次回9月17日(金)のドラマ24「孤独のグルメ Season9」(毎週金曜深夜0時12分放送)第11話は「東京都豊島区巣鴨のチャンサンマハと羊肉ジャージャー麺」。モンゴルといえば、大草原の覇者チンギス・ハーン。彼の壮大な夢が、今も巣鴨のテーブルの上を駆け抜けて行く。この羊の群れ、これぞモンゴリアン!
ここで9月10日(金)放送の第10話を振り返る。
第10話
「栃木県宇都宮市のもつ煮込みとハムカツ」
郡山での商談を終えた井之頭五郎(松重豊)は、新幹線で栃木県宇都宮市へ。次の商談相手はホテルのウエディングプランナー・小坂里美(若月佑美)。熱意あふれる小坂に押されながらもなんとか商談を終える。これで心置きなく飯......と思った途端、腹、エンプティランプ。
店を探していると、赤提灯が目に入る。門前仲町の焼き鳥店と同じ店名の【庄助】。なにか運命を感じた五郎、この店に決まりだ。
店に入ると、おしぼりとお通しの「枝豆」を出される。注文は、黒板メニューから好きなものを選んで、紙に書いてママ(銀粉蝶)に渡すシステム。名前だけではどんなものか分からないメニューもいくつか。「納豆信田」とは?「油揚げを裏返しにして、納豆とか入れて揚げたやつ」と、ママ。油揚げを裏返すと、揚げた時においしいのだそう。注文を終えると、ママから「はい、ハンドクーラー」と団扇を手渡される。この店、なんか気心許せる気がする。
こちらが本日の五郎'sセレクション!
お母さんの手作り「庄助ギョーザ」。これは食べなきゃ、宇都宮だもの。おおっ、ニラ! ほぼニラだ。
「ハムカツ」は、薄型タイプでサクサクの歯応え。薄くて肉の食べ応えがない感じが、駄菓子っぽくて好き。たっぷりソースにカラシを付けると、ますますガキ大将気分。
常連客のノブオ(益子卓郎)が注文していた「ゆずみそ」が気になり、五郎も食べてみる。
中身をくりぬいた柚子に味噌を詰めて3ヵ月ぐらい干したもの。柚子の香りがすごい! 甘めの味噌だが味はしっかり。
「モツ煮」は、しみじみとやさしい薄味だ。添えられた辛味噌を足すと、さらにいい。野菜たっぷり、母性愛にあふれた煮込みだ。
だしにつけて食べる「納豆信田」は、サクッと軽い。反転油揚げの中には納豆とチーズ。
ノブオの友人らしき常連客・山崎(福田薫)がやってくると、ママが「とうがらし焼き」を出す。この店の夏の風物詩、焼いた万願寺唐辛子。「辛いのに当たった時はハンマーで頭をぶん殴られたくらい辛いかんね」という山崎に、「辛いのが当たるかどうかは、その人の行い次第だからね」とママ。山崎は......かなり辛いのに当たったようだ。
ママに「はい、サービス。うちの夏の儀式なの」と差し出され、五郎も食べてみることに。恐る恐るかじると、甘いような......じわっと辛い。これは、日頃の行いがいいのか悪いのか?
「焼き鳥」は、つくね、皮、ネギ間。つくねにとうがらし焼きをのせて食べると、これまたイケる! 皮には辛味噌を付けてみる。この店のタレも五郎好み。よし、ここでご飯にモツ煮をかけて......「モツまんま」最高! 胃袋にじんわり染みてくる。
さらに「ちたけそうめん」を追加。「ちたけ」というキノコとナスを煮た「ちたけなす」を、そうめんにかけたもの。「ちたけ」は栃木ではよく食べられるそうで、「キノコから白いお乳みたいな液が出てきて、それで"ちたけ"。出汁がうまいんだよね」とノブオが教えてくれた。なんともやさしい和風。和の極みのようなそうめんだ。これ、永久に食べていたい。
おいしい料理と、気さくなお母さんたちの温かさに、出張の疲れも癒される。こんな料理が毎日食べられる地元民"ウツノミヤン"に軽く嫉妬。五郎は、郡山でお土産にもらった虎のデコ人形をサービスのお礼にとママたちに渡し、店を後にした。
お店からのお願い
※注意※ 緊急事態宣言中のため、2021年現在休業しております。営業再開は未定です。
【営業再開時】
・営業時間16:00~23:00 ラストオーダー22:30 (定休日 日曜日、月曜日、祝日)