芸人・佐久間一行に聞く「想像してみよう!」身近でできるSDGsの取り組み

公開: 更新: テレ東プラス

「SDGs」達成に向けた活動が進む中で、「今さら誰にも聞けない」「なんとなくはわかるけど、説明はできない」「実際、何をすればいいのかわからない」という方もいるのでは?

「テレ東プラス」では、「Yahoo!ニュース」を通じて、全国の10~60代以上の男女2000人に「SDGs」に関するアンケートを実施(2022年8月29~30日)。結果をもとに「よしもとSDGsアンバサダー」としても活動しているピン芸人の佐久間一行さんに「身近でできるSDGsの取り組み」についてお話をうかがいました。

「SDGs」についてどのくらい知ってる?

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「SDGs」とは、「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」...と説明すると難しく感じてしまいますが、要するに"すべての人たちにとってより良い世界にするため、世界の人全員で協力して解決したい17の目標"のこと。貧困や差別や不平等をなくし、環境問題のため資源を大切にしてエネルギーをクリーン化、すべての人が働きやすい社会、住みやすい街を作ろうなど、みんなで"やればできる"目標なのです。

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アンケートによると、「SDGs」の認知度は、「言葉だけ」や「ある程度」は知っている人は多いものの、「しっかり内容を理解している」はわずか3.4%。

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また、知ってはいても、「SDGs」を意識して「行動している」(51.1%)のは約半数。「行動していない」(49.0%)と答えた方に理由を問うと、「何をすればいいかわからない」(15.9%)、「時間や経済的な理由がない」(15.2%)などの回答がありました。

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「SDGs」を意識して「行動している」と答えた方に、実際にどんなことをしているかを問うと、「買い物の際はエコバックを持参」(53.6%)、「節電・節水を心掛けている」(41.5%)、「ゴミを減らし、再利用・リサイクルを行っている」(31.0%)、「家事・育児・介護は夫婦や家族で分担」(11.0%)、「寄付や募金をしている」(6.9%)など、身近でできる取り組みを実践。また、個人では大きなことはできないものの「買い物の際はSDGsに賛同している企業の商品を選ぶ」など、SDGsに取り組む企業や団体を応援するという意見もありました。

SDGsをネタでわかりやすく!芸人・佐久間一行インタビュー

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早くからSDGsに関する活動を行っている吉本興業では、「京都国際映画祭」期間中の10月15日(土)よしもと祇園花月にて、今年も「SDGs-1グランプリ」を開催。芸人たちがSDGsについてわかりやすく面白く伝えるネタで競い合います。2020年の優勝者で、「よしもとSDGsアンバサダー」も務めるピン芸人の佐久間一行さんに、「身近でできるSDGsの取り組み」についてお話をうかがいました。

――「SDGs」についてわかりやすく伝えるネタを披露されていますが、どのようにして作っているのですか?

「まずは、SDGsについて本で調べました。芸人のたかまつななさんの『お笑い芸人と学ぶ13歳からのSDGs』という本が、イラスト付きでポップだし、簡潔に伝えるのが上手くて、めちゃくちゃわかりやすいですよ。

自分の興味があることから始めようと思って、最初はSDGs 17の目標の中から目標6『安全な水とトイレを世界中に』と、目標14『海の豊かさを守ろう』のネタを作りました。釣りが好きなので、前からゴミが散らかっているのが気になってて。自分は釣りをして楽しませてもらっているのに、汚して帰るのはおかしいですよね。

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最近、魚がいなくなったなと思ったら、あなたが捨てたゴミが積もり積もって魚が住みづらい環境になったからかもしれない。そうすると好きな釣りもできなくなって、ゆっくり回って自分に返ってきちゃうよ、ということを想像して欲しいんです。みんながそういうことを考えることで良くなっていったらいいなと思って、このネタを作りました」

――SDGsのネタは、他のネタの作り方や披露の仕方と違いはあるんですか?

「『SDGsのネタやりますよ』と言うと、お客さんも"これから真面目なこと言いそう"と構えちゃうんで、『SDGs』という言葉は使わずにやっています。とにかく入口を広くすることが大事だと思うので、絵も難しくないタッチで入りやすいものにして。ニンジンが嫌いな子供も、お母さんがニンジンをすり下ろしてハンバーグに入れたら、気付かないうちに食べて栄養になってた、みたいに自然と入ってくるのが理想ですね」

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――難しく捉えがちですが、17の目標も、実は"特別なことをしなきゃいけない"というものではないですよね。

「そうなんですよ。考えてみたら"普通にやれるでしょ"ってことが多くて。僕のネタでもよく使っているんですが、"置き換えて"考えてみるとよくわかるんですよね。

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街中にゴミを捨てることを、"これがもし自分の家だったら"と置き換えて考えてみる。みんな"青"(地球)の上に住んでいるのに、"赤"(自分の家)だけ大事にしようとするんですよ。青がダメになったら赤もダメになるのに。

"健康にいい"と書いてある牛乳や野菜ジュースの空き殻がゴミになっていると、"自分はエネルギーを吸収しておいて足元に捨てるの!?"って思っちゃうんですよ。いくら自分が元気になっても、自分が生きているこの地球がダメになったら意味がないですから。

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"顔をうかべてみる"のもわかりやすいかもしれないです。全てを擬人化してみれば、例えば、植物もゴミで汚れていると悲しんでいる、ゴミを拾ってあげれば喜んでいる。こう考える脳があれば、ゴミを捨てないと思うんですよね」

――確かに! こうした考えが根底にあれば、17の目標、全てに通じますね。

「自分のことだけじゃなくて、相手のこと、地球のことを思っていれば、そんなことやらないでしょ、って思うんですけど...わかってはいても、自分のことに精一杯で余裕なかったりするんですけどね。でも、ちょっと行動するだけでも違ってくると思うので」