『ドラゴン桜』細田佳央太インタビュー!「全部をぶつけられた作品」

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毎週日曜よる9時、TBS日曜劇場で放送中の阿部寛主演ドラマ『ドラゴン桜』。偏差値32で経営破綻寸前の龍海学園を舞台に、学園再建のため元暴走族の弁護士・桜木(阿部寛)が “東大専科”の生徒たちと真剣に向き合いながら、東京大学合格を目指す姿を描く本作。6月27日(日)についに最終回を迎える。今回、発達障害を抱え周囲から孤立していたが、東大専科に入ったことで才能を開花させた昆虫好きの生徒・原健太役の細田佳央太にインタビューし、健太を演じる際に意識していることや共演者の印象などを聞いた。

「健太を演じることが出来て本当に良かった」

――ついに今度最終回を迎えますね。これまで健太を演じてきていかがでしょうか?

感慨深いですね。1話でちょっと登場して、2話では出てこなくて3、4話も少ししか出てない中で、5話で急にスポットが当たるという流れだったので、時間の流れがとても早く感じたんです。でも、その中でもちゃんと健太に寄り添ってあげられたのかなと自分では思っていて。1個1個、「このシーンではこう考えて演じていたな」と全部頭に残ってるので、健太として生きることが出来ていたのかなと実感しています。健太を演じることが出来られて本当に良かったです。

――第5話では桜木先生の言葉に健太が刺激されて東大受験を決めますが、細田さん自身に刺さった言葉はなんでしょうか?

難しいですね・・・! 本当に素敵なセリフが多いので。健太をやるにあたって、健太として伝えていきたいメッセージが自分の中ではあって、それでいうと「みんなと同じやり方じゃなくていい」というセリフが特に好きです。やっぱり人それぞれ違くて、みんな一緒じゃないので。1個の成功体験を持っておくのは大事だし、それを教えてあげて成功するというのもいいと思うんですけど、それが当てはまらない子も当然いて。そうなったときに、「当てはまらないからダメ」なのではなく、その子なりのやり方を見つけてあげなきゃいけないというのは役者としての自分に置き換えてもそうだと思うので、そのセリフはすごい刺さりました。

『ドラゴン桜』最終話より『ドラゴン桜』最終話より

――そんな桜木先生を演じる阿部さんのご印象は?

阿部さん演じる桜木先生から発せられる言葉だからこそ、生徒一人一人がより感化されているんだろうな、影響を受けてるんだろうなと思うのですが、阿部さんもちゃんと僕たち生徒のことを生徒として見てくださってるなと感じるんです。5話の海のシーンでは、リハーサルが終わった後に阿部さんから「こういうふうにやってみて」というアドバイスをいただけたんです。役者として向き合ってくださってるんだなと嬉しくて、それに応えたいという思いが生まれました。僕自身、小学校から大学までそれぞれ尊敬する先生がいますし、お芝居を教えてくださる先生もいますけど、阿部さんはその先生と役者の先輩の間にいらっしゃる存在なのかなと感じています。

――東大専科のメンバーのご印象は?

控え室で一緒になることも多かった志田(彩良)さんと(鈴鹿)央士くんは特に一緒にいる時間が長くて濃い時間を過ごしていました。志田さんとは一緒にいる場面が多いので「このシーンどうする?」「ここはこういうふうに考えてるんだよね」とよく話し合っていたんですが、めちゃくちゃ熱い子なんだなと知ったんです。DVを受けている設定と聞いて自発的に6キロ減量して・・・そういう役に対する熱さを話していく中で感じて、気持ちで志田さんに負けちゃいけないと思わせてくれたんです。

お芝居面では清さん(加藤清史郎)や央士くんに特に引っ張ってもらっているなと感じました。清さんは難しい天野という役を悩みつつ演じていたのを近くで見ていたんですが、東大専科全体の土台を支えてくださっていたんですよね。央士くんも、第5話で藤井と健太が対峙した時に藤井の嫌なところをしっかりと表現していて健太の輪郭も浮かび上がらせてくれたというか。精神面と技術面、それぞれみんなに刺激を受けて引っ張っていただきました。

『ドラゴン桜』最終話より『ドラゴン桜』最終話より

――『ドラゴン桜』は細田さんにとってどんな作品になっていますか?

今自分が持ってる技術や思いなど全部をぶつけられた作品だと思います。それでいて色々と吸収もできて。一生に一度あるかないかというくらいすごく濃くて、とても素敵な現場に出会えたので自分はすごく恵まれてるなと思います。もちろん僕の役者としての根本には映画『町田くんの世界』(2019年)があると思うんですけど、そこから色々と経験を経て『ドラゴン桜』と出会えて、これからさらにもっと役者として頑張っていけるんじゃないかという自信を持つことが出来ました。

――最後にメッセージをお願いします。

「絶対見てください!」という思いが前提にありつつ(笑)、東大専科のメンバーの試験の結果や大人たちがどういった動きをするのか、最終的にどういった終わりになるのかぜひ見届けていただければなと思います。みんながいろんなことに挑戦し続けて作ってきた作品なので、それぞれの役から「こんなメッセージをもらえた」と感じていただけたら一番嬉しいです。

『ドラゴン桜』最終話より『ドラゴン桜』最終話より

番組概要
[番組名]
日曜劇場『ドラゴン桜』
[放送日時]
毎週日曜よる9:00~9:54(※6月27日[日]放送の最終回は15分拡大)