① モアイは岩でできている?
南太平洋に浮かぶ「ラパ・ヌイ国立公園」は、チリの世界遺産。「イースター島」とも呼ばれています。
海岸に並ぶ石像で“島の守り神”とされる「モアイ」は、火山灰の塊である凝灰岩でできています。

そもそも、火山活動で生まれたラパ・ヌイ。島の火口周辺がモアイの制作現場でした。その場所には、作りかけのものも残っています。

最大のものは全長21mにも及びますが、完成することなく放置されました。制作現場には、400体ものモアイが立ち並んでいます。
② 砂岩によってできた遺跡や顔
カンボジアにある有名な世界遺産「アンコール遺跡」は、実は砂岩によってできています。

建材となった砂岩は、聖なる山の麓から切り出されたもの。近年の修復工事でも同じ砂岩が使われました。

アンコール遺跡の中のバイヨン寺院には大小52の塔があり、ふしぎな微笑みを浮かべる巨大な顔が。これらは観世音菩薩とされています。
③ 岩を掘った洞窟に住む人々
イランの高原地帯には、およそ2000年の時を経ても変わらない洞窟住居の暮らしがあり、「メイマンドの文化的景観」として世界遺産に登録されています。
崖に掘られた洞窟の数は400ほど。そこに暮らしてきたのは遊牧民です。

この地域一帯は、火山の噴火で火山灰が堆積した地層です。その火山灰が固まってできた凝灰岩は柔らかく掘りやすいものでした。
遊牧民は寒い冬を乗り切るために、暖かい洞窟を冬の住居にしました。

洞窟住居は全て手掘りで、ノミを使ってコツコツと彫り上げました。この村には、今も遊牧民が暮らしています。
10/25(日) の『世界遺産』
世界遺産
日曜よる6:00~