終電を逃した人に「タクシー代を払うので、家、ついて行ってイイですか?」とお願いし、人々の"素敵な人生ドラマ"に迫る「家、ついて行ってイイですか?」(毎週水曜夜9時)。動画配信サービスParaviでは、過去作、そして2021年に放送されたドラマ「家、ついて行ってイイですか?」(主演:竜星涼)を、好評配信中です!
「テレ東プラス」では、1月5日(水)に放送した【コント王者の家にも!冬の3時間半SP】の中から、「今最も愛されるクズ芸人 借金返済物語」をプレイバック。
取材したのは2016年10月27日。JR高円寺駅前(東京都・杉並区)で出会った、空気階段・鈴木もぐら(当時29歳)のお家について行きました。当時はまだブレイク前!
「お笑い芸人をやってまして」と自己紹介する鈴木もぐら。「先輩におごってもらった」(?)タブレットを電話代わりに使い、Tシャツにサンダル、靴下にリュック...、持ち物のほとんどが先輩に"おごってもらった"ものばかり。さらに、家も先輩に"おごってもらって"いる状態だといいます。
偶然、一緒に飲んでいたお笑いコンビ・鬼越トマホークの坂井良多も同行することに。
「こいつ借金500万円あるんです」と、坂井がもぐらの悲惨な状況について詳しく教えてくれました。約1万7000円の家賃を5カ月滞納し、追い出されて先輩の家に転がり込んでいる状態で「吉本芸人イチのクズ」と、坂井は断言します。
もぐらは、先輩芸人が暮らす1Kロフト付アパートの、ロフト部分に居を借りていました。
こちらの家は「高円寺に住んでる売れない芸人の溜まり場」だそうで、先輩の漫画コレクションに引き寄せられるように芸人たちが集まってくるのだとか。
「僕が来て掃除してきれいになったユニットバス」と話しながら、先輩の部屋を我が家のように案内をするもぐら。洗面所で、先輩が愛用しているピンクグレープフルーツのボディソープを手に取り、もぐらが「僕も使ってます」と紹介。「お前それ使ってんの!?」...先輩との間にピリっとした空気が走りました。
先輩が「転がり込んできて2カ月ぐらい、定めたルールも破っている段階なので」と、もぐらに対する不満を口にすると、「守れないというか、やってみたら守れてなかったというか...」と、トホホなコメント。
その後も「クサイ、礼儀を知らない」と、もぐらへの不満がさく裂しますが「でもなんか、暇になると『もぐら呼ぶか?』ってなるんですよ」と憎めない様子。
なんだかんだで芸人仲間から愛されているもぐら。「ギャンブルはするけど女遊びはしない」というその理由もぶっ飛んでいました。「大切な体を素人に触らせるわけにはいかない。体を触るプロにしか触ってもらいたくないからプロのところに行ってるだけ」。
...というわけで、借金500万円の内訳は、競馬、パチンコ、風俗だそう。
「やめようと思ったことは?」と聞くと、「バイト時代の先輩に『負けたときこそ風俗行かねーとダメだ』と言われて。人間の力を借りないと流れって変わらないんだなって思って、実践していたら(借金)500万円までいっちゃいました」。
先月の給料は1万3000円、先輩に払う家賃は1万4000円。日給がもらえるバイトをして、足りない分は同期に借り、糊口をしのぐ毎日。
将来の夢は「ラジオでレギュラーとか持つこと」。先日ラジオの大会で優勝して賞金50万円をゲットしたそうですが...。
「借金を返したいんですけど、(相方と折半で)25万だったら焼け石に水っていうか。そこで一発...勝負行かせていただいて増やしてから返します。"種銭"ないと博打は打てないんで、この大チャンスを活かして借金返していきたい」と、クズ芸人らしいコメント。
最後は「いつか恩を返せたら。屋形船で天ぷら食べながらビール飲むみたいな会を開きたい。まだ勝負の途中、負け切っていない」と語ってくれました。