名前を変えたことで売れた?!
コンビニでアメリカンドッグを買ったときについてくる、ケチャップやマスタードなどを片手で簡単に出せる容器。実は「パキッテ」という名前があります。
(株)ディスペンパックジャパンが開発したこの容器は、もともと「ディスペンパック」という名前でした。しかし、2019年に改名したところ、問い合わせ数がなんと10倍にも急増。

パキッテの特徴は片手で、しかも軽い力で中のソースをかけられること。また、指とソースの出口が離れているので、手を汚す心配もありません。
また、硬いプラスチックのフタと柔らかいフィルムの容器を組み合わせることで、最後までソースを絞り出せるようにしています。

さらに、フタが曲がらないように“リブ”と呼ばれる山型の出っ張りを入れてフタの強度をアップ。パキッテのフタに8個のリブが入っていることで、ソースをしっかり出せるようになっています。

もともとは薬用だった!
パキッテが誕生したのは、1980年代に新しいソースの容器を探していた担当者が、アメリカの展示会で「片手で薬を塗るための容器(電信柱に登って指が切れた際に、片手で止血剤を塗布するために使用されていた)」を発見したことがきっかけ。

「これならマヨネーズを片手で出せる!」とひらめいた担当者は、容器を日本に持ち帰り、キユーピーと三菱商事が合同で会社を設立して事業化をスタートさせました。
パキッテは、1990年に大手コンビニチェーンがアメリカンドッグ用などに採用したことから一気に売上げを伸ばし、年間5億個も生産され、会社の売上げは年間約45億円になりました(※2021年2月放送時)。
シャンプー&トリートメントや洗顔料など、化粧品や生活用品へも活躍の場を広げようとしているため、今後、さらに色々なシーンで見かける機会が増えそうです。
4/4(日)の『がっちりマンデー!!』
がっちりマンデー!!
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