大型船をDIY!?完成までは...60代YOUが第二の人生に出航!:YOUは何しに日本へ?

公開: 更新: テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎え、アポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(毎週月曜夜6時25分~)。今回のテーマは「想像の斜め上をイッちゃってるSP」。予測をはるかに超えてくるYOUが続々登場する95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

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空港を飛び出し、日本全国の市町村で面白YOUが見つかるまでガチ捜索する「出張YOU」。

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訪れたのは、人口約9万人、うち在住YOUは2,928人(2022年6月現在)という、日本海に面した港町・富山県射水(いみず)市。射水市といえば、富山湾で水揚げされる"白えび"が有名。透明度が高く、「富山湾の宝石」と呼ばれており、白えびを使ったグルメ(白えび天丼、白えびバーガー、白えびソフト他)も豊富に揃う。

また、1年じゅう風が安定しているので、マリンスポーツが盛ん。かつて日本海を航海する商船の寄港地として栄えた(江戸~明治時代)内川には美しい港町の風情が残り、「日本のベニス」と呼ばれる人気スポットになっている。

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そんな射水市の港周辺で情報を集めたところ、昔の商船学校跡地を借りて、1人で大型船を造っているYOUがいるとわかった。さっそく訪ねて話を聞くと、日本人の妻と母国のオーストラリアで暮らしていたが、義母の面倒を見るために仕事を辞めて移住してきたという。

ここで造っているのは、2つの船体を甲板で繋いだ「カタマラン」と呼ばれる船(双調船)。バスルームやベッドルームまで完備しているため、長旅もできるらしい。ただいま61歳のケビンさん、「第二の人生だしやりたいことをやろうって。だから船造っちゃおうかなって」と笑う。取材をお願いすると、快諾していただけたので密着決定!

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船造りを見せてもらうと、ケビンさんは何やら木材の切り目に合わせ、電気のこぎりで板を切っている。実はこれ、超でっかい版のプラモデルのような船造りキットで、要はパーツ全部を切り抜いて、設計図通りに組み立てるものだ。ケビンさんは、イギリスの会社が販売する船のキットを、27万5,000オーストラリアドル(約2,600万円)で購入。ちなみに完成形のカタマランを購入すると、約1億円はするそうなので、キットはかなりお得だ。

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現在は船底を丁寧に製作中だが、ここに必要なパーツは240枚! 1人じゃとても大変な作業だが、ケビンさんは「やってやるさ!」とやる気満々だ。

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それにしても、ケビンさんはなぜ1人で船を造ろうと考えたのか?

「元々モノ作りが好きな家系なんだ。欲しいものは自分たちで作ってきたよ」という一家で育ち、なんと父親はミニバイクを、兄は飛行機を手作りしたというから驚きだ。ケビンさんがカタマラン(オーストラリアでは人気の船)を造ろうと決めたのは、少年時代に海辺の都市・シドニーで見てからずっと憧れていたから。60歳になったのを機に2021年7月から船造りを始め、モノ作りの才能を発揮している。

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もちろん、船は造るだけではない。「船が完成したら、オーストラリアまで行きたいんだ」という。ケビンさんには、自作の船に乗って7,800㎞離れた母国まで行くという壮大な目標があったのだ!

作業に合流した妻の恵さんは、夫が船を造ると聞いた時、「驚きましたけど、彼ができるって言うから信じる」と、全面的な信頼を寄せている。しかし残念ながら、「船酔いをする」ということで、一緒に船旅に出るのは難しそうだ。

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続いて友だちの松井さん(82歳)をはじめ、2人3人と友だちが集まり始め、みんなで船を組み立て始めた。最初に港でケビンさんを紹介してくれた方もいるが、いったい何のメンバーなのか?

松井さんによると、「私らヨットをやっとるんです。ヨットの仲間たちでグループを作ったんです。ケビンをサポートする会」なのだとか。ケビンさんには、船好きの地元の人で結成された総勢37人の応援団がついていて、休日に無償で手伝いに来てくれるのだそう。なんと心強い! ケビンさんは、「みんながたくさん手伝いに来てくれて驚いているよ。心から感謝しているんだ。船が完成したら、みんなを連れて海に出たいよ」と目を輝かせる。仲間たちも、「ロマンを感じますよね。海に浮かぶ姿を早く見たいです」と、進水を楽しみにしてくれている。ケビンさんの船には、地元のみんなの夢が乗っているのだ!

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そこで番組Dも、「船が完成したらぜひ乗せてください」とお願いすると、「もちろんさ! ぜひ乗ってよ!」と言ってくれたので、ワクワクしていつ頃完成予定かを聞いてみた。

すると、「3年後かな」という答えが。まだまだ先は長いということで、今回はいったん密着終了。ケビンさん、2025年にまた密着に来ま~す!

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