動物たちの健康と命を守る、獣医師。その中にあって「往診専門」の獣医師として働く「はる動物診療所」院長、櫻井さんのお仕事に密着しました。
「往診専門」獣医師のお仕事とは?
病院を持たない櫻井さんは、毎日自宅から車で往診へ向かいます。
体重計・エコー機器などを持ち込んで行う丁寧な診察は、飼い主さんへの問診も含めておよそ40分。

2時間以上かけることもあるそうです。一般的な動物病院の診察は1件あたり5~10分程度(
こうした往診を朝から晩まで多くて1日8件ほど行い、緊急時には夜中でも駆けつけます。

ときには、犬の爪切りを頼まれることも。犬の爪には見えにくい血管があるため、出血しないよう注意が必要だといいます。
また、仕事は診察だけではありません。自宅に戻ったあとは、自ら調剤・血液検査などの業務を行います。

病院でいえば、“医師・薬剤師・臨床検査技師・放射線技師”にあたる仕事を全て一人で担っているとのことです。
往診専門の道を選んだのは?
現在、日本で飼われている犬・猫の数はおよそ1857万5000匹(※出典:一般社団法人ペットフード協会 2019年)。近年は動物医療の発達で寿命が延び、その分、がんや内臓疾患など重篤な病気が増えているそうです。

櫻井さんも、乳がんを患った大型犬が通院する大変な姿を目にしたことが、往診専門への転向のきっかけになったといいます。
現在はおよそ800匹の動物を診察している櫻井さん。
往診専門医を増やすため、カルテ管理のアプリ開発に協力するなどの活動にも取り組んでいます。

動物やその飼い主さんの気持ちに寄り添いながら、櫻井さんは今日も往診を続けています。
12/13放送の「BACKSTAGE」
BACKSTAGE
CBCテレビ:日曜よる11:30~