野球盤でホームランが打てるように!
1958年の発売以来、子どもたちに愛され続けるロングセラーおもちゃ「野球盤」。リアリティを追求したミニチュアの野球場で、パチンコ玉を使い本格的な野球が楽しめます。

発売当時はゴロの球を投げてゴロの球を打ち返すことしかできませんでしたが、最新の野球盤は放物線を描くホームランも打てるように。よりリアルに遊べるようになりました。
ホームランの秘密はバットにあり!
夢のホームランを実現した秘訣は、約1年半かけて開発したバットにあります。

宙を浮くボールを打つためには、バットを斜めに傾けることが必要です。しかし、先端を板状にして斜めの部分を作ってみると、本物のバットのように見えないという問題が。

そこで参考にしたのが、草野球で使われていた木や金属を組み合わせた「ハイブリッドバット」。斜めの板の部分に上からゴムを丸く被せ、異素材を組み合わせることで、バットらしい形状作りに成功しました。

さらに、打球が野球盤の外に飛び出して子どもの顔に当たったりすることがないよう、安全性にも配慮。ゴムの中を空洞にして、バックスピンがかかる構造で安心して遊べるようになっています。
進化を続ける野球盤
ホームランに限らず、常にリアリティや臨場感を求めて進化してきた野球盤。これまでに人工芝が張られたものやドーム球場型も登場しました。
さらに2018年には、「内角・高め」などピッチャーの球のコースまで選べるように。本物の野球さながらの駆け引きが楽しめるようになりました。

野球盤の歴代開発者たちがこだわり続けてきたのは、「いかに本物の野球に近づけられるか」。発売元のエポック社では、今後さらなる改良を目指しています。