです」
手元にある別のポスターをもったいぶって広げる北野。ほぼ同じデザインで、手錠の他に腰にロープが巻かれている。
「連行されちゃってんじゃん...」
「まぁまぁ、せっかく印刷したので、どっちも貼らせてください」
「募集かけちゃって、今警察官って足りてないの?」と内藤。
「前は人気の職業だったんですけどね」
「今はどこの署も新人警官が減ってるみたいです。っていうか、考察一課も人材不足になっちゃうじゃないですか」
「え?」
「だって西村さん、ボウガンで撃たれちゃったし」
北野の思いもよらぬ言葉に、固まる一同。内藤はきょとんとしながら「誰が?」と言う。
「だから西村さんですよ。さっき捜査一課に行ったら話してて...まさか皆さん、ご存知ないんですか?」
「すぐに確認します!」
徳永が顔面蒼白で捜査一課に電話をかける。西村は、パーティーの最中に何者かにボウガンで撃たれたという。命に別状はないが現在手術中で、続報が入り次第、病院から連絡が来ることになった。
「犯人は?」
「それがまだ...現在捜査一課が捜査中です」
続報を待つ間、ホウキとちりとりで考察一課の床を掃き掃除する北野。模様替え前、会議テーブルがあった場所にホコリが溜まっている。
「北野さんごめんね、そこ全然掃除してなかったんだね」
「結構汚れてますね」
藤井は掃除機を買いに出かけて行った。
そうこうしているうちに、徳永のスマホに病院から着信が。無事に手術が成功し、麻酔が残っているものの、個室に移されたという。ひとまず安堵する一同。
「良かった...!」
「ああ。あの男のことだ、そう簡単には死なんよ」
「しぶとそうですもんね」
すると今度は、捜査一課長の柳沢慎三(柳沢慎吾)から電話がかかってくる。西村を撃った被疑者はパーティー会場にいた5人に絞られ、逮捕は時間の問題。
考察一課の出番はないという言葉に一同が不満げな表情を浮かべていると、「掃除終わりました!」と北野。高島は「ありがとう! 完璧?」と立ち上がり、部屋の隅をチェックする。
「北野さん。ここ、まだ残ってるわよ」
スタンドライトの足元に、わずかにホコリが残っているのを指摘する高島。
「いい? よく聞いて。お掃除と犯罪は減点法なの」
「はぁ...」
「自分ではどんなに完璧にお掃除をしたと思っていても、後から汚れが見つかれば、それは満点ではない。犯罪もそれと同じ。どんなに完璧だと思われる犯罪でも、ほんのわずかな汚れが必ずどこかにある。それを見つけ出すのが私たち考察官の仕事よ」
ビシッと決めゼリフを言う高島に、「私、庶務なんですけど...」と北野。