「丸亀製麺」の知られざる世界戦略...香港NO.1麺が日本に上陸!:ガイアの夜明け

公開: 更新: テレ東プラス

買収したとはいえ、味や店づくりは現地のやり方を生かすのが「トリドール」流。
2021年11月、「トリドール」海外事業本部・花畑啓之さんは、香港郊外にある「タムジャイ」の店舗に送り込まれ、1ヵ月の研修に励んでいた。花畑さんは「丸亀製麺」の約200店舗を統括していた人物で、「タムジャイ」日本進出の責任者。店づくりや味を知り尽くした、いわば丸亀のエース。連日厨房に入り、調理を体験するが、うどんとは勝手が違い、悪戦苦闘していた。

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1日の研修が終わり、ホテルに戻っても仕事は続く。鍋の持ち方やスープの作り方など、身をもって覚えたことをまとめていた。日本に帰ってマニュアル化するためだ。花畑さんは「香港でとんでもなく繁盛している状況を日本で作り出したい。『タムジャイ』が世界各国に出展する足掛かりになっていくんじゃないか」と話す。

1ヵ月の研修を終えて帰国した花畑さんは、早速、味の再現に向けて動き出す。「トリドール」のテストキッチンの一画には、すでに「タムジャイ」専用の厨房ができていた。しかし課題が...。スープの決め手となる香辛料の全てが、輸入できないという。日本で手に入るものだけで現地の味を再現しなくてはいけない。

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年をまたいだ1月中旬。花畑さんは香辛料の組み合わせや分量を変えながら、現地の味を再現することに挑み続けていた。この日の出来栄えは「かなりいい」と満足げで、「香港よりうまいんじゃないかな」と笑顔を見せた。

そんな花畑さんの奮闘もあり、日本での「タムジャイ」のオープンは3月中旬に決まったが、コロナの感染拡大で、ある問題が発生し、当初の予定が白紙に。突如雲行きが怪しくなってきた。すでに店舗の物件を押さえており、オープンが延びれば延びるほど赤字になるが、果たして──。

番組ではこの他、粟田社長から世界戦略の陣頭指揮を任された「トリドール」海外事業本部・杉山孝史さんに密着。買収資金は1000億円。コロナ禍にもかかわらず、一瞬のチャンスをつかもうとアメリカに乗り込んだ極秘の視察ツアーにも密着する。

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