往復5時間半の遠距離通学で週4アルバイト！つり革は掴まらない？女子学生の意外な素顔

リビングで行われていたのは、レスリングの練習。実は、山田さんの家はレスリング一家。お父さんは市役所で働きながらレスリングのコーチをしており、弟はインターハイに出場するほどの実力者。そのため、毎日自宅でこのような練習をしているそう。

山田さんも中学時代はお父さんからレスリングを学び、高校時代はボクシング部に所属。群馬県で2位になった格闘技女子なのです。現在は4LDKの自宅で家族4人暮らし。遠距離通学は朝も早く大変ですが、一人暮らししない理由について「定期の方が安いじゃないですか。弟と私が3つ離れているので、学校の入学や卒業が一緒のタイミングなんですよ。それでダブルでお金が出ちゃったりとかする」と山田さん。

家族想いの山田さんが通っているのは、どんな学校なのでしょうか？翌朝、登校に密着します。手早く朝食を済ませ、すぐに家を出発。片道2時間半以上かけて、再び四谷三丁目駅へ向かいます。

山田さんが通うのは、新宿医療専門学校。骨折や捻挫などの治療を行う「柔道整復師」の国家資格取得を目指し、柔道整復学科で学んでいます。しかし、柔道整復師を目指す学校ならもっと家の近くにありそうですが…。

この学校は、接骨院など一般の人が通える5つの臨床施設が併設されており、実際の患者に触れて研修を受けることができるのです。これが山田さんがこの学校を選んだ大きなポイント。「格闘技でケガをする度に接骨院を利用していたんですけど、自分が選手としてやるよりも、支える側に回りたい。スポーツトレーナーになるのが夢です」と語ります。山田さんは、「自分のように怪我した選手を支えたい！」そんな夢に向かって、今日も遠距離通学を続けています。