裸のトークバラエティ「あちこちオードリー」(毎週水曜夜11時6分放送)。10月19日(水)の放送は、真逆の2人「芸に向き合う人」友近と、「芸能界に向き合う人」吉村崇 (平成ノブシコブシ)が来店。孤高のネタ職人・友近、コントキャラが生まれるきっかけとは? 面白い人へのアンテナが敏感ゆえに、ミラクルも!?
26歳で芸人に転身し"即売れ"
芸歴21年、変幻自在のコントキャラで芸の道を極める友近。20代前半で温泉旅館の仲居の仕事に就いたり、地元・愛媛のローカルタレントとして活躍していたが、26歳で芸人になるためNSC(吉本の養成所)に入学。翌年には、「R-1ぐらんぷり」の決勝に進出するなど、"即売れ"状態だった。
芸歴的には1年先輩となる若林だが、友近に対し「最初っから人生経験分厚い感じでしたよね」と思っていたそうで、「旅館の仲居さんやってたから訳ありの空気みたいなのができるんですよ」と友近。
そんな2人は、2010年の「ザ・ドリームマッチ」(TBS系)で即席コンビを結成。ネタ合わせは最小限、友近がほぼアドリブで喋りに入ってくるという即興スタイルで息の合った漫才を披露した。
2人での漫才が楽しかったという若林は「いまだにネタ作りで行き詰ったら、あれ見返しますもん」と。「それを春日とやるのが夢なんですよ」と理想の漫才スタイルだという若林だが「未だに叶ってないけど...」とこぼす。
お互い「合ってましたよね」と楽しそうな若林と友近の間に、吉村が割って入ってくる。友近は楽屋でもミニコントを始めるため、「芸に生きてない人は、怖くて(楽屋から)出ていくんですよ」と畏怖。ちなみに、楽屋での友近のミニコント仲間は、河本準一(次長課長)、中川礼二(中川家)、秋山竜次(ロバート)ら、やはり即興コントの実力者。ここからネタとして発展することもあるという。
人気キャラの誕生裏話
友近の変幻自在のキャラの中でも、近藤春菜(ハリセンボン)との「徳川徳男・徳子」が大好きだという若林。「それ考えたのオレだよ」「アタシだよ」となんでも自分の手柄にしてしまう2人のやりとりを「永遠に観てられるんですよね」と。
若林のみならず幅広い世代に人気で、全国で「オレだよ、アタシだよツアー」まで敢行した。どこか哀愁漂うキャラのヒントになったのは、友近が秋田で出会ったおじさん。おじさんは友近にお煎餅をくれようとしたが、友近は「なけなしのお金で買ったのだろう」と想像し、「自分で食べて」と返したという。するとおじさんは、「ワシのもん食べれんって言うんか!」と激怒。おじさんのプライドや、人に分け与えたいという気持ちに気付き、「そういうコントを作りたくなった」という。