① スパゲッティ ナポリタンが生まれた場所
現存する横浜唯一のクラシックホテル「ホテルニューグランド」。昭和二年に創業してから、横浜の迎賓館として世界のVIPが数多く訪れ、数々の映画やドラマの舞台にもなりました。
そんなホテルニューグランドが発祥といわれる料理があり、日本ではおなじみの「スパゲッティ ナポリタン」もその一つです。

二代目総料理長が、連合国軍の兵士たちが食べていたケチャップスパゲッティを、ホテル用にアレンジを加えて生み出したといいます。特徴は、ケチャップを使わず、オリジナルのトマトソースを使用していることだそう。トマトの味と旨味が引き立ち、上品な味わいです。
また、実は「プリン ア ラ モード」もホテルニューグランドが考案したといわれています。

横浜で暮らす、連合国軍将校の奥様たちに向けて作られたそうです。見た目の華やかさや、アメリカ人でも満足できるボリュームを考慮した一品です。
ホテルには、当時の連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサーが宿泊していた部屋も残っています。
② 一度は見かけたことがある?独特な似顔絵イラスト
街などで見かけることもある、似顔絵イラスト。人物の特徴を誇張して描く「カリカチュア」という表現方法が使われており、それには、横浜と深いつながりがあるといいます。

そもそもカリカチュアが日本で広まったのは、幕末に来日したイギリスの画家チャールズ・ワーグマンが関係しています。ワーグマンは1862年、横浜の社会的背景を題材にした風刺漫画を出版しました。ユーモアや皮肉、風刺を込めたスタイルが日本の画家にも伝えられ、全国に広まっていったといいます。
描かれた独特の絵は、当時の日本人に大好評だったとか。現在では、"風刺画"や"戯画"とも訳されています。

ちなみに描くときのコツは、"顔の特徴のある部分"と"性格"を見極めて描くことだそうです。
お店情報
① ホテルニューグランド
神奈川県横浜市中区山下町 10番地