秘策は「サウナ」と「赤いベンチ」素通りスポットが大変身!人の流れを変える新手法:ガイアの夜明け

公開: 更新: テレ東プラス

東京・末広町。秋葉原と上野という大きな街に挟まれ、素通りする人も多いこのエリアで、無料のコーヒー屋台に人だかりが...。「(お金)いらないの? 本当に?」と戸惑うお客や、室内をうかがい「遊びに来てみました。こんな感じだったんだ」という親子連れの姿も。学習塾の前に出したコーヒー屋台が、塾の集客に一役買っていた。

gaia_20220318_05.jpg
屋台を仕掛けた田中元子さんは、素通りされてしまう場所に、人々の賑わいを生み出す達人。自身が経営する「喫茶ランドリー」についても、「喫茶店と洗濯機がある、本やレコードもある、いろいろあっていろんな人が来てくれる私設の公民館みたいなテーマで店を作りました」と話す。目指したのは、地域の人たちがフラっと立ち寄れる居心地のいい空間だ。

gaia_20220318_06.jpg
田中さんは、建物の設計やデザインを手がける会社「グランドレベル」の社長。フリーマーケットなどを出すことでゴミ捨て場を地域の憩いの場に変えたり、スーパーの軒先にカフェを作ったり...そこに用事がない人は通り過ぎてしまう場所に"賑わい"を生み出してきた。
その手腕が買われ、自治体や大企業からも依頼が殺到。現在は全国を飛び回る生活を送っている。

この日、田中さんが訪れたのは、千葉・富津市にある2年前に廃校になった小学校。どうすれば地域の人々が集まる場所に変えられるのか...校舎をリニューアルするプロジェクトを進めていた。

gaia_20220318_07.jpg
田中さんの夫は建築家の大西正紀さん。大西さんの役割は、田中さんの斬新なアイデアを周りの人にわかりやすく伝え、その発想を図面に起こすことだ。ランドリーと喫茶店を一つにした「喫茶ランドリー」も、大西さんが描く緻密な図面があったからこそ実現した。

gaia_20220318_08.jpg
田中さんの新たなチャレンジの舞台は、東京・豊洲にある、駅直結の広場「あいプラザ」。タワーマンションが立ち並び、多くの人で賑わう街だが、周辺には人気の商業施設やホームセンターがあり、「あいプラザ」はそこに向かう人々の"通り道"になっていた。
さらに、もう一つ問題が...。憩いの場である広場が地下1階にあり、人目につきにくいのだ。
生き残りをかけ、カフェから「からあげ専門店」に衣替えした店は、「知る人ぞ知るみたいな場所になっている。もっといろんな人に知ってもらいたい」と胸の内を明かす。

gaia_20220318_09.jpg
そこで田中さんが広場に賑わいを作り出そうと置いたのは「真っ赤なベンチ」。果たしてその効果は...。"素通りスポット"を活気ある場所へと変えていく田中さんの挑戦を追う。

この放送が見たい方は「テレ東BIZ」へ!

PICK UP