<セカイ経済>#4 イスラエル軍「8200部隊」がセカイ経済に与える影響とは!?

公開: 更新: テレ東プラス

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「テレ東BIZ」内で、新番組「セカイ経済〜World Economy〜」第4回「イスラエル×テクノロジー」を配信中! 「テレ東プラス」では、内容を一部ご紹介します。

「セカイ経済」第1回、第2回、特別回は、もうご覧いただけましたか。まだ視聴されていない方はこちらからご覧ください。
第1回 中国 VS アメリカ!?米中半導体戦争を徹底解説!!
第2回 日本半導体産業、復活のシナリオとは!?
第3回 特別回 半導体不足の実態と今後の展望

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新番組「セカイ経済〜World Economy」のコンセプトは、セカイ経済の今をわかりやすく解説すること。大国だけでなく幅広い国にフォーカスを当て、あなたのビジネスにおける情報に深みを与えられるような番組をお届けします。

第4回は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地エルサレムを有するイスラエルについてです。実はイスラエルは、「スタートアップの"聖地"」とも呼ばれています。近年、日本でもスタートアップはたくさん出てきていますが、海外に比べると存在感が大きいとは言えません。そのため「世界では戦えないのではないか」などと言われています。それに対し、イスラエルのスタートアップは、「世界に対して存在感を増している」と言われています。今回は、こうした点から"日本のスタートアップが学べることは何か"を議論します。

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ゲストには、イスラエル発イノベーションプラットフォームAniwo株式会社CEO寺田彼日(てらだ あに)さん、日本総研リサーチ・コンサルティング部門の東博暢(あずま ひろのぶ)さん、中国回から引き続きパトリック・ハーランさんをお迎えし、「Newsモーニングサテライト」キャスター・豊島晋作がMCを担当します。

イスラエル発イノベーションプラットフォームとは、どんなことをしているのでしょう。

寺田「2014年から本社をイスラエルに置きまして、オープンイノベーションの推進、日本企業がイスラエル企業に投資したり共同研究をしたりするための支援、日本企業がイスラエルで現地の方々と事業を起こすための支援などをしています」。

イスラエルになぜ、これだけスタートアップが集まり、世界で存在感を増すことができたのか。そのキーワードは「8200部隊」です。

イスラエルは軍歴社会と言われることがあります。学歴社会という言葉はよく耳にしますが、軍歴社会とはあまり聞き慣れない言葉。イスラエルには男女ともに徴兵制度があり(男子32ヵ月、女子24ヵ月 ※さらに予備役あり)、その中のごくわずかな優秀な人材が8200部隊に選ばれます。こうした兵役中に所属する部署が、その後のキャリアに影響することがあり、それが軍歴社会と言われるゆえんです。
8200部隊とはイスラエルの情報収集部隊で、イスラエル軍のサイバー攻撃・防御の超精鋭部隊です。こうした兵役の経験を経た一流のIT人材が社会に出た後、起業家となり、そこに高度な技術、大きな資金が集まりスタートアップが成長していくケースがあるようです。

それでは実際、どんな技術として世に出ているのでしょうか。

寺田「インテルのコアプロセッサーやiPhoneのFace IDは、イスラエルで研究開発が行われ、作られています。そういった技術を開発しているイスラエルの企業を、アップルやグーグルが買収して取り込んでいるという背景があります」。

イスラエルでは、多い時には1年に1000社と、毎年、数多くのスタートアップが誕生し、欧米企業はその最新技術などに早くから注目してきましたが、日本もようやくイスラエルのスタートアップに目を向け始めたといいます。

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「日本の場合、ディフェンスイノベーションという国防の観点で、サイバー攻撃が多様化している中で自国を守らなければいけない。そのためにテクノロジーを理解しないといけない、活用していかなければいけないという状況があると思います。」

本編では、スタートアップが数多く生まれるイスラエルならではの背景や、世界に影響を及ぼす技術から防衛に関する話まで、幅広い議論が展開されます。この続きはぜひ、「セカイ経済」をご覧ください。

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