2021年7月4日(日)からTBSで放送開始する鈴木亮平主演の日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(初回25分拡大)。鈴木の他、賀来賢人、中条あやみ、菜々緒、仲里依紗、石田ゆり子が登壇した制作発表会見の模様を伝える。
最新の医療機器とオペ室を搭載した大型車両(ERカー)で、危険極まりない重大事故・災害・事件の現場に駆けつけ、"一人も死者を出さない"ために奮闘する救命救急チーム“TOKYO MER”の活躍を描く本作。6月下旬、撮影の合間に8tの中継車両を6ヶ月かけて改造し製作された特殊大型車両ERカーとともに主要キャスト6名が揃った特別リモート会見が行われた。
臨場感あふれる医療シーンに一丸となって挑む!

主演の鈴木は、ERカーの前で会見できることについて「嬉しいですね。やっとこの日が来たかという感じで。ずっといろんな現場で一緒に戦ってますので、ERカーと一緒だということで感無量です」と喜んでいる様子。記者もいない中でのリモート会見に「誰もいないのは慣れてなくて、どこ見ればいいのかなって(笑)」と戸惑いつつ、「待っているだけじゃ救えない命があるというモットーを胸に、危険な現場にも自ら飛び込んで人を助けるTOKYO MERのチーフ・喜多見幸太役を演じます、鈴木亮平です」とあいさつした。
鈴木が演じる喜多見はあて書きで描かれたキャラクターということで、「喜多見は医療に関しては本当に経験豊富なスーパードクターなんですけど、結構普段頼りないというか…ヘラヘラしてるんです。僕そういうイメージだったのかなと(笑)」と印象を語り、「脚本の黒岩(勉)さんとお話した時伺ったのが、“アベンジャーズのようなチームにしたい”ということでした。リスクを背負って人を助けるこのヒーロー像を描く上でそのようなイメージを持っているとのことなので、僕たちもチーム7人それぞれがかっこいいヒーローに見えたらいいなと思いながらやってます」と明かした。
厚生労働省の官僚でありながら医者でもある医系技官・音羽尚を演じる賀来は「厚労省の官僚は“医療をもっとより多くの人に広めるためにどうするか”ということを考える人で、医療全体、お金も含めて考えるんですけど、TOKYO MERチーム、特に喜多見先生は目の前にいる方を助けることに全力を尽くすというタイプなんです」とそれぞれの特性を語り、「どっちも正論なんですけれども、真逆の考えを持った二つの組織に属してしまっているのがこの音羽さんで。国からは『MERを潰せ』と言われているけど、TOKYO MERで喜多見さんが命を救う姿を見てどんどん感化されてもいくし…その板挟みで常に揺れ動いているので演じていてちょっとつらいときもあります」と演じる上で大変なことを吐露した。

そんな賀来が演じる音羽について鈴木は「ツンデレなんですよ。ドラマの中で音羽先生が一番かわいいと思います」と評する。さらに、「“スパイ”だから冷徹なふりをしているんですけど、心根は医療とか人を助けることに対してものすごく熱い思いを持ってて、それがちょっとずつ垣間見えるんです。そういう“本当はいいやつなんじゃないの”という一面に僕はたまらなく惹かれます」と音羽の魅力を語り、菜々緒も「賀来賢人くんのファンめっちゃ増えると思います」と絶賛した。
続いて、循環器外科で研修中ながらTOKYO MERも兼務する研修医・弦巻比奈役の中条が「災害や事故現場に出向くという医師を酷使することになるTOKYO MERに最初は反対している んですけど、チームの一員として頑張る中で成長していくという役柄です。頑張ってる方に共感していただける役柄なんじゃないかと思います」とあいさつ。そして「災害現場や事故現場で救助するシーンはみんなで何回もリハーサルやって本番も何回も繰り返してヒーヒー言うくらい大変で、カメラが回ってるときはすごく真剣なんですけど、カットがかかった瞬間はみんな仲良く明るく『力を合わせて頑張ろう!』と声を掛け合っていて。とても温かい現場で、最高の皆さんと一緒に頑張らせていただけて光栄です」と語った。

看護師として喜多見らを支える看護師・蔵前夏梅を演じる菜々緒は「夏梅は自らMERの看護師に志願して喜多見先生の右腕にもなるような、本当にすごくできる女性なので、必死にしがみついて頑張りながらやっております」とコメント。さらに、「医療リハーサルやらせていただくと、本当に一秒たりとも無駄にできない状況の中、みんなで一丸となってやらなければいけないというのを実感して。これを毎日やられている医療従事者の皆さまのすごさを身にしみて体験しています。オペシーンは精神的にも肉体的にも結構大変なので毎日戦いという感じです。みんなで一丸となって頑張っています」と語った。

循環器外科医で世界でも名高い心臓・血管のスペシャリストである高輪千晶を演じる仲は「こんなすごい医師の役というのは本当に初めてで、右も左もちょっとよくわからない状態でやっているんですけども、精一杯本当にいい作品が出来上がっているので楽しみにしていてください」とあいさつ。また、「台本を読んでも専門用語ばかりで全くわからなくて(笑)、まずそこから勉強という感じです。それをテンポ良く言わなきゃいけなくて、私はまだまだオペシーンなどもこれからなんですが、皆さん大変だなと思いながら日々勉強しています」と凄腕の医師という役にプレッシャーを感じている様子。
そんな仲に、鈴木は「このドラマのオペシーンはすごい難しいです。いつも賀来くんが言ってるんですけど『こんなに俳優がやるドラマある?』というくらい」と声をかけ、賀来も「普通医療モノのドラマは手術シーンの手元だけのカットはプロの先生の方々が代わりにやることが多いんです。でも今回はリアリティをより求めているというのもあるし、恐らく亮平くんが出来すぎるから、期待されてほとんどお医者さんと同じことを役者がやってるんです(笑)。その臨場感はすごいと思います」と撮影現場での大変さを語って仲を驚かせていた。

そして、TOKYO MERの生みの親で、喜多見をチームのチーフに任命した東京都知事・赤塚梓役の石田は「私が都知事というのはすごく不思議な気持ちなんですが、クールに見えて中身はすごく情熱的で、とても魅力的な人です」と自身の役について語り、「緊急対策室というところで延々とモニターを見ているんですけど、“政治班”も難解なセリフだらけなんです。難しいセリフを矢継ぎ早に言わなければいけなくて、このドラマは本当にある意味試練です(笑)。会話というよりは命令やみんなへの説明…熟語がすごく多くて今日は無事に言えるだろうかというような状態ですが、頑張ろうと思います」と意気込んだ。
それぞれが初めての役どころに奮闘。本作は今もなお、患者のために新型コロナウイルスとの闘いを続ける勇気ある医療従事者の方々に感謝の意を込めて、そしてさまざまな困難に立ち向かう全ての人に元気を与えるドラマを目指してスタッフ、キャスト陣一丸となって制作が進んでいるようだ。
七夕の短冊に込めたそれぞれの思い!
今回、会見では7月7日(水)の七夕が近いということで、キャスト陣が短冊に描いた願いを発表する一幕も。鈴木は「全ての傷病者を救えますように」と“スーパードクター”喜多見としての願いを書き、賀来は「チーム全員で無事にクランクアップします」と強い意思を見せた。そして中条は「みんなの願いが叶いますように」、菜々緒は「この作品に関わる全ての人が健康でありますように」、仲は「みんなのマスクをとったニコニコの笑顔が早くたくさんみれますように」、石田は「1日も早く世界中を行き来出来るようになりますように!!」と、それぞれの願いを明かした。
なお、この短冊が飾られた笹竹は、東京・赤坂BizタワーSHOPS&DININGアトリウム2階展示スペースにて開催中のTBS夏ドラマ展にて7月7日(水)まで展示される。
最後は、鈴木が「『TOKYO MER』というチームは架空の医療チームですが、その裏にあるテーマは救命医療に携わっている方やレスキューの方、医療従事者の方々への感謝です。我々が作っているのはフィクションですが、フィクションにしか伝えられないものもあると思っています。冒頭のシーンを見ていただければ、目が離せなくなると思います。そして、僕たちの伝えたい思いや本気がわかっていただけると思います。7月4日よる9時から日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』始まります。お楽しみに」とメッセージを送り、会見を締めくくった。
■番組概要
[タイトル]
日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』
[放送日時]
7月4日(日)スタート 毎週日曜よる9:00~(初回25分拡大)