オーディション番組に出演!池谷実悠アナウンサーが大好きな”漫画”について語る:”推し事”備忘ログ

公開: 更新: テレ東プラス

作品の裏側を調べていくと、きっとより面白くなるはず

そして、バックボーンに惹かれるのが歴史漫画。この前「三国志」を読みましたが、とにかく面白くて、“この時代は実際どんなことが行われていたのだろう?”“この人物が実際にやったことは?”など、気になることが次々と出てきて、それを調べる作業が楽しくてしかたがありません。当時の食べ物などが忠実に描かれていることもあり、改めて漫画家の先生方の偉大さを感じます。以前、劇場版「鬼滅の刃」無限列車編をご覧になった気象予報士の森田正光さんが、月の形から戦いがいつ起きたのかを考察していらっしゃって、それもすごく面白いなと思いました。物語として単純に楽しむだけでなく、そこに知識をプラスすることでより深く面白くなるというか…。

同じ時代を描いた作品を読み比べるのも好きで、例えば、時代が微妙に違いますが、「三国志」と「キングダム」を合わせて読むと、より当時のことを深く知ることができます。これこそが、歴史漫画の醍醐味!

ちなみに歴史漫画で一番ハマったのは「あさきゆめみし」。源氏物語を漫画化した大作ですが、高校生の頃、母に勧められて読み始めたら、一気に源氏物語の魅力にはまりました。特に好きな人物は、光源氏を優しく癒す花散里、源氏の乳兄弟・藤原惟光や表向き源氏の息子である薫の君。惟光はわかりやすい頭脳派イケメンで、源氏のやらかしの後始末をきちんとするところが素晴らしい! 彼目線で読むと平安時代の習わしなどもよくわかり、また違った面白さを味わうことができます。

同じく平安時代を描いた「超訳百人一首 うた恋い。」も好きで、百人一首や和歌のバックボーンを知ることができます。中でも好きなのは、藤原義孝の「君がため 惜しからざりし 命さへ ながくもがなと 思ひけるかな」。自分の命を大事にしておらず、怖いもの知らずだった彼が、好きな人と出会ってから“できるだけ長く生きたい”と気持ちが変化していったことを詠んだ「後拾遺和歌集」の和歌ですが、心に響き渡って、「尊い!」という感じです。この漫画を読まなかったらバックボーンを知らず、ここまで楽しめなかったと思うので、出合いに感謝。ギャグ漫画「あさはかな夢みし」も面白いですよ。

oshigoto_20211024_03.jpg▲配信イベント「女子アナまんが部」にて。左から池谷アナ、冨田有紀アナ、相内優香アナ

いつか「超訳百人一首 うた恋い。」で和歌を超訳されている渡部泰明教授をはじめ、漫画家の先生や監修の方にインタビューをして、作品の誕生経緯や知られざるバックボーンなどを取材してみたいです。ちなみに、渡部教授は、私が日本文学を学んだ大学教授のお師匠さんであり、勝手ながら、そんな密かな繋がりも嬉しく感じています。

漫画は、ストーリーはもちろんのこと、その裏側に描かれている細かい描写がより作品をリアリティのあるものにし、私たちを惹きつけているのだと思います。作品の裏側を調べていくと、きっと、より面白くなるはずです。

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ここでお仕事のお話も少し…。10月24日(日)夜9時からスタートする「~夢のオーディションバラエティー~Dreamer Z」を担当させていただくことになりました。MCは木梨憲武さんで、未来のスターを発掘していくオーディションドキュメンタリー。これまで、数々のオーディション番組を観てきたので、どんなスター候補生の皆さんとお会いすることができるのか…とてもワクワクしています。木梨さんの横で自分らしく楽しみたいと思っています。毎週日曜夜9時放送!「~夢のオーディションバラエティー~Dreamer Z」を、ぜひご覧ください。

池谷実悠 プロフィール】
1996年9月18日生まれ。静岡県出身。O型。2019年、テレビ東京に入社。「~夢のオーディションバラエティー~ Dreamer Z」(10月24日(日)スタート! 毎週日曜夜9時)、「よじごじDays」(水、金曜)「追跡 LIVE!SPORTS ウォッチャー」(火、土曜)、「日経ニュースプラス9」(火曜、BSテレ東)、スポーツ中継(野球、ゴルフ、競輪)、「デカ盛りハンター」(ナレーター)、「日経テレ東大学」、「いけ!いけ!森薗卓球」を担当。

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