奇跡のスイカって?
奇跡のスイカ「ピノ・ガール」とは、奈良県にある「ナント種苗株式会社」が16年かけて開発した、新種の小玉スイカです。
このピノ・ガールがすごいのは、種が小さいため気にならず、そのまま食べられること。

普通の小玉スイカと比べると、ピノ・ガールの種の体積は約4分の1、見た目では約3分の1程度です。

何千人もの人に食べてもらった結果、「種が気になる」と答えた人は10%以下だといいます。「種を気にしなくていいので、切ってそのまま子どもに食べさせられる」という声もあり、小さな子どもを持つ家庭からも好評です。
奇跡のスイカが誕生したのは何故!?
実は近年、スイカの売上げは減少傾向にありました。(※2020年8月放送時点)原因の一つに考えられるのが、「種が邪魔」という意見です。(※2012年「スイカを食べるとき困ること」より、第一紙行調べ)
「種なしスイカ」の開発もしていたが…
それを受けてナント種苗では、種を改良するべく新作スイカの開発をスタート。先に種なしスイカの「ブラックジャック」が誕生しました。

しかし、種なしスイカには、すぐ実が割れてうまく育たないという弱点があり、農家にも消費者にも普及しませんでした。
「種」への発想を転換!
そんな中、開発者は種が小さい品種を見てひらめきます。大事なのは「種がないこと」ではなく、「食べるときに種を出さなくていいこと」だ、と発想を転換。「種が小さい海外の品種」と「おいしい国産スイカ」を掛け合わせて開発をスタートしました。
16年もの歳月をかけ、2019年にようやく完成したのが、美味しくて割れにくく種が小さいピノ・ガール。

2020年には、売上げ1億円を目指しています。
ちなみに、開発者は「リンゴやミカンの大きさにまで、スイカを小さくして、コンビニのスイーツの棚に並べて皆が買えるようにしたい」という夢を持っているそう。
これからどんな新種のスイカが誕生するか、楽しみです。
8/30(日) の『がっちりマンデー!!』
がっちりマンデー!!
日曜あさ7:30~