「模擬裁判」と「模擬国連」に注力する2人の17歳が目指すは中央大学の人気学部!卒業生の約9割が内部進学する中央大学杉並高校の魅力に迫る

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名門校の知られざる姿を、生徒や親、教師など、さまざまな視点を通して紐解く密着ヒューマンドキュメンタリー「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東 毎週月曜夜10時)。「名門とはいったい何か?」常識を打ち破る教育現場に密着する。

今回の主人公は、「中央大学杉並高等学校(以下、中杉)」に通う小関優実さんと北村夏凛さん(ともに2年生)。付属校生ならではの悩みを抱える2人の、「17歳の決断」を追った。

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東京・杉並区にある中央大学付属の高校、「中央大学杉並高等学校」。1963年(昭和38年)の設立当初は男子部・女子部併設の全日制普通高校だったが、その後、男女共学となり、全校生徒はおよそ1000人。卒業生は作家の浅田次郎氏をはじめ各界で活躍している。

中央大学といえば法学部の名門。正面玄関上には、法を司る正義の女神・テミス像があり(上の画像・中央)、玄関をくぐると壁には、建学の精神「真 善 美」の書が掲げられている。「真」は知性、「善」は理性、「美」は感性を養うこと。体育の授業や部活動に使われる総合グラウンドは、2011年に土から人工芝へ全面改修された。体育館は2階建てで、校舎の地下には購買部や食堂がある。

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10万冊もの蔵書を誇る図書室(4階)は、憲法や法律関係の書物が充実。さらに、高校では珍しい「卒業論文」のコーナーも。中杉では、高校3年時の1年間をかけて独自のテーマと切り口で卒業論文を作成する。一般に大学進学を目指す高校生なら受験勉強に力を入れる1年間だが、内部進学する生徒が多い付属校ならではの取り組みだ。レポート提出の多い大学の講義に向け、早くから論理的思考を養うのが狙いだという。

入試広報副委員長の大舘瑞城先生によると、卒業生の9割以上が中央大学に進学(約1割の生徒は中央大学にない医学・農学部など他大学へ進学)するそうだ。ちなみに法学部へは、1学年300人強のうち例年100人弱が進むという。希望する学部へ進学するためにはある条件が。全教科の3年間の総合成績上位者から順に志望の学部学科への推薦を経て、内部進学が決まる。

「模擬裁判」と勉強、優先すべきは...弁護士を目指す生徒の悩み

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2年生の優実さんは、法学部への内部進学を目指している。日本で生まれた後、小学生から中学生になるまで父親の仕事の関係で海外で暮らしていた優実さん。「正義感が強いし、将来は弁護士になったら」という母親の勧めもあり、弁護士を夢見たのは小学4年生の時だという。夢を叶えるため、中央大学法学部に進もうと、父親を赴任先に残し、母親と帰国して「中杉」に入学した。現在の優実さんの成績は、法学部への内部推薦ラインのギリギリだそう。しかし今、勉強以外に夢中になっていることがあるという。

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それは、架空の事件を題材にした「模擬裁判」。高校生による模擬裁判の選手権もあり、1つの事件を素材に各校の生徒が検察側・弁護側に分かれ、それぞれの立場で立証や弁護活動を行い、競い合うというもの。中杉は関東大会優勝の実績を持ち、優実さんは「模擬裁判」に惹かれて中杉に入学したという。優実さん率いる中杉は、2020年から始まった「オンライン高校生模擬裁判選手権」の第2回大会(2021年は東北から九州まで14校が参加)に出場し、検察側として奮闘した結果、見事優勝。今年は連覇を目指している。

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放課後は毎日訴状を手に仲間たちと意見を交わし、裁判資料の作成にも膨大な時間を費やす。そのぶん勉強時間が減り成績が振るわず、このままでは法学部への内部進学も危うい事態に。しかしどうしても模擬裁判をやめられないという。「『人にこう思われるかも』ということを気にせず意見を言えるのが、模擬裁判の良いところ。模擬裁判がなかったら、全力で人と意見をぶつけ合うことはなかった」。優実さんのこだわりには理由があった。

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幼い頃から海外を転々とし、言語の壁もあり、コミュニケーションに苦労してきた優実さん。言いたいことも言えない、もどかしい経験をしているだけに、「正々堂々と意見する法律家に憧れた」のだそうだ。模擬裁判は、それを疑似体験できる場。しかし法学部に進むため、今すべきことは勉強だということも当然理解している。

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今年2月、現役の弁護士を招いて行われた「校内模擬裁判」で優実さんの様子を見守る姿が...。模擬裁判を担当する小泉尚子先生だ。勉強との両立に悩む優実さんのことが気になっているとのこと。「時間は有限」と助言する小泉先生の言葉に対する優実さんの反応は...?

ピアノと勉強の両立に悩み...「模擬国連」で芽生えた新たな夢

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もう1人、決断の時を迎えた高校生がいる。夏凛さんが目指すのは、3年ほど前に新設された「国際経営学部」への内部進学。授業の約7割が英語か中国語で行われているグローバルな学部で、成績上位者7人しか合格できない狭き門だという。英検2級以上、ケンブリッジ英検140ポイント以上の取得も義務付けられている。夏凛さんがそんな難関学部を目指したきっかけは、課外活動で体験した「模擬国連」だった。

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学生が各国の大使(外交官)になりきり、実際の国連の会議と同じように世界情勢や地球環境について議論するのが「模擬国連」だ。年に1度、100校以上が参加する全国大会も開催されている。夏凛さんは、この活動を通して「将来は世界規模で仕事をしたい」と思うようになり、中央大学の国際経営学部を目指すことにした。

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国際経営学部入学の条件を達成するには、まだ努力が必要だという夏凛さん。帰宅後すぐに机に向かうが、勉強に集中できない理由があった。それは、ピアノのレッスン。

母・香菜子さんの勧めで4歳からピアノを始めてから13年間、プロのピアニストになることを夢見て、1日も休まずに練習を続けてきた。コンクール等でも優秀な成績を収め、将来を嘱望されていた。夢の実現を誰よりも楽しみにしてきたのは、香菜子さんだった。

母親の期待に応えようと努力してきた夏凛さんだが、大きな決断をしていた。それはピアノを辞めること。「この決断は1人で考えました。親の意見に影響されたわけではないです」。勉強とピアノを両立していたこともあり、夏に出場したコンクールで思うような賞が獲れなかったという。「いつかはどちらかを辞める必要があることはわかっていた。勉強とピアノの両立はここでひと区切りしたほうがいいと思って決めました」。

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娘の決断は大事にしたい。しかし...「急すぎて。ショックですけど、まだ本当に辞めるかどうかわからない」と、香菜子さん。母親としての胸中は複雑なようだ。もちろん夏凛さんが、母親の気持ちを一番理解している。それでも決断した。

何かを諦めたのか、それとも新しい何かを見つけたのか。今の時点でどちらの気持ちが強いか尋ねてみた。果たして夏凛さんの本音は...? そしてもう1人、模擬裁判か法学部進学のための勉強か、迷い抜いた優実さんが小泉先生に伝えた決断は...ぜひ番組で確認を!

番組では他にも在校生が語る「中杉」の魅力や、夏凛さんのピアノの腕前、現役の弁護士を招いて行われた「模擬裁判」のもよう、「模擬国連」の様子などを紹介する。

3月14日(月)夜10時放送! 「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東)は、「早稲田佐賀高校"進取の精神"で世界へ!五輪目指す女子も!」と題して送る。

今回の名門校は、早稲田大学の系属校、早稲田佐賀中学校・高等学校。2010年4月に早稲田大学の7番目の附属・系属校として、大隈重信公の生誕地である佐賀に開校した。早稲田大学建学の精神の三本柱である「学問の独立」「進取の精神」「地球市民の育成」を理想とする教育活動を展開し、九州を代表する名門校を目指している。そんな早稲田佐賀で憧れの早大スポーツ部を目指して頑張る生徒たちがいる。

創部1年目のラグビー部で活躍する高校1年生、山下恵士朗君。寮生活をしながらゼロから全国大会出場を狙う。もう1人は、ヨットで活躍する高校2年生の市橋愛生さん。福岡から往復約3時間をかけて通学。世界大会にも出場し、夢はオリンピックという実力の持ち主だが、早稲田佐賀にはヨット部が無い。なぜこの学校を選んだのか? 早稲田スポーツ魂で奮闘する2人の生徒に密着した。

どうぞお楽しみに!