高校3年で日本一になったeスポーツ界の神童！天才ゆえの孤独と葛藤：CHOTeN

全タイトル合わせ賞金総額3億円以上、2021年発足された国内最大級のeスポーツブランド「X-MOMENT」の試合の勝敗を予想する「X-MOMENT Presents CHOTeN～今週、誰を予想する？～」。

前回の放送では、同日開幕した「PUBG MOBILE」（※注1）1部リーグ、「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE」に所属する81名の現役プロ選手に、今季のMVPを予想するアンケートを実施。2チームから注目選手を紹介し、勝敗を予想した。

eスポーツ界の神童！苦悩を乗り越え優勝を目指す

プロ選手81名中28名が名前を挙げた、MVP予想1位の選手。それが、昨年優勝を果たした「REJECT」の最年少プレイヤー・Reiji（19）だ。高校3年で日本一となり、世界大会に3度出場。世界大会でもMVPを獲得している、まさにeスポーツ界の神童！

しかしReijiは、自分が加入したことで「REJECT」が弱くなったと語る。昨シーズン優勝した際も、「自分なりの試行錯誤とか変化が、チームに悪影響を及ぼしてしまった」と。MVP大本命の天才が抱える苦悩とは？ Reijiの生活に密着した。

都内のREJECT社宅を訪れると、「ReijiOcOです」と出迎えてくれたReiji。OcOは顔文字的な感じだそう。「REJECT」のリーダー・SaRaも一緒に住んでいて、家賃はチームが全部持ってくれている。

Reijiの部屋にはミニカーが。大会で上手くいかなかった時、記憶に残るように買っている。見るたびに悔しい気持ちを思い出し、モチベーションを上げているのだ。

洗濯はReijiの担当。SaRaは代わりに排水口の掃除をしているそうだが、排水口の周りは「僕がやってます」とReiji。洗濯物が終わるまで、あたりめをかじって集中力を上げるというルーティーンも。

午前11時、ゲーミングオフィスへ。Reiji がMVP予想1位だと伝えると、SaRaは「一番うまいですからね」「eスポーツの理解度が群を抜いてる」と納得。

Reijiが誇るのは、圧倒的火力と精密機械のような命中率。攻撃しながら味方にも冷静に指示し、さらに遠く離れた敵を一瞬で発見する驚異の動体視力も！まさに、撃ち合いも作戦指揮もできる、PERFECT HUMAN！

昼と夜は、3階の食堂で専属の調理師による食事をとる。栄養満点のメニューで力をつけたら、午後2時からチーム練習。本番さながらのボルテージで、練習は1日10時間に及ぶことも。ここまで没頭するのは、昨シーズンに苦い思いを味わったからだ。

実はReiji、昨年の選手登録時に参加資格の「満18歳以上」を満たしていなかったため、後半戦から参加。しかし加入後、前半戦で1位だったチームは失速して5位に。辛くも総合順位で優勝を勝ち取るという歯痒い結果になってしまった。

元々、サッカーやテニスなどスポーツ万能だった少年時代。17歳でPUBG MOBILEに出会うと才能が開花し、若くして日本トップのプレイヤーへ。そして昨年、満を持して名門「REJECT」に加入したものの、同時にチームはまさかの下降線を辿ることに。当時はSNSで心ない書き込みをされたことも。

以前のチームでは司令塔の役割を担っていたReijiは、「誰かに案を出されるのが一番やりやすい状態」で、それが正解だと思っていた。しかし「REJECT」では噛み合わずに苦戦。「正解だと思っていたことが、正解ではなかったということが一番悔しかったです」と振り返る。SaRaも、後半戦はチームの方針が固めきれず、チームの動きに迷いが生じてしまったと分析する。

SEASON2に向けて準備をしているReijiは、「自分の中でも過去イチの仕上がりで、結果を残せる準備もできてます」と自信を見せる。

Reijiが新たに始めたのは、自由に動き回ること。バレーボールでいうリベロのような役割だ。SaRaも、その方がチームとして動きやすいと考えている。

「世界で戦う準備もできてるんで、チームを日本一に導くのが目標です」と力強く語るReiji。今シーズンは、文句なしの優勝を目指す！

名門チームから新天地へ...大学1年から休学する理由とは

また、「BC SWELL」からは、現役高校3年生のIXA（18）に密着。昨シーズン、「BC SWELL」は序盤こそ最下位続きだったものの、一気に急浮上！後半戦は「REJECT」を抜いて1位になった。そんなチームにこの春入団したIXAは、昨年は名門「ZETA DIVISION」に所属していた。だが、24日間あった試合のうち、出場できたのはたった1日。新たなチャンスを求めて「BC SWELL」に加入したIXAが、大学入学前から休学宣言したワケとは？年上の先輩たちに揉まれながら、奮闘する男の物語を。