広島県尾道市に属する、瀬戸内海の生口(いくち)島は、日本一のレモンの産地です。生口島のレモン農家の方から教えてもらった、レモンの知られざる秘密を2つご紹介します。
秘密① 可愛い「ハート型」のレモン
生口島ではスライスすると断面がハート型になるレモンが作られ、今ひそかな人気を集めています。目にした人が思わず「可愛い!」と声を上げる愛らしさです。

実は日本で消費されるレモンは、90%以上が外国産のもの。そんな外国産に負けないよう、“国産でしかできないレモンを作りたい”という熱意から開発されました。ハート型レモンはまだ市場に広く出回っていませんが、一部のカフェやホテルで利用されています。

ハート型の秘密は、木になった実を型の中に入れて育てること。型を外すと、見事にきれいなハートの形に成長しています。
秘密② レモンは「緑色」も美味しい
レモンの実は、成熟した当初は緑色ですが、次第に黄色へと変化していきます。しかし皮が緑色も黄色も大きく味が変わることはなく、単に収穫時期の違いによるものです。

生口島のレモンは皮ごと食べられるのが特徴。緑色のレモンを輪切りにすると甘~い香りが広がります。皮と一緒に食べると、レモンの美味しさがより引き立つそうです。

瀬戸内の日差しをたっぷりと受けて育つ生口島のレモンには、国産ならではの味わいや工夫がつまっています。

じょんのび日本遺産
日曜あさ6:00~