交際後、結婚後もやめられない?マッチングアプリ依存症の夫...その時、妻の反応は?

公開: 更新: テレ東プラス

【第2話「運命の人」】

物件選びについての取材を受けることになったかえ。熱心にインタビューするのは、29歳のフリーライター・奥野晴香(剛力彩芽)だ。

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「ズバリ、運命の物件と出会う秘訣を教えてください」

「やっぱり“ときめき”と“タイミング”ですかね。ここだ!と思ったらすぐに決めること。躊躇してると、いい物件ってすぐ決まっちゃうんですよ」

「物件選びって婚活みたいですね」

「そうかもしれないですね。自分にぴったりの部屋を探すのって、今より幸せになるためですからね」

取材を終えた晴香が家で原稿を書いていると、スマホが鳴る。見ると婚活アプリからの通知で、誰かとマッチングが成立したようだ。

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婚活アプリは、編集者の竹山素子(高野ゆらこ)に勧められて登録した。ようやく「この人なら会っても良いかな」と思う人とマッチングしたが、相手が有料サイトに勧誘する業者だと発覚。心が折れそうになるが、「そんなんでめげないでよ。“30歳までにどうしても結婚したかった私が、婚活アプリで運命の人に出会えました”、絶対出版しようよ!」と竹山。

30歳までに結婚したいという願望があるものの、ネットの出会いには抵抗があり、合コンですら気が進まない晴香だが、「29歳で結婚できない女の条件って知ってる? 自然な出会いにこだわる女、なんだって」と竹山。晴香は何も言い返せず、口を尖らせるのだった。

結局新たな出会いを探すことにしたが、ちょうど母親から「地元に戻ってお見合いでもしろ」という電話がかかってきて、嫌気がさす。地元の男なんてまっぴらごめんだ。
再び婚活アプリで男を物色していると、あるプロフィールで手が止まる。“オドロフスキー”というハンドルネームの男性…好みの顔だ。さらに、晴香の部屋に貼ってある映画のポスターと同じものがサブ写真になっており、思わず“いいね!”を押す。

ほどなくして、スマホの通知音が。“オドロフスキー”とのマッチングが成立し、数日後、食事をすることになった。ドキマギしながら待ち合わせの店に行くと、相手は「良かった〜ほんとに実在してたんだ」と安堵している。

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彼は役所で働く30歳で、小田直樹(三浦貴大)と名乗った。晴香に会うまで3回連続でサクラに遭遇し、人間不振になりかけていたという。映画や食の好みも一緒で、婚活アプリへの抵抗感も似ている2人。直樹は「晴香さんだけ現実味があったんですよ。あんなマニアックな映画、サクラは思いつかないだろうし」と笑った。

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話はトントン拍子に進み、結婚を前提に同棲することに。そのことを報告すると、「展開早くない?」と驚く竹山。「数ある婚活アプリの中で、こんなにドンピシャな人と出会うなんて…これは運命」とぞっこんな晴香が心配で、竹山は「本当に働いてるか、職場偵察してきた? 給与明細見せてもらった? 親には会った?」と続けざまに質問する。

「まだ会って1カ月も経ってないんですよ。さすがにそこまでは…」

「だって結婚するんでしょ? もう少し様子見てからでもいいんじゃない?」

「え〜?」

夜になり、晴香は実家へ挨拶しに行く日を決めようとするが、直樹はソファでうたた寝してしまう。するとテーブルの上の直樹のスマホが鳴り、画面を見ると…。

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婚活アプリからの通知だった。晴香の顔がみるみる青ざめる。目を覚まし、慌てて「退会し忘れていただけ」と弁解する直樹。

「今まで幸せすぎて忘れてたけど、直樹ってマッチングアプリの人だったんだよね。こんなに毎日一緒にいるのに、直樹がどんな風に働いてて、どんな人と仲良くしてて、どんな両親に育てられたとか全然知らない」

「それはお互い様でしょ? 晴香だってアプリやってたんだし」

「好きでやってたわけじゃないよ。やっぱりアプリで出会おうとする人なんて信用できない!」

「意味わかんないよ。そんなんだから結婚できないんじゃないの?」

「もういい!」

晴香は泣きながら部屋を出て行くのだった。

居酒屋に飛び込んだ晴香がカウンターでひとり飲んでいると、スマホが鳴る。しかし直樹ではなく、母からの電話だった。

『あんた、連絡なかけど元気にしとるとね?』

「仕事の忙しかったけん、できんかった。いま外やけん、また掛け直す」

ため息をつきながら電話を切ると、隣の席の男が「九州出身ですか?」と話しかけてきた。偶然にもその男は高校の同級生・赤嶺英明(田中俊介)で、久しぶりの再会に盛り上がる2人。

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「最初分からんかった。雰囲気変わった?」

「そりゃ10年も経てば変わるよ。でもよく覚えてたよね。同じクラスにもなったことないのに」

「そりゃ覚えとるよ。だっておい、奥野のこと好きやったもん」

「…は?」

突然の告白に驚く晴香。高校時代の自分は、地味で男子の視界に全く入っていないと思っていた。しかし「告白しとけばよかったって、ずっと後悔しとった」と打ち明ける英明。
地元にいた頃は一度も彼氏が出来たことがなく、男子に恨みすら抱いていた晴香。だからこそ、ダサい自分を知らない東京に出て来たのだ。東京に行けば、運命の人に出会えると信じて…。

「そいで、出会えたと? 運命の人」

英彦の左手の薬指を確認する晴香。指輪は付けていない…しばし見つめ合う2人…。

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一方、同じ居酒屋で、かえと勇作も飲んでいた。達也の浮気について相談するかえ。実は3年前にも前科があり、達也は「二度と浮気しない」と土下座したのだった。その反省ぶりから、勇作は勘違いだというが、明らかに怪しいメッセージを見てしまった以上、かえは信用できない。

結局、本人を問い詰めることにしたかえ。達也は弁解し、「メッセージの送り主はただの友達で、かえを不安にさせるならもう会わない」と宣言したのだった。

翌朝。晴香が帰宅すると、目を腫らせた直樹が起きて待っていた。「酷いこと言ってごめん」と謝る直樹に、婚姻届を差し出す晴香。

「結婚しよう。結婚したら、直樹を信じることにする」

数日後、晴香の左手の薬指には指輪が輝いていた。喫茶店で「よく揺らがなかったよね、まさかの近所に住んでた同級生に。そっちの方が運命ぽいじゃない」という竹山に、「これまでの恋愛パターンを振り返ってみた」と返す晴香。

「疑わしいことがひとつ起こると、一気に不信感が膨らんで“この人でいいのかな?”って。そんな時に限って別の男が現れて、その人が救世主みたいに思えちゃうんですけど、結局その男も一緒で…その無限ループなんですよ。それを断ち切らないといつまでも前に進めないって気付いたんです」

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数年後。無事に直樹と結婚した晴香は、ライター業を続けながら子育てに奮闘していた。ある朝、テーブルに直樹のスマホが置き忘れてあることに気付く。急いで届けようとするが、スマホの画面には「マッチング成立しました」という通知が。

子どもを公園に連れ出した晴香。すると公園の前を、偶然英明が通りかかる。2人は無言で見つめ合い…。

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【第3話】
かえ(松本まりか)のジム仲間の本宮冬子(MEGUMI)は、化粧品会社勤務の 39歳。「だから女は」と言われないよう、常に冷静に振る舞う彼女は周囲から一目置かれるバリキャリだ。けれども中身は“おじさん”で、ステキな彼氏がいると思いきや答えは“NO”。男性たちは次々と冬子のもとを去り、気付けばフリー。そんな中、冬子の部署に 15歳下の佐伯陸(小関裕太)が異動してくる。男性の高級化粧品を作るという夢を持つ佐伯は、素直で頑張り屋、しかも冬子に好意的。彼を指導するうち、冬子の中にいつもと違う感情が芽生えはじめる。

【第 4 話】
職場に近い港区の物件購入を希望する 32 歳の弁護士・正木優子(趣里)が来店。かえ(松本まりか)の後輩・松島はじめ(一ノ瀬颯)は希望エリアや広さを妥協するよう勧めるが、どうにも不服そう。そんな優子は、夫の浮気に悩む多田美咲(安藤聖)からの相談を受ける。離婚せずに相手の女性から高額の慰謝料を取りたいという美咲。そのために必要な不貞行為の証拠集めが難航する中、美咲と浮気相手の千恵(安藤玉恵)が直接会って示談交渉することになる。嫉妬、承認欲求...、双方の言い分を聞いた優子は、自身の人生設計を見直すことに...。

【第 5 話】
かえ(松本まりか)が所属していた大学の写真部の先輩・横山涼子(臼田あさ美)は、39 歳の専業主婦。夫・浩介(尾上寛之)と 10 歳の息子と平凡だが幸せな毎日を送っており、SNS には彩りの良いお弁当の写真を投稿している。一方、羽柴夏希(市川由衣)は、涼子と同じ 39 歳で写真部の同期。現在はフォトグラファーとして活躍中で、SNS にアップされた撮影先の写真からは充実した仕事ぶりがうかがえる。そんな中、写真部の同期会が開かれ、涼子と夏樹は久々に再会。異なる道を歩きながら互いの SNS をチェックし合っていた 2 人は...。

【第 6 話】
かえ(松本まりか)の会社の仕事を請け負う Web デザイナー・大森すみれは、東京で独り身を謳歌する 30 歳。とにかく煩わしい人付き合いが苦手で、仕事上のやり取りもいつもぶっきらぼう。それだけに、かえを困惑させることもしばしばだった。そんなある日、すみれはふとしたことで怪我を負い、入院を余儀なくされる。同室の患者に見舞客が来る中、孤独な入院生活に不便や寂しさを感じ始めるすみれ。退院が決まっても、ひとりで荷造りするのもままならず困っているところに、連絡が取れないすみれを心配したかえが駆け付け...。

【最終話】
東京を離れて北海道に移ることにしたと勇作(毎熊克哉)から聞かされたかえ(松本まりか)。
その後 2 人は寂しさや抱えきれない想いをぶつけ合うように、一線を越えようとする...。そして、勇作が北海道へと発つ日。かえは勇作との思い出を回想する。写真部の新歓コンパで初めて勇作と顔を合わせて以来、2 人は友情以上の関係を育んできた。勇作との関係は居心地がいい、けれども恋人になったらこの関係は終わってしまう...?かえは自分の人生、さらには東京という街を改めて見つめ直し...。果たして、かえはどんな結論にたどり着くのか...?

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