「お前ダマされてるんじゃ?」同僚から白い目で見られ...脱サラした遅咲きプレイヤーの苦悩:CHOTeN

公開: 更新: テレ東プラス

全タイトル合わせ賞金総額約3億円、2021年に発足された国内最大級のeスポーツブランド「X-MOMENT」の試合の勝敗を予想する「X-MOMENT Presents CHOTeN~今週、誰を予想する?~」。

4月23日(土)の放送では、「PUBG MOBILE」(※注1)プロリーグ、「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE(PMJL)」 SEASON2 Phase1の最終戦に出場する2チームをピックアップ。注目選手を紹介し、勝敗を予想した。

苦悩の末、脱サラしてeスポーツ選手に

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知力と火力を併せ持つチーム「Lag Gaming」の特攻隊長、SILK(24)。一見クールなイケメンだが、そのプレイはアグレッシブ! 不利な状況でも果敢に敵を撃破し、道を切り開く心強いアタッカーだ。

eスポーツ選手には珍しい脱サラプレイヤーのSILKは、プロとして活躍するまで苦悩があったという。プロを志した背景にあった葛藤とは? SILKの生活に密着した。

SILKは、宮城県角田市で父と祖父と3人で暮らしている。午前10時、練習開始。SILKの武器は、撃ち合いの強さ。一度捉えたら逃さない狙撃テクニックで、次々と敵をなぎ倒す。チームメイトによると、SILKは試合中も周囲をよく見て機転を利かせているそうで、練習中も仲間を気遣い、フォローしながら敵を撃破していく。

翌日、母と馴染みの中華料理店で昼食をとった後は、家に戻ってトレーニング。チーム練習は深夜にまで及び、終了したのは午前3時。ようやく終わりかと思いきや、なんとここから自主練習がスタート! なぜここまでeスポーツに打ち込むのか?

eスポーツで活躍する選手の平均年齢は、主に20歳前後。SILKは歳を重ねるにつれて、下の世代が迫ってくるプレッシャーを感じ、「負けないぞ」という心意気で練習を重ねているという。

SILKは高校卒業後に就職し、自動車の解体工場で働いていた。昨年までeスポーツとは無縁の社会人生活を送っていたため、不足している経験値を練習量で補っているのだ。

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しかし、日本ではまだeスポーツの認知度は低い。プロになるにあたって「仕事を辞める」となかなか言い出せず、職場では「お前ダマされてるんじゃないの?」など心ない言葉をかけられ、白い目で見られることも。周囲の理解を得るのが難しい状況で、「応援するよ」と言ってくれたのが、職場の先輩だった。

先輩とはSILKの兄を通じて知り合い、10年以上の付き合いになる。バスケや勉強を教えてくれて、仕事も紹介してくれた。入社後も、先輩と共に自動車の解体に精を出していたが、3年目にはこの仕事を続ける気持ちは薄くなっていたという。そんな時、先輩から勧められたのが「PUBG MOBILE」だった。

最初は息抜きのつもりで、敵を倒すよりも先輩とプレイするのが楽しかった。だが、「やるからには上手くなりたい」と、腕を上げることが楽しみに。付き合いで始めた「PUBG MOBILE」が、いつしか生きがいになっていたのだ。

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先輩を追い抜くほどに上達したSILKは、プロを目指すように。だが、会社に退職を言い出せず悩んでいたSILKを見て、先輩は「昔から一緒にいるからこそ応援してあげたい」と背中を押した。そのおかげで、会社を辞めてプロになる決意ができたのだ。「相談したからこそ、今の自分があると思ってます」と、SILKは当時を振り返る。

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プロになってから初めて先輩と1対1のバトルをしたSILKは、「容赦しませんよ」と実力差を見せつけた。先輩から「(試合)観てるんで、頑張ってください」と激励され、「日本一獲ってきます」と宣言したSILK。もう、優勝しか見えていない!

プロを引退した熱血漢が復帰した理由

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また、「原宿STREET GAMERS」からは、鹿児島が産んだ"薩摩の武神" Morizou(21)に密着。昨年2月に発足した「原宿STREET GAMERS」は、昨シーズン13位と低迷。最強の助っ人として召集されたのがMorizouだ。個人賞も獲得するほどの大活躍を見せるMorizouは、熱血系司令塔! しかし、過去には熱くなりすぎてチームメイトと衝突し、eスポーツを辞めてしまったことも。一度はプロを引退しながらも、再びeスポーツの世界に戻ってきたワケとは? 常に全力で勝利にこだわる男の物語を。

※注1:「PUBG MOBILE」は、スマホやタブレット端末でプレイする最大100人のバトルロイヤル。「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE」では、全16のプロチームが同時にバトルし、年間で一番ポイントが高いチームが優勝。

次回の放送は、「eスポーツドリームGET! PMOT特集」。トップリーグ昇格のため、24時間共同生活をする選手に密着する。一見楽しそうな日々だが、「雰囲気はどんどん悪くなっていった」「葬式みたいな雰囲気」と穏やかではない言葉も...。一体何が!?

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