将来コーヒーやチョコが味わえなくなる!?その問題解決にオシャレカフェが挑む

TBS Topics


現在、世界を取り巻く「食」や「農」の問題。それが原因で将来、コーヒーやチョコレートを作ることができなくなる恐れがあるといいます。そんな世界的な問題に挑む、カフェに注目します。

未来もコーヒーやチョコを楽しむために

そのお店とは、東京・表参道にある「imperfect表参道」。“Do well by doing good(いいことをして、世界と社会をよくしていこう)”というコンセプトのもと、おいしいコーヒーやチョコレートを提供しています。

「imperfect表参道」「imperfect表参道」

一般的なカフェとは少し違い、お店ではさまざまな試みを実施しています。

① コーヒー豆は独自の仕入れ方法で

imperfect表参道で使われているコーヒー豆は、仲介業者を極力減らし、現地の小規模農園から直接輸入したものです。

現地の小規模農園から直接輸入したコーヒー豆現地の小規模農園から直接輸入したコーヒー豆

通常、世界のコーヒー豆の流通には、生産農家から販売者に届くまで多くの仲介業者が存在します。そのため、生産農家には少ない対価しか払われないことが多いとのこと。

それによって小規模な農家は生き残れなくなり、生産者が減ることで、やがてコーヒーが飲めない未来が来る恐れがあります。その問題の解決に向けて、お店ではこうした独自の仕入れ方法に取り組んでいます。

② 10年後もチョコが食べられるように

お店では過去に、チョコレートの原料となるカカオの実を日焼けから守るために木を植えるプロジェクトを実施しました。カカオの木は強い日差しを受けると弱ってしまうため、“シェードツリー”という大きい木を植えて日陰を作り、カカオを守るという試みです。

2万1000本ほどのシェードツリーの苗を寄贈2万1000本ほどのシェードツリーの苗を寄贈

森林が国土の10%未満になってしまったカカオの生産量世界1位の国・コートジボワールに、2万1000本ほどのシェードツリーの苗を寄贈しました。

あなたの「おいしい」を、だれかの「うれしい」に

imperfect表参道には、プロジェクトの書かれた投票箱が設置してあり、お客さんの投票で選ばれたものが実施されるようになっています。

プロジェクトの書かれた投票箱プロジェクトの書かれた投票箱

上述した、“カカオの実を日焼けから守るために木を植えるプロジェクト”も投票を経て行われたものです。

お店をプロデュースしているのが、会社のマネージャー佐伯さん。

imperfectのマネージャーの佐伯さんimperfectのマネージャーの佐伯さん

消費者にとっての「おいしい」という喜びが、生産者の自立支援となるような仕組みづくりを目指しています。

また、より多くの人に現在の活動を知ってもらうため、大手メーカーと共にコラボイベントを開催するなどの取り組みも行っています。

お店情報

imperfect表参道
渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ1F
※営業状況については事前にご確認ください


11/15放送の「BACKSTAGE」

BACKSTAGE

CBCテレビ:日曜よる11:30~