ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せてください」を合言葉にリポーターが旅を敢行する「昼めし旅」(毎週月~金曜 昼11時40分)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。
1月31日(月)の放送は、閉店危機から復活スペシャル! 困難を乗り越え、復活を遂げた人たちのアイデアご飯が登場。舞台は、東京都に隣接した千葉県市川市。東京湾に面したこの町で作られているのが江戸前海苔。江戸川から流れ込む栄養豊富な水で育てられる江戸前海苔は、光沢ある見た目と、口に入れた瞬間の芳醇な磯の香りが特徴。そんな市川市でご飯調査するのは、お笑いコンビ・北陽の虻川美穂子さんです。
隠し味が決め手!焼きナスの田楽味噌
お邪魔したのは、創業から50年、本八幡の駅前に店を構える「居酒屋 こい」。
お店はおもに店主の村山さんと、イタリアンのシェフをしていた長女の夫・ダミアンさん、そして村山さんの妻・みち代さんで切り盛りしています。
店を閉めることが決まっていた村山さん。しかし閉店の1週間前、店を惜しむ常連さんの声を聞き、みち代さんが長女夫婦に連絡。お店を手伝うことを快諾してくれたため、閉店を免れたそうです。
お店の名物・モツ煮込みと、ダミアンさんが作ったイタリアンの前菜をおいしくいただいたところで、例のお願いを...。
「あなたのご飯、見せてくださ~い」!
交渉成立!
まずはダミアンさんのパスタ作りから。アンチョビ入りのオリーブオイルをフライパンに入れ、ニンニクを加えます。マグロのお刺身をフライパンで軽く焼き、白ワインを加え、落としブタをしてじっくり火を通します。トマトをカットしたらフライパンの中へ。さらに茹でておいたパスタを投入し、仕上げにカットしたレモンとオリーブオイル、コショウを加えて全体に味をなじませたら出来上がり!
続いては店主の村山さんが「特製田楽味噌」を作ります。
鍋にゴマ油をひき、合挽き肉を投入して炒めます。ひき肉の色が変わってきたら、お湯を加えます。そしてひき肉と同量の赤だし味噌、砂糖、みりん、酒を加えます。さらに味噌の甘さを引き立たせるため、からしを投入! 水気が飛ぶまで煮詰め、冷蔵庫で粗熱をとったら出来上がりです。
網で焼いて皮をむいておいたナスに特製田楽味噌をのせ、仕上げにユズの皮と白ごまをふりかけます。
こちらが、「居酒屋 こい」を営む村山さん家のお昼ご飯。
看板メニューのモツ煮込みはご飯を入れて、おじやに! これからも家族仲良く、お店の切り盛り頑張ってください!
野菜の皮が主役のふわシャキお好み焼き
続いて訪れたのは、2021年2月にオープンしたレストランバー「ヒサトミ」。ショーケースで惣菜の販売をしつつ、店内では食事やお酒を提供しています。お世話になるのは、店主の大橋さんと岩出さん。
もともと市ヶ谷(東京都)で居酒屋を営んでいたものの、コロナ禍の影響で7年続けたそのお店をいったん閉店。市川市で再スタートを切ったそうです。
以前この場所にあったお店から受け継いだ「ねぎワンタン」や、ぎっしり果物が詰まったフルーツサンドをいただいたところで、例のお願いを...。
「あなたのご飯、見せてくださ~い」!
交渉成立!
岩出さんが1品目を担当し、タルタル作りからスタート。ゆで卵を用意し、すりつぶしたら、玉ねぎのみじん切りを加えます。そこへピクルスと砂糖を入れ、塩・コショウを加えたらマヨネーズを投入。よく混ぜ合わせたところへ仕上げにレモン汁を入れ、タルタルソースの出来上がり。
続いて塩・コショウで下味をつけた鶏肉を片栗粉でまぶして溶き卵にくぐらせ、170℃の油で7分ほど揚げます。鶏肉がカラッと揚がったら、砂糖・醤油・酢・鷹の爪で作った南蛮酢にくぐらせます。
先ほど作ったタルタルソースをのせ、パセリをふりかけたら「自家製タルタルのチキン南蛮」の出来上がり!
今度は大橋さんがお名前をもじって名付けたという「あきこのみ焼き」を作ります。刻んだキャベツの他に、捨ててしまいがちな大根の皮と葉、ニンジンの皮、キャベツの芯などを使った野菜が主役のお好み焼きです。
ボウルに小麦粉を入れたら水を加えて混ぜ、卵と白だしを少々。さらに、すりおろした長芋と、みじん切りにしたショウガを加えます。
野菜類を混ぜて生地ができたら、サラダ油をひいたフライパンへ。粉末に近い状態のカツオ節を片面にまんべんなくふりかけ、フタをして弱火で片面約10分ずつ焼きます。片面が焼けたら強火にしてひっくり返し、両面がこんがり焼けたらソースとマヨネーズ、青海苔、カツオ節をふりかけていただきます。
こちらが、「ヒサトミ」の本日のまかない。息がピッタリのお二人、これからも力を合わせて頑張ってください。ありがとうございました!