【3行まとめ】
・「うきわ―友達以上、不倫未満―」第2話をプレイバック!
・麻衣子が知った、夫・拓也の裏切り。浮気を問い詰める勇気もない麻衣子は、隣室に住む夫の上司・二葉に拓也のことを聞き出そうとする
・だが、二葉もまた、麻衣子と同じような秘密を抱えていた。ある晩二葉は、泣き崩れる麻衣子に自分の秘密を告白してしまう
「2話で"これは面白いぞ"と思った。3話はどうなるんだろうと今からワクワクする」「全体の空気感と、二葉さんのくたびれたセクシーさが良い! 優しくてちょっと頼りなくて...でもどこか危うい役が森山さんにぴったり!」と反響続々!
野村宗弘の「うきわ」を原作とした連続ドラマ「うきわ―友達以上、不倫未満―」(毎週(月)夜11時6分)を放送中! 社宅のベランダを舞台に、「不倫まで壁1枚」という、お隣同士の危うい関係を描いたラブストーリー。主人公・中山麻衣子役を門脇麦、麻衣子の隣室に住む"二葉さん"こと二葉一役を森山直太朗が演じる。2人を取り巻く様々な関係と交差する想い...複雑な人間模様に注目だ。
▲第3話より
「テレ東プラス」では、第2話の内容をプレイバックする!
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結婚3年目の中山麻衣子(門脇麦)は、夫・中山拓也(大東駿介)が東京に転勤となり、仕事を辞めて共に広島から上京。社宅に入り、隣室に住む夫の上司・二葉一(森山直太朗)と妻・聖(西田尚美)に温かく迎えられる。しかし拓也は毎晩帰りが遅く、麻衣子が作った食事を食べないこともしばしば。
それでも夫婦仲は良いと思っていたが、ある朝、拓也が自宅にスマートフォンを忘れ、そこに"車修理110番"という名前で登録された人物から『今夜もうちに来ますか?』とのメッセージが入る。どう考えても"車修理"ではない文面を見て、衝撃を受ける麻衣子。一方の二葉も、妻・聖に陶芸教室の講師・田宮悠(田中樹/SixTONES)と浮気されていて...。
◆
夜。テレビを見ながらご飯を食べる拓也と、暗い表情で向かいに座る麻衣子。
「...たっくん、最近帰り遅いね」
「だね」
「今はどんな仕事してるの?」
「相変わらず営業だけど」
バラエティ番組に夢中で会話もそこそこな拓也に、麻衣子は視線を落としながら「どういう人?」と尋ねる。拓也は突然の問いに少し驚き、箸を止める。
「えっ?」
「...たっくんのタイプ」
「麻衣子」
「うち?」
「決まってんじゃん」
そう笑う拓也に、麻衣子も一応の笑顔を作る。自分の茶碗に盛られたご飯に『うわきしてるの?』『相手はだれ?』という文字が浮かぶ。麻衣子はそれを無表情で口に運び、ごくんと飲み込む。
「なんで二葉さんは帰り早いのかな?」
「えっ...。あの人は仕事できるから」
「そっか。じゃあたっくんも、二葉さんみたいに出来る人に早くなってね」
「いや...俺も別にできないわけじゃないけど」
「だよね」
その頃、二葉は部屋で弁当を食べていた。今日は結婚記念日。二葉の視線の先には、聖との夫婦写真がある。そこへワインや高級食材を持った聖が帰ってきて、「ねぇ、なんで食べてるの?」と不満そうに言う。
「お腹空いてて...ごめん」
「酷いなぁ。お祝いしようって言ってたのに」
「最近ずっと遅かったから、やらないのかと思って」
同僚が産休に入るため、このところ忙しいという聖。テーブルには『結婚18周年に』というメッセージとともに陶器の器が入った箱が置かれ、聖は「これ、気づいてるくせに」と口を尖らせる。今朝、このプレゼントに気づいていた二葉。聖が陶芸教室の講師と浮気していることが頭をよぎり、器を割ろうとしたが、すんでのところでやめたのだった。
弁当に蓋をして「ありがとう」と言う二葉に、「私にはないの?」とプレゼントを催促する聖。
「ごめん。何がいいかな?」
「じゃあ、食洗機」
「洗い物、俺だよ? プレゼントにならないでしょ」
聖は買って来た食材を出しながら、「じゃあ何もいらない。今のままで十分」と小さく笑いかける。
夜が更け、寝静まった中山家の寝室。ベッドサイドの拓也のスマホにメッセージが連続で届き、麻衣子は通知音で目を覚ます。差出人には『車修理110番』と表示されていて、麻衣子はそっとスマホに手を伸ばそうとするが、拓也の手が先に割り込みスマホをひっくり返す。その俊敏な動きに驚いた麻衣子は、「イチローの盗塁」と呟く。
◆
翌日。早朝にパジャマ姿でゴミを出しに来た麻衣子は、ゴミ捨て場で二葉とばったり出くわす。すっぴんの顔を見られまいと二葉の後ろを歩きながら、「着替えてくれば良かったです。迷ったんですけど...」と後悔する麻衣子。
「いつもこのくらいの時間なんですか?」
「空気いいですからね」
「確かに。いろいろスッキリしますね」
振り返った二葉に、麻衣子は即座に背を向けて顔を隠す。
「そんなに変わりませんよ」
「...それって褒めですか?」
「えっ...あ! もちろん褒めてます。なんかこういうの良くないですよね、すみません」
「あ、いえ、とんでもないです」
微妙な空気の中、それぞれ部屋に帰って行った。
出勤した二葉が仕事をしていると、部下の愛宕梨沙(小西桜子)がデスクにやって来て、コソッと「あの2人、何かありましたよ」と言う。見ると、拓也と福田歩(蓮佛美沙子)が一緒に仕事をしており、「距離感が前と違う」と勘繰る愛宕。「今、みんな忙しいからね」と適当に受け流す二葉に、愛宕は大きなため息をつきながら「もっとちゃんと見てた方がいいですよ」と言い残し、去って行った。
聖の職場。産休に入る木下(中村優子)が、「これもお願いしていい?」と大きなボックスを聖に渡す。
「ごめんね、色々負担かけちゃって」
「そっちはこれから大変な生活が始まるんでしょ?」
「そうなんだよね。今でさえメチャクチャなのに...。もう仕事には戻れないかもな」
大きなお腹をさすりながら、ため息まじりに言う木下。「何言ってるの~」と返す聖に、木下は「もういっぱいいっぱい。聖さんが羨ましい」と続ける。微妙な気持ちになりながらも、笑顔を向ける聖。
トイレの個室に入り、衝動的に田宮に『いつも大変大変って、そんな大変なら3人も産まなければいいのに』とメッセージを送る聖。しかしすぐに思い直し、『ごめん、最悪なこと言ってる。引くよね、こんな愚痴』と続けて送る。すると田宮からすぐに『いいんだよ。聖さんが頑張ってることも優しいことも知ってるから』と返信が届き、聖はそっと涙を浮かべるのだった。
◆
クリーニング店のパートを終えて帰宅した麻衣子。どうやら拓也は今日も遅いようだ。拓也の食事にラップをかけ、ひとりベランダに出る。『ごめん、今夜も遅い』という拓也からのメッセージに、思わず『浮気?』と入力するが、送信ボタンを押すことが出来ない。
隣のベランダに二葉が出てくるのを想像する麻衣子は、仕切りのギリギリまで近付き、「何で夫の帰りは遅いんですか? そんなに忙しいんですか? 本当は浮気してるんですよね? 二葉さん何か知りませんか?」と立て続けに疑念をぶつける自分をイメージする。
(ガラッ)
「!」
ベランダに出て、タバコを吸う二葉。麻衣子はそっと仕切りに近づくと、「あのー、二葉さん」と声を掛ける。
「あ、すみません、消します消します」
「全然大丈夫です」
「いや、よくないです。人様の健康を害すのは」
「...なんかすみません」
「いやいや、こちらこそすみません」
麻衣子は拓也のことについて尋ねようとするが、なかなか言い出せずに口籠る。
「もしかして、中山くんのことですか?」
「はい」
「心配ですよね、急な転勤だったし。でも大丈夫ですよ、中山くんはみんなから慕われてますし、仕事ぶりが真摯でひたむきですから。それに...」
「浮気」
「!」
二葉の表情が凍りつく。
「...あの人、浮気してるんです、多分」
秘密を告白し、泣き出す麻衣子。泣くのを堪えようとするが、拭っても拭っても涙があふれてくる。すると、仕切りの隙間から箱ティッシュが。二葉が部屋から持ってきてくれたのだ。ティッシュを箱ごと受け取り、涙を拭う麻衣子。二葉は戸惑いの表情を浮かべていた。
翌朝、寝室で眠る拓也。テーブルには昨晩の食事が手つかずで置いてあり、麻衣子はそれをうんざりした顔でゴミ袋に捨てる。時計を見ると、時刻は朝の5時半。ゴミ捨て場にはパジャマ姿の二葉がゴミ捨てに来ていた。そこに麻衣子の姿はなく、心配そうに社宅を見上げる。
◆
二葉が出社すると、拓也が楽しそうに女性社員と話していた。社内ですれ違う度、拓也が女性社員と一緒にいる度、その様子が気になってしまう。一方、クリーニング店に出勤した麻衣子は、誠に「親しくない人に、突然泣かれたらどう思います?」と聞いていた。
「状況にもよりますけど、ビビりますね」
「だよね〜、困っちゃうよね...」
帰宅した麻衣子は、昨日の箱ティッシュを抱えて二葉家の呼び鈴を鳴らそうとする。しかし聖が出て来たらと考え、しばらく廊下で待つことに。他の住人に怪しまれないよう掃除しながら待っていると、二葉が帰ってきた。
「こ、こんばんは。掃除ですか? 夜なのに」
「いえ、あの...二葉さんをお待ちしておりました」
「え?」
「昨日は本当にごめんなさい。取り乱しちゃってお恥ずかしい。あ、これありがとうございました!」とティッシュを手渡す麻衣子。
「わざわざすみません」。
「あの...遠巻きに応援してますから」
優しく微笑みかけると、麻衣子はだんだん涙が込み上げ、「ごめんなさい、こんなつもりじゃなかったんですけど」と背を向けて泣きじゃくる。背後から階段を登ってくる足音が聞こえ、焦った二葉は「ちょっとひとまず、ここだと」と自分の部屋に入るよう促す。
二葉家の玄関で、ティッシュを抱えて涙を拭う麻衣子。
「ベランダで泣いてしまったこと、謝りたかっただけで...本当にごめんなさい」
「いやぁ...いつでも話聞きますから。なかなか言えないしね、本人には。1人で抱えるのはしんどいよね」
麻衣子は再び泣き出し、今度はかがみ込んでしまう。二葉は慌てて肩に手を添えるが、ハッと手を離して謝る。
「いやあ、わかるんですよ。妻は今、陶芸教室に行っていて。その...陶芸教室っていうのは...恥ずかしいけど、よその男の人に会ってるんですよ」
「!」
「僕も、中山さんと一緒です」
麻衣子は涙を流しながら顔を上げ、二葉を見つめるのだった。
自宅に帰り、布団に入ったものの寝つけない麻衣子。隣に入ってきた拓也に背後から抱きしめられるが、目を閉じたまま反応しない。拓也が諦めて背を向けると、麻衣子は目を開けるのだった。同じように、二葉夫妻も互いに背を向けて寝ていた。壁を挟んで向き合っている麻衣子と二葉...。
◆
日が変わり、社用車を運転する二葉と助手席に座っている歩。赤信号で停車すると、二葉は意を決したように話しかける。
「福田さんは...結婚してる人と付き合ったことってある?」
「どうしたんですか? 急に」
「あ、いや、その...」
「課長、それセクハラって言われかねませんよ?」
「あ、失敬。ごめんごめん」
信号が青になり、慌てて車を発進させる。その頃、聖は、偶然麻衣子が働くクリーニング店を訪れていた。
「ここで働いてたのね」
「はい。私も居場所を増やそうかなって」
「うん、良いと思う。あそこの部屋だけじゃ息が詰まるものね」
「でも、意外とベランダに出るだけでリフレッシュできます」
「そう?」
昨晩の二葉の告白を思い出し、複雑な表情で聖を見つめる麻衣子は
「夫が......」と切り出す。
果たして、麻衣子が聖に放った言葉とは? 互いの傷と秘密を共有した麻衣子と二葉...2人の不思議な共犯関係が始まる...!
8月23日(月)夜11時6分放送「うきわ―友達以上、不倫未満―」第3話のあらすじは...。
たっくん(大東駿介)と愛宕さん(小西桜子)の朝帰りに出くわした麻衣子(門脇麦)と二葉さん(森山直太朗)。しかし麻衣子は、嫉妬や不安とは違うある感情が自分に芽生えていることに気が付く。それは、二葉さんへの思いで...。そして、麻衣子と二葉さんの距離が急接近していく中、二人に目を光らせる人物が。大きく動き始めた二人の関係が向かう先は!?