昭和のカメラ約400台を集めるYOU。幻のフィルムを復活させた救世主と初対面!出会いの意外な結末は?:YOUは何しに日本へ?

公開: 更新: テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎えてアポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(毎週月曜夜6時25分~)。今回は「これからも"ズッ友"だよ!日本でおニューなYOU情芽生えちゃったSP」。フォーエバーな"YOU情"物語に密着する95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

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YOUが発掘したお宝から、ニッポンをザクザク再発見しようじゃないかという「お宝YOU」。

2022年に初開催された「骨董グランデ」は、全国から200以上のアンティークディーラーが集結するビッグな骨董市。およそ300万円する元禄大判など、年代物の骨董品が多く並ぶこの市の会場(東京ビックサイト)で声をかけたのは、アメリカ合衆国出身で英語の先生をするジョニーさん(50歳)。昭和の古いものを集めるのが趣味で、週末は骨董市に出かけまくっているんだって。

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今回の戦利品は、皮ケースに入ったレアなビンテージカメラ(イギリス製/8000円)。電気をいっさい使わない機械的な仕様で、こんな年代物のカメラを400個以上持っているという。さらにビンテージ自転車などなど部屋は昭和のグッズでいっぱいだというので興味津々、ぜひ見せてほしいとお願いして密着が決定!

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1週間後、ご自宅にうかがってみると、たしかに博物館みたいに昭和グッズがたくさん! まず公開してくれたのは、大量の昭和のマッチ箱だ。当時、マッチは喫茶店で名刺代わりに使われていたということで、中でも一番のお気に入りは沖縄県のものだそう。

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続いて大量の電卓コレクションも! ジョニーさんが小学生の頃使っていたというご愛用のLED電卓をはじめ、カード型から電子手帳型まで何でもあり。「電卓は日本の技術の発展がわかるから面白い」というのが集める理由だそうで、こうしたコレクションは他にも1000点以上あるんだって!

それにしても、なぜジョニーさんは昭和グッズを集めるのか。日系4世としてアメリカで生まれ育ったジョニーさんは、自身が知らないルーツを探るため日本へ。「ガラクタ売り場で古いカメラに出会った。100円の古いカメラでこんな味のある写真が撮れるのか!と心を撃ち抜かれ、好奇心も膨れ上がったんだ。骨董品の魅力は歴史の一部を感じることと、当時の持ち主の幸せな思い出を共有できることだと思うよ」と、集める理由を教えてくれた。

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そんなジョニーさんの一番の昭和コレクションは、やっぱりカメラ! 1988年製の「京セラ ブリッジカメラ」、1954年製の「オリンパス フィルムカメラ」など、マニア向けのものがズラリと揃う。

中でも一番のお気に入りは、日本のカメラの歴史上、最も重要なカメラと推す1928年製の「小西六(コニカ・4000円)」だ。日本で初めて大量生産されたカメラで、使用する127フィルムは、もはや北海道のフィルム製造販売店「かわうそ商店」でしか作られていない。

先日の戦利品「パーマスペシャルカメラ」(1937年にイギリスで販売・重力式シャッタースピードが特徴)にも同じフィルムを使うが、もともと販売していたコダックが1995年に127フィルムの製造を終了してしまった。そこで愛用者のため、独自の技術で復活させたのが「かわうそ商店」だったのだ。ジョニーさんは功労者の社長に会って、127フィルムを作り続ける理由を聞きたいという。

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それならば番組がひと肌脱ごうじゃないか、ということでジョニーさんと向かったのは、北海道・札幌から北東に約300㎞地点の女満別(めまんべつ)空港。そこからタクシーで約1時間かけ、オホーツク海に面した人口約1.1万人の町・斜里町へ。到着したのは、憧れの「かわうそ商店」だ! 声をかけると、製造者の毛利さんが温かく出迎えてくれた。もともとは農業機械を製造する会社で働いていた毛利さんが、127フィルムの製造を始めた理由とは...?

趣味で景色の写真を撮っていた毛利さんは、ある日憧れの127フィルムカメラを入手し、魅力にドハマり。フィルム製造終了のため、いずれは撮影ができなくなってしまうのは残念だと考えた毛利さんは、一念発起してノウハウゼロの状態からフィルム作りに挑戦し、1年ほど試行錯誤して完成させることに成功したのだ。

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ジョニーさんは持参したカメラを次々と毛利さんに披露し、特に一番見せたかったパーマスペシャルを見せると、「スゴいね! 初めて見たよ」と大興奮してくれた。続いて毛利さんのコレクションも拝見し、カメラ談義は大いに盛り上がるのであった。

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続いて、外で一緒に写真を撮ることに。毛利さんが大量の127フィルムを用意してくれたので、すぐに「パーマスペシャル」にセットし、巻いて「カウント1」にしたら準備完了。さっそくレトロな旧・斜里町役場の建物を撮影すると、「カチンっていう音がいいんだよね。興奮するよ」と、独特のシャッター音にテンションをアゲた。

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撮影写真はこちら。続いて、昭和な戸建ても撮影~。

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写真はこちら。

お家の主は毛利さんの先輩で、実は農産物おろし売り会社の事務所とか。神社仏閣の造りの建物で、大正2年の竣工だ。お言葉に甘えてお邪魔すると、あちこち眺めて「本当にいいところだ。大正時代の家は造りが強い」と、ノスタルジックで重厚な佇まいに大感激。「カメラは自己表現するための道具にすぎないけれど、多くの人に出会えて友だちの輪を広げてくれたり、人生を豊かにしてくれる道具でもあると思うんだ」と語るジョニーさんは、興奮冷めやらぬままお礼を告げ、次の目的地へ。

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最後にやって来たのは、雄大な「海別岳」と「斜里岳」を一望できる、毛利さんオススメの絶景スポットだ。ここで毛利さんの姿もしっかり写真におさめ、出会いに感謝したところで密着終了!「フィルムを作り続けていて、こんな出会いがあって嬉しいです」と喜んでくれた毛利さんに、「これからもお仕事がんばってください」と伝え、お店を後にした。

しかしこの後、意外な結末が...。後日、最後に撮ったはずの毛利さん写真がないとわかった。毛利さんによると、撮影段階ですでにフィルムがなくなっていたのでは?とのことだった(苦笑)...。