特別な日に...”石灰”で作るカメルーンの謎メシ「アチュ」とは?新米パパが腕をふるった理由に感激!:YOUは何しに日本へ?

公開: 更新: テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを、空港や街でアポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(毎週月曜夜6時25分~)。今回のテーマは、「ミラクル!カラフル!ワンダフル!持ってるYOUに幸運は舞い降りるSP」。持ってるYOUが続々登場する95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

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空港を飛び出し、街中や企業でYOUを直撃、イチオシの母国メシを自宅でゴチさせていただく「YOUの自慢の母国メシは?」。

青山のIT企業で声をかけたのは、カメルーン出身のウクムさん(26歳)。2018年に大学院留学のために来日し、卒業後はこの会社でデータ分析をしている。自慢の母国メシを聞くと、「アチュという料理。伝統料理で、黄色いスープなんだけどライムストーンを使うんだ」という。ライムストーンとは「石灰石」のことだが、もしや小学校の校庭に白線を引くアレ...?

さらに、「黄色い食材は使わない。赤い油に石灰を混ぜて、黄色いスープができるんだ。まるでマジックみたいでしょ」と笑う。つまり、アチュとは石灰と赤い油を使った黄色いスープらしい。ちょっと怖いけれど、ご馳走してほしいとお願いすると、快諾してくれたので密着決定!

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後日ご自宅にお邪魔すると、奥様も迎えてくれて、結婚していることが判明。 "ウェルカムホーム"のデコが各所に飾られていて、密着を大歓迎してくれているみたい♡ リビングには、アチュが大好物で大学院に留学中のお姉さん・エチュワバさん(33歳)の姿も。

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さっそく料理開始だ!

まずは水が入ったボウルの中に、灰色の粉を投入。これが件の石灰だが、カメルーンではどこのスーパーでも買えて、普通に食べるそうだ。一般的に石灰石は、コンクリートや建材などとしておもに工業用に使われるイメージがあるが、じつはカルシウムを含むので、寒天・こんにゃく・パンなど、食品の加工にも使用されている。

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カメルーンでは石灰の塊が1個30円程度で売られていて、ウクムさんは母国のママから砕いて送ってもらっているそうだ。とはいえ石灰を口にすると、「(小学生の時に食べた)チョークの味」だと顔をしかめたウクムさん。

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さて、石灰を水で溶いた液体を、カメルーンではポピュラーな赤いパーム油の中に流し込むと...、なんとビックリ、一気に黄色に激変した! どういうことかというと、石灰には重炭酸ナトリウムが、パーム油にはオレイン酸とパルミチン酸が含まれていて、混ざると化学変化で黄色くなるんだって。また、石灰にはスープにとろみをつけ、味がまろやかにもなる効果も。牛の内蔵や固い赤身肉などをスパイスと炒めたものの中に、この黄色いスープを投入してじっくり煮込み始めた。

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アチュは本当に特別な料理で、結婚式や誕生日にも作るそうだ。ここでウクムさんが、「じつは今日は特別な日です」と告白を。案内された部屋に入ってみると...。

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なんと、かわいい新生児が登場! しかも今日退院したばかりのエマちゃんは、ふたりの初めてのお子さん。ウクムさんは、なりたてホヤホヤの新米パパだったのだ! それはそれは、本当におめでとう!!

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2018年に母国の大学を卒業後、IT技術を学ぶために来日したウクムさん。就職活動の説明会で出会ったのが、奥様のゆうかさんだった。説明会でたまたま隣に座り、熱心にメモを取るゆうかさんのノートを借りて、「君は真面目な人だね。僕そういう人好きだよ!」と書いて渡したのがきっかけだった。第一印象でひかれ合い2週間後には交際、2021年に結婚し、すぐに妊娠。いよいよ臨月になった頃、早産になったため、エマちゃんはひとり病院の保育器へ。

この日はこうして我が子が無事に退院することができ、初めて家に来た記念すべき日だったのだ! 「今日アチュを作るのは特別な料理だから」とウクムさん。じつはウェルカムのデコも番組Dではなく、全部エマちゃんを歓迎するためのサプライズだったようだ(笑)。

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スープを煮込む間は、カメルーンの主食「フフ」も調理。タロイモの粉を水と混ぜ合わせ、鍋の中でしっかりと練り上げたフフをドーナツ状に盛り付け、真ん中にスープを注げば、アチュの出来上がり! ちなみにアチュは、王や偉い人に献上する料理として伝わり、「王様のためのスープ」といわれているんだって。

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さっそくアチュをいただこうとすると、今度はエマちゃんが空腹で泣き始めた。新米パパが慌ててミルクを用意すると、こんなに上手に飲んでくれてひと安心♡ アチュにミルクに、パパは大忙しだ。

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改めまして大人のアチュタイム! もちろんカメルーンのマナーに従い、指でいただく。ドキドキしながらいただいた番組Dも「ウマい! 何の味だろう。スパイシーでちょっとだけ辛いけど、ウマい!」と、絶賛する美味しさだ。しかしスジ肉は固く、ゆうかさんと番組Dは噛み切るのに必死。

かたやウクムさんもお姉さんも難なく噛み切ったということで、カメルーンの方はうんと歯が丈夫なようだ。こうしてご馳走になったお礼にお皿を洗ったところで密着は終了。ウクムさん、美味しい母国メシをごちそうさまでした、家族で末永くお幸せに~!