不気味な森の中に奇妙な建物。施設からは「うやあああ」「あえじゅううううう」など多人数の声が聞こえ...

公開: 更新: テレ東プラス

【3行まとめ】
・「何かおかしい」第3話「その口、ふさいでやるよ」をプレイバック!
・「オビナマワイド」に人気俳優ドS王子ことタクミがゲストで登場。タクミがドS王子としてバズったのは、リスナー・マンモスからの提案がきっかけだった
・生放送中、マンモスはタクミに14年前に自分が交流していた「オカルト掲示板」の話を持ち掛け、スタジオは不穏な空気に包まれる

毎週火曜深夜0時30分からは、ドラマ「何かおかしい」を放送中! 「テレ東プラス」では、第3話の内容をプレイバックする!

ラジオ番組「オビナマワイド」は、ラジオ東京の人気生放送番組。
この日は、人気俳優で"ドS王子"ことタクミ(佐伯大地)が、アジアアカデミー賞の授賞式の前にゲストで登場。MCのヒャダイン、アシスタントの岡田結実が番組を進行する。

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「改めて、主演俳優賞おめでとうございます! そして貴重な時間を、我々のラジオのために割いてくれて本当にありがとう」

「とんでもないです。この番組あっての僕ですから」

「謙虚。うちの番組も、タクミ君のブレイクにひと役買ったと言っても過言ではないよね」

「本当にそうなんです。『ドS王子の事件簿』のプロデューサーさんがたまたまこのラジオを聴いていて、僕を抜擢してくれたんです」

「縁ですね。今日は、タクミさんのドSの才能を見出してくれたリスナーさんともつながっています」

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ラジオネーム・マンモス(杏花)の提案により、タクミがドSなセリフを言ったのがきっかけで、人気俳優に上り詰めたタクミ。以来マンモスは、タクミがゲストに来る度にドSなセリフを考え、毎回それが注目されてきた。

「『おい、ケータイよこせ。もう誰とも連絡取れないようにしてやるよ』『黙れ。そもそも俺とお前が対等に口を利けるわけないだろ』とか...よく考えつくね」というヒャダインに、「実は全部、元カレに言われたセリフなんです」と返すマンモス。

「えーっ!?」

「...なんてウソです」

「びっくりした」

スタジオは和やかな雰囲気になり、タクミは「セリフだから言いましたけど、内心、本当に心苦しかったんですよ」と苦笑いする。

猫のアイコンを設定しているマンモスに、タクミは「せっかくなので、お顔を拝見してお礼を言いたいです」と伝えるが、「それは本当に大丈夫です」と断るマンモス。

そこで、タクミからの感謝を込め、「10分だけ願いを一つ叶えてあげる」という企画に移ることに。願い事を聞かれると、「実は今朝、ちょっと変わった体験をして。それについて知恵をお借りしたいんですけど」と話し始めるマンモス。

今朝、通勤中に『ケンタケンタ』という名前のスマホからAirDropで写真が共有されたという。『ケンタケンタ』は、マンモスが14年前によく書き込んでいたオカルト系のスレッドでよく見た名前で、会ったことはないが、懐かしさと好奇心もありAirDropを受け入れたという。

「送られてきたのは、真っ暗で不気味な山の森の写真で。今、番組の公式のリプライで送りました」

スタジオのモニターに写真が映し出される。

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「私宛てに送ったのか、不特定多数の人に送ったのかも分からないのですが...どう思います?」

「これ、王子の晴れの日にする相談?」

「私が王子のこと知ったのも14年前で、このスレッドを見ていたのも14年前なので、"なんかあるのかなぁ"と思っちゃって。王子はどう思います? オカルト系の話、好きですよね?」

「好きなの?」

「好き...っすけど」

不思議そうな顔をするタクミ。

続いて、マンモスとケンタケンタが書き込んでいたという、14年前のオカルト掲示板のリンクが送られてくる。

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「私がケンタケンタさんと知り合ったのは、2ちゃんねるから派生していったオカルト系掲示板でした。このオカルト系掲示板には、2ちゃんねると同じく『凸』の文化があったんです」

『凸』とは『突撃する』の略で、電話をかけたり実際にその場所に行くといった、ネットの枠を出る行動のこと。例えば、誰かが「凸しよう」というスレッドを立てて参加者を募ると、ネットで知り合った見ず知らずの数人が集合し、特定の場所へと出かける。それを後日、そのスレッドで報告する、といった文化のことを指す。

マンモスによると、ある日、『山の中で奇妙な建物を見つけた』というスレッドが立てられた。スレ主は『ひな様』というその掲示板に古くからいる重鎮。

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この前、出張の帰りに車で山道を走っていたら、謎の施設を見つけた。
外壁は真っ黒で、大きさはだいたい公民館くらい。
"こんな山奥になんでこんな建物があるんだろう"と思って車を止めて近寄ってみると、中から人の声が聞こえる。人数はかなり多い。
文字にするのは難しいけど、『うやあああ』とか『あえじゅううううう』とか、そんなことを独特の節回しで唱えていた。

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怖くなって逃げるようにその場を立ち去った。
いまだにあれが何だったのか気になる。
たぶん、怪しいカルト教団の施設だったんじゃないかな。
それで、もう一度あの場所へ行ってみたいと思うんだが、ここにいる連中で興味があるやついたら、一緒に凸しないか?
ちなみに、その場所へは車じゃないと行くのが難しい。
俺のセダンに乗れるのは、俺含めて4人だから、先着3名ということで。
それじゃあ有志を待ってる。
ちなみに集合場所は、山梨県の河場駅。時間は7日の午後11時ごろにしよう。
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スタジオには不穏な空気が流れ、「山梨県の河場って知らないけど、山奥の方?」と疑問を口にするヒャダイン。するとすかさずマンモスが「王子、山梨県出身ですよね。知ってました?」と聞き、「まあ、山奥ですね」と答えるタクミ。

「王子の出身の門脇町から河場駅まで、車で35分とかじゃないですか?」

「めっちゃ詳しいじゃん」

「いや、どうかな...10分しかないから急ぎましょうよ」

詳しすぎるマンモスにどこか不気味なものを感じ、受け流して先に行こうとするタクミ。
しかし、ここでマンモスとの電話が切れてしまう。アシスタントの岡田が「じゃあ、私が続きを紹介しますね」と笑顔で進行する。

スレッドを立ててから数分後。もた、ぷぷたん、ケンタケンタ(いずれもハンドルネーム)らが名乗りを上げ、凸するメンバーはすぐに揃った。
『河場駅前に11時。時間厳守で』というひな様の書き込みに、『がっかりさせないでくれよ』とレスするケンタケンタ。
掲示板は、『ひな様とケンタケンタが一緒に凸とは! 直接対決!? ひな様に1票』『たしかにあの2人がオフであったらどんな感じになるのか怖い』などと盛り上がっている。

後日、『昨日、満を持して行ってきた。あの施設はまじでやばい』というひな様の書き込みが。凸したメンバーによると、外装は神社のようで、中には板敷の広い部屋があり、呪物みたいなものがあったという。『たぶんあそこで変な宗教の集会が行われるんだと思う。俺たちが行った時は誰もいなかったけど』とひな様。そして...

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もたから、文字化けした謎の書き込みが。それに対し、『吹いた。的確すぎる』とレスするぷぷたん。その後も、凸したメンバー同士で『見た?』『まさかな』と謎の書き込みが続き、ケンタケンタが『ここでやるな 馬鹿』と制止している。

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