認知症の母のために...改築費約2000万円!孝行息子が”バリアアリー”住宅にした真意:家、ついて行ってイイですか?(明け方)

公開: 更新: テレ東プラス

8月15日(月)に放送した「家、ついて行ってイイですか?(明け方)」(毎週月曜深夜)では、埼玉県内の激安スーパーで出会った永さん(84歳)・隆啓さん(50歳)親子のお家について行きました。

今回は、埼玉県川口市にある「超プライスセンター」さんの店頭にカメラを設置。カメラに話しかけてくれた人に、買い物代をお支払いするかわりに家を見せてもらう企画。

「ほらほら、お母さん話しかけてみ」と息子さんに促されて、「こんにちは。84歳です」と、女性が笑顔でカメラに話しかけてくれました。家はリフォームが済んだばかりで、家の中はまだぐちゃぐちゃだという息子さん。これは気になる...ということで、お家について行きました(取材日:2022年3月13日)。

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お家は、4LDKの持ち家。こちらを約2000万円ほどかけてリフォームし、引っ越してきたのは約1カ月前。

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「住みやすくなりました。階段をのぼらなくていい」と、永さんはとても気に入ってると言います。「マメなんですよ、息子が。優しいからね」と、隆啓さんへの感謝の言葉も。さらに「早くお嫁さん貰ってくれると、なお、良いかもしれないね」という永さんの言葉に「早く結婚しろとうるさい...」と隆啓さんは苦笑い。

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永さんのために、寝室も一緒だといいます。広々としたトイレは永さんのお部屋近くに設置。反対にお風呂場はコンパクトなつくりになっていました。広すぎると滑った時にすぐ壁に手をつけなくなるからだそうです。さらにキッチンからもお風呂が見えるようになっていて、配慮が行き届いています。

実は隆啓さんは介護士。経験と知識が詰まった、まさに親孝行御殿なのです! ちなみにお料理の担当も隆啓さん。「何かあった時に運転できなくなると困る」との理由から、お酒も飲まなくなったそうです。

お2人で住み始めたのは18年ほど前のこと。もともとは両親と子ども3人と祖母の6人暮らし。やがて成人した子どもたちは巣立ち、「さらに父親と祖母が他界して、(永さんを)1人でほっとけないので、自分も出ていたんですけど戻ってきました」。

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昔の写真を見ながら、思い出話に花が咲く永さん。隆啓さんは永さんの勧めで、高校時代にアメリカに留学、「おかげで大学入試の英語も苦労せずできた」といいます。

ちなみに、今日は川口市の郷土博物館に2人で行ってきた帰りに、「超プライスセンター」に立ち寄ったのだとか。普段、隆啓さんがお仕事に出ている間は、高齢者向けの折り紙教室の講師をしていたこともあった永さんは折り紙をしていることが多いそうです。

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2階には隆啓さんのお部屋と、もともとご両親が寝ていた寝室が...。現在は荷物置き場となっていますが、この部屋だけリフォームは一切していないと、隆啓さん。さらに1階にはリフォームされたトイレとは別に、もともとの間取りから位置を変えていないトイレも...。それには大きな理由がありました。

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「親が自分の家だとわからなくなる。どんどん記憶が曖昧になって、新しい事を覚えられない。自分の家だと忘れちゃうことがある」。

撮影スタッフにも笑顔で対応し、思い出話などもしっかりした口調で話されている永さんだけに、意外な気がしますが...「認知症です」と隆啓さん。3年ほど前から時間や曜日の感覚が曖昧になっているのだとか。

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リモコンの置き場所などもわからなくなるため、置き場を決めてテープを貼るなどの工夫が施されていました。

昔のことは良く覚えているという永さんは、「子どもは3人いるんですけど、困らなかったの。育ててきて。迷惑をかけて呼び出されたりとかは一度もない。楽しかったよね。旅行もするし、きょうだい3人仲が良いし...」と、思い出話は止まりません。でも今日、郷土博物館に行ったことも、「超プライスセンター」で番組スタッフに会ったことも、「いやー...忘れちゃうね」と、曖昧な記憶となっているようです。

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これからもっと記憶が曖昧になっていくかもしれない永さんについて、隆啓さんはこう考えているそうです。「病気だし、しょうがないと思うけど、なるべくその忘れるスピードを遅めることができればいいなと思う。そのために、折り紙とか細々作業をさせたり、本を読んでいろいろ考えてもらうとか」。

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リフォームしたお部屋を完全バリアフリーにせず、あえて段差を残していますが、それも永さんのため。「段差を避ける意識も必要かなと。筋力の低下を防ぐ。介護業界ではバリアフリーもいいんですけど、『バリアアリー』といって、注意力や筋力の低下を防ぐともいわれているので」。
そんな優しい息子さんに対して、永さんは「一緒に居てくれるだけでありがたい」と、感謝の気持ちを伝えます。

一緒に出かけた記憶もなくしてしまう永さんですが、「ショックですけど、苦にはならないですね。花見に行ってもすぐ忘れちゃうんですけど、花見行ってる時はすごく楽しんでたので、それでいいよね、って話ですね」と、明るく語ります。

「ここまで育ててもらったし、留学も行かせてもらったし、その恩返しですね」と、隆啓さん。「今からは親子で楽しめるようにしていきたい。まだ大丈夫、まだ、まだ、まだ大丈夫」と自分に言い聞かせるかのように話す隆啓さんの思いは、永さんにもしっかり伝わっているようでした。


次回の「家、ついて行ってイイですか?」は、ゲストに見取り図、井上咲楽を迎えて、【波乱の最強美女が秘密を大告白SP】をお届けします。

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